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正しい薬の飲み方知ってる?効果を間違いなく得る服用のコツ

薬を持って悩んでいる様子の女性

皆さんは普段薬を飲んでいますか。薬は正しく飲まないと効果がないだけでなく、場合によっては危険になることもあると言うことをご存知でしょうか。

もちろん、お薬は水で飲むのが正しく、間違ってもお酒で飲んだりしてはいけないと言うのは良く知られていると思います。しかし、何で飲むのかではなく「どのように飲むか」と言うことが重要になる場合もあるのです。

今回の記事では意外と知ってそうで知らない薬の飲み方とコツについてご紹介します。

錠剤の中には飲み込んでは意味のない錠剤もある

飲み込んではいけない錠剤と言われると、ちょっと悩んでしまいそうですが、いわゆる「トローチ」も錠剤に分類されると言えば納得してもらえるでしょうか。

トローチは口の中で溶けて,口の中やのどの消毒や消炎作用を持つお薬ですので、飲み込んでしまっては意味がないですよね。このように使い方に注意の必要な錠剤と言う物が存在しているのです。

飲み込んでしまったら効果がなくなるのでもう一錠使うかどうか

舌下錠と言うお薬のスタイルがあります。文字通り、舌の下に置いて口の粘膜から吸収させるお薬です。このスタイルのお薬は胃に入ってしまうと、効き目が出る前に分解されてしまって効果が失われることが多いのです。

ですから、必ず用法を守って飲みこまないようにしないといけません。このスタイルのお薬の代表は狭心症治療薬のニトログリセリン製剤ですね。ニトロペン舌下錠と言う商品名で処方されることが多いでしょう。

このお薬は飲みこんでしまうと肝臓で分解されるので効き目が消えてしまいます。狭心症発作の際に使うお薬ですから一刻を争いますので、効き目が消えてしまっては大変ですよね。

処方してもらった時に薬剤師さんに良く説明を聞いておいてほしいのですが、基本的には誤って飲み込んだ場合にはすぐもう一錠を舌の下に入れて良いと言われるはずです。

一方、誤って飲み込んだ場合も1回と数えて、追加投与してはいけない舌下錠もあります。ですので、飲み込んではいけない錠剤を処方された時には、誤って飲み込んだ時の対応をしっかり教えてもらっておくことが非常に重要になります。

舌下錠を噛み砕いてはいけない

舌下錠は口の粘膜から吸収されるスピードを計算に入れて溶けやすさを設計されていますので、噛み砕いたりすると早く溶けすぎ、粘膜から吸収されきれずに飲みこんでしまうと言うことに繋がります。

もし、口の中が乾いていて舌下錠が溶けにくそうだと思ったら、薬を服用する前に水で口の中を湿らせておくようにしましょう。

舌下錠には狭心症の他、がんの痛みをコントロールするお薬であったり、痔のお薬であったり、さらにはうつ病のお薬やダニアレルギーの減感作療法のお薬など、意外に広く用いられていますから使い方を知っておいて損はないと思います。

アフタ性口内炎の治療に口の中に貼り付ける錠剤もある

第2類医薬品として薬店で販売されている、商品名「アフタッチA」は口内炎の部位に直接貼り付けて使う錠剤です。貼っておくだけで自然に溶けて口内炎を治療してくれますが、飲みこんでは意味がなくなります。

添付文書を見ると、「誤って飲み込んだ場合はもう一錠を貼り付け直してください」とありますので、その指示に従えばいいでしょうが、2回続けて飲み込んでしまった場合などは薬剤師さんに電話して相談しましょう。

同じ有効成分の、溶けてなくなるシールタイプのものが処方箋薬で複数存在しているようですから、お医者様で処方されたことのある人もおられるかもしれませんね。

トローチと同じように口の中を消毒する薬は飲み込んではいけない

お医者様で処方されることの多い、青い色のうがい薬「アズレンスルホン酸ナトリウム」。これを主成分にした、口の中を消毒する錠剤があります。

口の中を消毒するのが目的ですから飲みこんでは意味がないですよね。でも、飲みこんだら別の働きが現れます。アズレンスルホン酸ナトリウムは胃薬でもある上、副作用がほとんど存在しないお薬ですから安心です。

余談ですがアズレンの”Azur”はフランス語で「青」と言う意味です。地中海に面したリゾート地、紺碧海岸は”Cote d’Azur”(コートダジュール)と、この単語が入っています。

今度から南フランスのリゾート気分でうがいすることにしましょう。風邪の予防も楽しくなりそうですね。

水なしで飲める薬は手軽だがしっかり溶かして飲むことが大事

この頃は会議中などであっても、水なしで飲める市販薬があったりしていろいろ便利になってきました。我慢するよりすぐに対処と言うのは良い考え方ですね。

しかし、有効成分を胃から吸収するタイプのお薬なので、口の中でしっかり溶かしてから飲むことが重要になります。

胃薬ですっかり有名になった口中崩壊錠(OD錠)

第1類医薬品に分類されるH2受容体拮抗剤「ガスター10」。これには水なしで飲めるガスター10S錠と言う物があります。口の中で唾液によって崩壊し、そのまま飲みこめると言う物です。

イメージとしては「胃の痛い会議中」にピッタリのような気もしますね。このOD錠と略される口内崩壊錠は、普通の錠剤と同じで、飲みこんでから吸収されるので、口の中で溶かすだけでは意味がありません。

しかし、溶け残りがトラブルを起こすことがあるので、寝た状態のまま、水なしでこのお薬を使用してはいけません。

寝たきりの人に飲んでもらう時に、お水なしで飲めるのはメリットに思えるかもしれませんが、場合によっては危険が伴いますので、お医者さまや薬剤師さんによく相談してから飲んでもらうようにしましょう。

また、OD錠とよく似たものにD錠と言う「少量の水で飲める錠剤」と言う物も存在します。基本的には少量の水の要不要だけでOD錠と同じと考えて差し支えありません。

いずれのお薬も、お水と一緒に服用することは問題ありません。

しっかり噛み砕いて飲むことが必須のチュアブル錠

ビタミンCサプリなどでも良く使われるチュアブル錠と言う形式があります。ラムネ菓子のようなイメージで噛み砕くと、甘酸っぱい味などが付けられていて唾液が出てくるので、それで良く溶かして飲むタイプのお薬です。

口中崩壊錠とイメージは似ていますが、こちらは積極的に噛み砕かないと溶けません。充分に噛み砕かないと薬剤が溶けずに吸収されにくくなることもあります。

また、お薬によっては充分噛み砕いてないと胃腸に重いトラブルを引き起こす副作用が出ることもありますので、チュアブル錠と書いてあったら、チューインガムをイメージして良く噛んでから飲みこみましょうね。

薬の効く場所とその薬の名称

このお薬もしっかり噛み砕くことを前提に、お水と一緒に飲んでも問題はありません。味が嫌いな場合は噛み砕くときだけ我慢して、あとはお水で飲みこむようにして下さい。

私もチュアブルのビタミンCを使ってます。美味しいですね。

でも、小さい子供さんの手の届かないところに隠しておかないと、お菓子と間違えたら大変です。気を付けましょうね。

常識のようで常識でない、お薬を飲む時の水の話

お薬を飲む時にビールやお酒で飲むのは言語道断、ジュースやコーラも避けた方が良いし、お茶やコーヒー、紅茶も好ましくないと言うことは常識ですので、この際横に置いておきます。

でも、薬を飲む時に、白湯や何も味付けされていない炭酸水で飲むのは良いのでしょうか。あるいは氷をたっぷり入れて冷たくした水ではどうなのでしょう。

極端な温度の「水」はお薬を飲むには適していない

もちろん、飲むのが苦痛になるほど熱かったり冷たかったりする飲み物でお薬を飲もうとする人はそれほどおられないでしょう。ですから、冷水や白湯でお薬を飲むこと自体にそれほど問題があるわけではありません。

しかし、あまり低すぎる温度のお水だと、薬によっては溶け方が悪いものがある可能性は否定できません。また、充分熱いお湯の場合、酵素系のお薬は活性がある程度失われる可能性もあります。

このような理由から、冷たすぎない程度の水かぬるま湯で飲むのが、一番損のない飲み方だと言えるでしょう。

炭酸水はいろんな意味で薬を飲むには適していないことがある

甘味料などが全く入っていない炭酸水や発泡性のミネラルウォーターなどは、骨粗鬆症のお薬の一部や鎮痛剤などの効き目を弱くすることがあります。ですので、炭酸水や発泡性ミネラルウォーターでお薬を飲むことはあまりお勧めできません。

また、顆粒状のお薬を飲む時に炭酸水で飲むとひどい目に合うことがあります。物にもよるのですが、基本的にお薬はとても苦いものが多いですね。その中でも特に苦さが苦痛になるレベルのものはコーティングされて苦味を感じないようにしてあります。

一方、コーティングされたままではお薬の役目を果たしませんから、胃に入った時に胃酸によって、つまり酸性の環境で溶かされる材質がコーティング剤に選ばれています。

炭酸水はしっかり酸性です。それを口の中でお薬に合わせると…考えただけでも苦くなりますね。お薬は水かぬるま湯で飲みましょう。

お薬を飲む時の温度まで意識することってあまりありませんね。

でも、このようなちょっとした知識の積み重ねが、早く病気を治す手助けになると思いますよ。

薬の効果をきちんと得るために服用時間はしっかり守るべし

薬の服用時間は

  • 食後
  • 食前
  • 食間

があります。それ以外にも「寝る前」や「起きた時」などがあり、服用する時間によって効果が左右されることがわかりますよね。ではそれぞれの服用する時間について詳しくみていきましょう。

食後

薬の服用時間でもっとも多いのが「食後」です。じつは食後に服用する薬のほとんどは、特別、食べた後ではなくても1日の用法・用量を守れば、いつ服用してもかまわないものが多くあります。それではなぜ「食後」としているのでしょうか?

それは、「食後としておけば飲み忘れがない」というのが大きな理由です。誰でも薬を飲むことは忘れても食事は忘れないものですよね。しかし、ここで注意しておいてもらいたいのは、中には本当に食後でなければダメな薬もあるということです。

熱さましや、痛み止めなどの、解熱鎮痛剤、市販の風邪薬などは、きちんと食後に飲まなければ胃が荒れてしまう原因になります。

「食後」とされている薬の服用時間の目安は食べ終わって「ごちそうさま」と言った直後です。長くなっても30分以内には服用するようにしてください。

「食欲がなくて食事ができない」ということも、体調が悪い時ですからあると思いますが、服用をせずにいると体内の薬の量が低下し、効果を得ることができなくなります。クラッカー一枚だけでも良いので、胃に何かを入れてから服用して下さい。

食前

「食前」と指示されている薬は、食後の場合と違い、大半が本当にきちんと食前に服用しなければならない薬です。食前に服用することで胃の調子を整えるなどの作用があるからです。

たとえば糖尿病などの血糖値を下げる薬などは、食前に服用することで胃酸や食べ物の影響を受けてしまうのを防ぎます。また食欲増進剤や、食べた後の吐き気防止の薬も食前に服用しなければ効果がありません。

食前の薬でも、中にはさらに時間に厳しい「食直前の薬」というものもあります。この薬は食事の15分前というのが大半ですが、薬によっては10分前、もしくはギリギリ直前でなければ効果がでないものもあります。

食間

もっとも誤解をしやすいのがこの「食間」と指示された薬の飲み方です。食間というと食べている最中だと思われる人が多いのですが、そうではありません。食間とは食事と食事の間という意味です。

つまり空腹時間に服用するという意味なので間違えないようにしましょう。目安としては食事を終えてから約2時間後くらいになります。

お昼ご飯を食べて2時間後というとちょうどおやつが欲しい時間になりますよね。しかしこの「食間」の薬を服用している間だけはできるだけ我慢して空腹時に服用するようにしましょう。

食間で服用する薬の代表的なものは漢方薬です。漢方薬には「○○湯」と呼ばれるものが多いですが、これは実際にはお湯で薬草を煮出して空腹時間にお茶のようにして飲んでいた薬だからです。

漢方薬の場合、現在ではその成分を粉などにしていますが、中身はお湯で煮出ししている成分と変わりません。ですから食間に水よりも白湯と一緒に服用するのがおすすめです。

寝る前

寝る前に飲む薬の代表的なものは、睡眠薬、便秘薬などがあります。またたまに胃薬や風邪薬なども症状によっては「寝る前」と指示されて処方されることがあります。

高血圧系の薬も、夜間に高血圧が身体に良くないことがわかってきましたので「夕食後」や「寝る前」と指示されて処方されることが多くなりました。これらの薬は寝る前でなければ効果が得られないものが大半です。

とくに睡眠薬は眠る直前ではなければいけません。効き目の良い睡眠薬だと、早めに服用するとめまい、ふらつきなどが出てしまい、ベッドに入る前に転倒する恐れがあります。

睡眠薬はベッドに入ったらもう動かなくても良いように、トイレはきちんと済ませ、その他の用事もすべて済ませてから、眠る直前に服用するようにしてください。

起きた時

朝起きてすぐに服用するのが「起きた時」と指示された薬です。骨粗しょう症などの薬に多く、また中には朝食を食べない人に朝食代わりに使われることもあります。

頓服(とんぷく)

頓服も飲み方に誤解が多い薬です。頓服とは「症状が出た時だけに服用する」薬です。頓服は痛み止めや熱さましが多いですが、中には睡眠薬、便秘薬、下痢止めなどの薬の服用時間に指示されることもあります。

この場合も、毎日服用するわけではなく症状が出た時だけに服用するのが頓服であるということをしっかり覚えておきましょう。

その他

その他の服用時間として、「○○時間おきに内服」や「○○時に内服」など、細かく時間を指示される薬もあります。これらの薬は抗菌薬やパーキンソン病、検査前の薬に多くあります。

とくに気をつけたいのが検査前の薬です。検査前の薬を間違えた時間に服用してしまうと、検査ができなくなることもありますし、思わぬ副作用が出てしまうことがあります。

必ず時間をきちんと守って服用しましょう。

薬を飲み忘れた!というときは薬を飲む正しい間隔を守ろう

うっかり薬を飲み忘れた!というミスのは多いのではないでしょうか。こんな時、あなたはどうしていますか。

「次に2回分飲む」なんて行為は絶対にダメですよ。飲み忘れた時は、時間の間隔で考えて以下のどちらかの飲み方で服用してください。

1.気付いたときにすぐ飲んで、次回飲む時間を遅らせる

基本は気付いたときにすぐに薬を飲んで、次に飲むタイミングをずらすのです。薬を飲む間隔は服用する薬の種類によって異なります。

1日1回 8時間以上あける
1日2回 6時間以上あける
1日3回 4時間以上あける

食後、などの指定がある場合には従わなければならないので、軽くものを胃に入れてから服用してください。

高血圧症や糖尿病といった病気の治療薬には食事による影響を強くうけるものもありますので、事前に医師に確認しておきましょう。

2.次飲む予定の時間がもうすぐのときは一回お休み

次に飲む時間がせまっている場合は、気付いた時にはすぐ飲まず一回飲むのをお休みしましょう。そして次に飲む予定だった時間になったら、当たり前ですが一回分を服用します。

間違っても2回分をいっきに飲むということはやめてください。強い副作用が起きることがあります。

一番いいのは飲み忘れを防ぐことですが、万が一忘れてしまったら以上のように間隔を考えて行動してくださいね 。

血中濃度がキーポイント!薬の効果が出る仕組みを理解しておきましょう

薬を服用する時間について詳しくみてきましたが、次になぜ薬が体内で効果を発揮できるのかをみていきましょう。

薬の血中濃度を一定にする

薬の服用に「食後」「食前」「食間」などがあるのは、それぞれの時間帯によって胃の状態が違うからです。またこれらの服用時間は薬の血中濃度のことも考えられて決められています。

薬というのは体内の血中濃度において一定の時に効果を発揮するようにできています。つまり血中濃度が低くなれば効果も低下してしまい、逆に高すぎてしまうと副作用が出てしまうのです。

薬を服用するとしだいに血中の薬の濃度が下がっていきます。そのまま血中濃度が下がりきってしまう前に次の薬を服用しなければいけません。このようにして決められた時間に服用することで血中濃度を一定に保つことができるのです。

注意したいのは飲み忘れた時です。飲み忘れてしまったからといって次の服用時間に2回分をまとめて服用してはいけません。薬の血中濃度が上がりすぎてしまい強い副作用が出る恐れがあるのでとても危険です。

副作用はなぜ出るのか?その理由と薬別のおこりやすい副作用

薬は効果を出したい部分以外にも影響を与えてしまうものです。このように薬の目的以外のところで好ましくない働きがおこってしまうことを副作用と呼びます。

ではなぜ副作用が強く出てしまうことがあるのでしょうか?

【くすりの性質によるもの】
治療する目的と違う部位で効いてしまったり、目的以外の効果がでてしまったりすることがある。

【くすりの使い方によるもの】
飲む時間、間隔、量などの間違いや他の薬、食品などとの合わせで起こることがある。

【患者さんの体質と生活習慣によるもの】
年齢、性別、体重、嗜好品などの影響で起こることがある。

【患者さんのその時の病状によるもの】
体調が良くない時は薬の影響を受けやすい。

 
ではどの系統の薬にどのような副作用がおきやすいのでしょうか?以下は薬の種類ごとに起こりやすいとされる副作用です。

これは上記の様々は要因から起きるものです。

  • 鎮痛剤・・・胃腸障害、腎障害、肝障害、アレルギーなど
  • 胃腸薬・・・眠気、のどの渇きなど
  • 精神安定剤・・・眠気、ふらつき、めまいなど
  • 抗ヒスタミン剤・・・眠気、発疹など
  • 抗生物質・・・胃腸障害、腎障害、アレルギーなど

薬の形状はすべて計算されている!正しい飲み方、飲み方のコツ

砕かない・包まない

薬の形はそのままで効果が発揮しやすいようにできています。ですから、飲みにくいからといってカプセル剤の中身を取り出して飲んだり、錠剤を砕いたり、粉薬をオブラートなどで包んだりしてはいけません。

苦い粉薬が飲み辛くて、どうしてもオブラートを使用しないといけない場合は、薬局に薬の成分に影響を与えない専用の薬用オブラートがあるのでそれを使用しましょう。

寝たままではなく起き上がって飲む

体調が悪い時はついつい横になったまま薬を飲みたくなりますよね。しかし寝ながら飲むと錠剤やカプセル剤はどうしても胃の中に届くまでに時間がかかってしまいます。

また、途中の食道の粘膜などに貼り付いてしまうこともあります。薬を服用する時だけは起き上がって飲むようにしましょう。高齢者を介護している家族の方も身体を起こして飲ませてあげるようにしてください。

上手に飲むコツ

水を口に含んだら、カプセル剤は下向き加減で、錠剤は上向き加減で飲み込むと浮き沈みの関係で上手に服用できます。

粉薬はそのまますぐに口に入れるとパアッと広がって気管に入り、むせてしまうことがありますので、最初に水を口に少し含んでおいてから薬を口に入れましょう。また包装の角を斜めに切ると口に運びやすくなります。

鉄剤はお茶では飲まない

水以外で服用することで多いのはお茶ではないでしょうか。危険な飲み合わせにはたくさんの組み合わせがありますが、女性が活用されているかもしれない鉄剤については注意が必要なのです。

貧血用の薬である鉄剤は、お茶で飲むと、お茶の中のタンニンという成分が鉄にくっついてしまい吸収されにくくなることがあります。

実際は最近の鉄剤はタンニンとくっつかないようになっているものも多く、それほど神経質になることもないのですが、できれば鉄剤を飲んでからお茶を飲むのは一時間後くらいにしておきましょう。

鉄剤は胃の中に入ってから遅くとも30分以内には小腸に達して吸収されてしまうので影響がでなくなります。

自己判断で薬を中断してはダメ!リバウンド現象が起こる

副作用と違う理由で、症状がいったん良くなってもまた悪化することがあります。これは処方された薬を服用していて「良くなった!」と自己判断で勝手に服用をストップしてしまうことにより起こります。

症状が回復したのは薬の効果が出ているための場合もあり、服用を中止することでそれまで薬で抑えられていた症状が一気に出て逆に悪化してしまうことがあります。これを薬のリバウンド現象といいます。

副作用だけでなく、このようなリバウンド現象を起こさないためにも、薬の服用は絶対に自己判断でストップしてはいけません。必ず医師、薬剤師に相談をするようにしましょう。

また「薬の効果がない」と感じた時も同じです。薬は正しい処方がされていても効果があらわれないことがあります。医師・薬剤師に相談をすれば別の薬に代えてもらることも可能です。

保管場所にも気を付けよう!薬の保管は高温多湿を避けたところに

薬は光と高温多湿に弱いものです。ですから直射日光の当たらない、湿気が少なくて涼しい場所に保管しておきましょう。

また小さな子供や高齢者がいる場合は、手の届かない所に保管しましょう。シロップ剤などは子供にとっておやつに思えてしまうこともありますし、また高齢者は視力が悪くなっていますから誤飲の可能性があります。

しかし手の届かない所といってタンスの上などはストーブなどで暖房した時に高温になりやすい場所のため適していません。また台所なども湿気が高いですから適していません。

家の中で適しているのは北側の部屋です。押入れの下の方に、乾燥剤と一緒に缶の中に入れて保存しておくと良いでしょう。

薬の有効期限を守ろう!半年に一度の薬の総点検のススメ

食べ物にも賞味期限があるように、薬にもきちんと有効期限があり、薬の箱に記載してあります。有効期限が3年以上のものは表示しなくても良いことになっています。開封した時に忘れないうちにその日の日付を箱に書いておくと良いでしょう。

有効期限の目安としては開封してから6ヶ月と覚えておきましょう。しかし有効期限内であっても保管の仕方が悪ければ薬の品質が落ちてしまっていることもあります。薬の外見が変化している時は服用をやめておいてください。

救急箱にひとまとめにしている場合は有効期限が切れたままの薬が残っていることがよくありますよね。半年に一度は薬の総点検をして、有効期限や薬の変形、変色などのチェックをしておきましょう。

とくに注意したいのが開封したあとの目薬やシロップ剤などです。雑菌やカビが混入すると薬の水分や糖分でドンドン繁殖してしまうことがあります。有効期限が過ぎたものは惜しまずに破棄するようにしましょう。

説明文をきちんと読む!薬の重要な情報はすべてその紙にアリ

薬と正しく付き合うための第一歩は、まず添付されている説明書をきちんと読むことから始まります。

とくに自分でドラッグストアなどから購入した場合は病院から医師の診断の元で処方された薬ではありませんから、自己責任を背負うことになります。

副作用を起こさずに薬を効果的に使うためにも説明書をきちんと読んでから、服用するようにしましょう。また説明書は次回、服用する時のために、残りの薬と一緒に箱に戻しておいてください。

病院で薬を処方されるときは

病院で処方される薬には、袋の表書きに薬の情報が載っています。

最近では薬を間違えないように、写真入りで薬の名前と用法・用量の説明が詳しく掲載された紙がついてくる病院もあります。それは薬剤師の人からの大切な手紙だと思ってください。

薬剤師によっては重要な説明箇所には蛍光マーカーなどでしるしをしてくれている場合もあります。受け取った時に説明は受けますが、人は忘れやすいものです。

とくに子供、お年寄りの場合は周りがきちんと管理してあげる必要があります。

その時だけの服用ならば、説明書はしまっておいてもかまいませんが、通院で薬を常用している人は、説明書を目のつく所に貼っておくのがおすすめです。

お薬手帳にはOTC医薬品(市販薬)やサプリメントも記入しよう

病院で薬を処方してもらった時、お薬手帳に情報を記録してもらいます。

このお薬手帳は病院での処方薬のみだと思っている方、いらっしゃいませんか?でも、OTC医薬品を購入した際もお薬手帳に記入したほうが良いのです。

OTC医薬品とはドラッグストアなどで販売されている市販薬です。その為、お薬手帳に記入していない人も多いのではないでしょうか?

病院で薬を処方してもらう際、お薬手帳で何の薬を服用中か一目でわかります。そうする事で、飲み合わせの悪い薬を処方してしまうリスクを回避する事ができます。

多少面倒に感じるかもしれませんが、中には鉄材やサプリメントで危篤な副作用を起こしてしまうケースもありますから、服用の記録はしっかりと記入しておきましょう。

お薬手帳だけではなく、服用中の市販薬やサプリメントがある場合は、受診時に医師にも伝えておきたい項目ですね。

私たちを守ってくれる薬と上手に付き合うためにおざなりはダメ、絶対!

ご紹介してきましたように、薬は私たちの体調不良を改善してくれるものですから、その効果を得るためにもきちんと決められた用法・用量を守らなければいけません。

説明書などを読んでも、わからないことがあれば自己判断をする前に、病院で処方された薬は医師に、ドラッグストアで購入した場合は薬剤師に相談するようにしてください。

薬は一歩間違えば、副作用をおこし、中には命に関わるような重大な悪化を起こす恐れもあります。薬と上手に付き合うためにも正しい使い方を把握して、それをきちんと守るようにしましょう。

キャラクター紹介
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