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薬の飲み合わせで危険な副作用が!薬と薬・食品・サプリメント・漢方

朝、起きたら頭痛がしたので「風邪薬」を服用。午後に生理が始まり痛みが酷かったので「鎮痛剤」を服用した。この女性、残念なことにその日のうちに亡くなりました。

勿論、何十年も前の話です。当時の薬の成分と今の薬の成分では大きく異なる事が多いので参考にすらならないのですが、確かに薬の飲み合わせによる死亡例があったということを覚えておいてほしいのです。

医師と薬剤師の指示、既定の服用方法に従わないと起こる危険性について、しっかり知っておきましょう。

薬と薬、薬とサプリメント、薬と食べ物…様々ある薬の飲み合わせについてご紹介します。


危険な飲み合わせ「薬 × 薬」

薬と薬

似たような成分を持つ薬を重複して服用してしまった場合、思わぬ副作用がでてしまう危険があります。

特に

  • 鎮痛剤
  • 風邪薬
  • 咳止め
  • 総合感冒薬(風邪の症状にまとめて効果があるとされる薬)

などは重複して飲むことが無いよう気をつけてください。それぞれに同じ成分が含まれている可能性が高いのです。

また風邪で鼻水や鼻づまりなどの症状改善のために服用する薬の中でも、アレルギー疾患などに使用される薬が処方される場合がよくあります。

この場合、アトピー性皮膚炎や花粉症で長期的にアレルギーの薬を飲んでいると、気が付かないうちに同じような成分の薬を重複して服用する事になってしまいますので注意が必要です。

他には以下のような薬同士の飲み合わせに注意してください。かけ合わせてはいけない薬の組み合わせです。

薬の種類 薬の種類
糖尿病薬 アスピリン系の解熱剤や鎮痛剤
糖尿病薬 消化剤
胃酸の分泌を抑える薬 喘息を抑える薬
シメチジンやアスピリン 抗血栓症薬
鉄剤 抗菌剤
鉄剤 骨粗鬆症の薬
鉄剤 胃腸薬
抗ヒスタミン剤 抗ヒスタミン剤
抗ヒスタミン剤 制酸剤
抗真菌剤 睡眠薬

アスピリン系の解熱剤や鎮痛剤を糖尿病の薬と一緒に服用すると血糖値が下がってしまいます。また消化剤と糖尿病の薬は、お互いの効果を抑制しあうので効き目がなくなります。

胃酸の分泌を抑える薬の成分でシメチジンという成分は、喘息の薬の成分でテオフィリンが含まれるものを併用すると、吐き気・頭痛などの症状が出ます。

シメチジンやアスピリンとワーファリンという抗血栓症薬の副作用で出血してしまいます。

テトラサイクリン系、キノロン系といった抗菌剤を鉄剤と服用すると、薬の効果が極端に弱められてしまいます。同様の理由で骨粗鬆症の治療薬のビスホスホネートなどもNGです。

また市販されている胃腸薬の中には、鉄剤と同時に飲むと胃酸を抑えてくれる成分と相互作用をおこしてしまうものがあります。

鉄剤は処方されているもの以外でもサプリメントでも同様です。処方箋をうける際には飲み合わせについて確認しておきましょう。

抗ヒスタミン剤とは花粉症などのアレルギー症状を抑える薬です。とくにフェキソフェナジン塩酸塩という薬と他の抗ヒスタミン剤、または抗ヒスタミン剤を含む風邪薬や咳や痰を抑える薬、乗り物酔いの薬などを同時に服用することでめまいやふらつきを起こしてしまう可能性があります。

また抗ヒスタミン剤と制酸剤の水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムといったものは飲み合わせでフェキソフェナジン塩酸塩の効果を著しく下げてしまう可能性がありますので注意が必要です。

フロリードゲル経口用のような抗真菌剤とハルシオンなどトリアゾラム系の睡眠薬を併用すると、睡眠薬の副作用を強く引き出してしまう可能性があります。

医療機関で処方される場合は飲み合わせを考えて処方されていますので、飲んでいる薬がある場合は必ず薬名を伝えましょう。

この時「お薬手帳」があれば安心できますのでしっかり活用してください。

せっかくお金を払って処方してもらった薬の効き目が弱められてしまってはもったいないですしね…

それどころか副作用で危険な症状を起こしかねませんから、しっかりチェックしてくださいね。

危険な飲み合わせ「薬 × 食べ物・飲み物」

薬と牛乳

薬同士だけではなく、飲食物との飲み合わせにも注意が必要な物があります。「グレープフルーツジュースで薬を飲んではいけません。」なんて、または「牛乳で薬を飲むのはいけないよ」と言われた事はないですか?

食べ物・飲み物ごとにご紹介しましょう。

グレープフルーツ(ジュースも同様)

食べ物・飲み物 薬の種類
グレープフルーツ 降圧剤(カルシウム拮抗薬)
グレープフルーツ コレステロールの薬
グレープフルーツ 睡眠薬
グレープフルーツ 免疫抑制剤

グレープフルーツには一緒に飲んではいけない薬がたくさんあり、降圧剤のうちカルシウム拮抗薬と言われるのものと同時に摂取してはいけないことは有名です。

他にシンバスタチンやアトルバスタチンといったコレステロール値を下げる薬、ハルシオンなどトリアゾラム系の睡眠薬、シクロスポリンなどの免疫抑制剤などもダメです。

これらは薬の効果が強く出てすぎてしまうことから大変危険です。これはグレ-プフル-ツジュ-スの成分が薬物代謝酵素の働きを妨げるためだと考えられています。

グレープフルーツの影響は少量でも24時間、長くて7日間ほど続くといわれています。薬によって摂取の間隔をあけるべき時間は異なりますが、できるだけ飲み合わせの悪い薬を摂取している場合にはグレープフルーツを食べるのはやめておきましょう。

ハッサクやザボン、スウィーティーなどでも起こりうるので要注意です。しかし

  • 温州みかん
  • レモン
  • かぼす
  • マンダリンオレンジ
  • バレンシアオレンジ

は影響しないとされていますので、同時期に摂取しても大丈夫です。

納豆・青汁

食べ物・飲み物 薬の種類
納豆・青汁 ワーファリン

納豆と血栓の薬であるワーファリン(抗血栓薬)も絶対にダメな飲み合わせです。心筋梗塞・脳梗塞などの疾患のある人は処方される薬です。

ワーファリンは飲み合わせを気をつけなくてはいけない食品が多く、初めてこの薬が処方される時には食べ物との注意も説明されます。

ワーファリンはビタミンKを阻害することで効果を出しているため、ビタミンKを多く含む食品を一緒に飲んではいけないのです。ワーファリン服用中に絶対食べてはいけないものは納豆やクロレラです。

他にほうれん草や小松菜なども注意した方がよいのですが、毎日大量に食べるのでなければ大丈夫とされています。

アルコール

食べ物・飲み物 薬の種類
アルコール 糖尿病薬
アルコール 頭痛薬
アルコール 睡眠薬(睡眠導入剤)

一般的にアルコ-ルは血行が良くなるために薬の効果が強く出すぎます。血糖を下げる糖尿病薬の一部ではアルコ-ルと併用すると血糖降下作用が強く現れることがあります。

ロキソニンのような頭痛薬やハルシオンなどの睡眠薬も効果が強く出てしまうため、胃障害や肝臓への悪影響が心配されます。また記憶障害などの副作用を起こす可能性もあるため注意しましょう。

キャベツや芽キャベツ

食べ物・飲み物 薬の種類
キャベツ・芽キャベツ 解熱鎮痛剤

アセトアミノフェンという解熱鎮痛剤と一緒だとその効果を弱めます。アセトアミノフェンは医療用医薬品としてはカロナールなど、市販薬ではタイレノールの成分になります。

そのほか総合感冒薬にも配合されていることが多く、市販の風邪薬にもよく入っている成分です。

キャベツや芽キャベツに含まれるグルクロン酸という成分がアセトアミノフェンと結合することで体外への排出が進み、薬の効果が弱くなります。ケールにも同じような作用がありますが、キャベツよりは少ないようです。

あんこや糖分の多いもの

食べ物・飲み物 薬の種類
あんこなどの糖分の多いもの 頭痛薬
あんこなどの糖分の多いもの 総合感冒薬

あんこなどの糖分とアセトアミノフェンが結合することで、アセトアミノフェンの吸収が悪くなり結果的に効きが弱くなります。つまり、何か食べてから薬を飲もうとしてお饅頭を食べると、せっかくの解熱効果や鎮痛効果が落ちてしまうのです。

アセトアミノフェンはご飯やパン、麺などの炭水化物によっても吸収が落ちます。ただし空腹時に飲むと胃腸障害が出やすい成分なので、胃痛になるよりは何か食べてからのほうがよいでしょう。

唐辛子

食べ物・飲み物 薬の種類
唐辛子 降圧剤
唐辛子 気管支拡張剤
唐辛子 解熱剤鎮痛剤

カプトプリルという降圧剤と一緒だと副作用の咳が出やすくなります。商品名ではカプトリルです。

テオフィリンという気管支拡張剤と一緒だと、テオフィリンの消化管吸収が上がることで血中濃度が上がり、動悸などの副作用が出やすくなります。

テオフィリンは喘息の治療薬などとしていろいろな製薬会社から出ていて、商品名は

  • テオドール
  • テオロング
  • スロービット
  • ユニフィル

などがあります。

テオフィリンは効果のある薬の量と、効き過ぎて副作用が出てしまう薬の量の差が少ない成分です。

唐辛子はカプサイシンとしてサプリメントにもなっているので気をつけた方がよいかもしれません。健康のためにとサプリメントを始めたら、それによっていつも飲んでいる薬の副作用が出てしまう恐れもあります。

また唐辛子は胃を刺激する作用があり、解熱鎮痛剤も胃を刺激するため一緒に飲むと二重に胃が刺激されて出血の恐れもあります。解熱鎮痛剤を飲んだら辛いものはやめましょう。

炭火焼き肉

食べ物・飲み物 薬の種類
炭火焼き肉 気管支拡張薬

炭火で焼いた焼き肉とテオフィリンを飲むことで、テオフィリンの効果が下がります。これは炭火で肉を焼く時にできるポリサイクリックヒドロカーボンという物質の影響です。

この物質が肝臓でテオフィリンの代謝を促してしまい、そのためにテオフィリンの効き目が落ちてしまうのです。特にこげている部分に多く含まれるため、こげの多い焼き肉は止めておきましょう。

牛乳やヨーグルト

食べ物・飲み物 薬の種類
牛乳やヨーグルト 抗生剤
牛乳やヨーグルト 抗菌剤
牛乳 骨粗鬆症の治療薬

テトラサイクリン系の抗生物質やニュ-キノロン系の抗菌剤と牛乳やヨ-グルトなどのカルシウムを含む食品を同時に摂ると薬が吸収されずに排泄されてしまい効果が発現しません。

骨粗鬆症の治療薬も同様の理由で飲み合わせてはいけません。

しかし鎮痛剤に限っては牛乳と合わせて飲んだほうが胃腸へのダメージを減らすメリットがあります。牛乳は胃の粘膜を保護するため、副作用として胃を荒らしやすい鎮痛剤を牛乳と一緒に飲むのがお勧めです。

胃腸の弱い方、鎮痛剤を飲むことの多い女性などは非常に効果的です。「非ステロイド性の消炎鎮痛薬」は脂溶性が高いため、牛乳と一緒に飲むと吸収率が上がります。

食事を摂れない場合など、空腹時には牛乳をコップ1杯飲んでから服用すると胃荒れの予防になります。

炭酸飲料

食べ物・飲み物 薬の種類
炭酸飲料 鎮痛剤
炭酸飲料 胃薬

コーラやソーダ水といった炭酸飲料は消化管内に影響しアスピリンなどの鎮痛剤の吸収速度を遅くしてしまいます。

また、胃酸を中和することで胃の痛みを和らげるはずの制酸剤が、炭酸飲料の中和のために働いてしまうために効果が得られません。

胃酸は中和されずに胃の痛みがしっかりと残るはめになりますので、「どうしても炭酸ジュースが飲みたい!」という場合は、胃の中でこれらが一緒にならないように2時間は空けたほうがよいでしょう。

コーヒー・紅茶・栄養ドリンクなどカフェインを含むもの

食べ物・飲み物 薬の種類
コ-ヒ-などカフェインを含むもの 風邪薬
コ-ヒ-などカフェインを含むもの 喘息薬
コ-ヒ-などカフェインを含むもの 胃腸薬

胃腸薬とカフェインを多く含むものを一緒に摂ると、カフェインの排出が遅れ

  • 心臓がドクドクと脈うつ感じ
  • イライラ
  • 全身の痙攣

といった症状がでてしまう可能性があります。

また、テオフィリンなどの喘息薬とコ-ヒ-紅茶をいっしょに摂るとテオフィリンの作用が増強されて頭痛や不眠などが起こります。

そしてカフェインは尿酸の排出を妨害する働きをもつために風邪薬の効き目を弱めてしまいます。

風邪の症状に悩まされている時にのむ総合感冒薬ですが、服用すると眠くなるからといって、眠気覚ましも兼ねてコーヒーで飲むのはやめましょう。頭痛や動悸、息切れなどが起こるおそれがあります。

総合感冒薬にはもともとカフェインが含まれているため、このような症状はカフェインの摂り過ぎから起こるのです。栄養ドリンクも同じ理由でNGです。風邪の栄養補給は別の方法にしましょう。

チーズ、赤ワイン、ビールなど

食べ物・飲み物 薬の種類
チーズ、赤ワイン、ビールなど 抗うつ薬
チーズ、赤ワイン、ビールなど 結核の薬

アミトリプチリン塩酸塩といううつ病の薬と一緒だと

  • 脈が早くなる
  • 血圧が異常に上がる
  • 過剰に汗をかく

というような危険な副作用が出ることがあります。商品名としてはトリプタノールなどです。普段トリプタノールを飲まれている方は飲み会の時には気をつけてください。

他に結核の薬とで動悸がしたり血圧が上がってしまいます。これはチーズや赤ワイン、ビールに含まれるチラミンという成分が原因です。発酵が進んだチーズほど多くなるため、同じチェダーチーズでも長期間発酵のタイプの方がチラミンも多くなります。

チラミンはチーズの中でも

  • チェダーチーズ
  • ブルーチーズ
  • パルメザンチーズ

などに多く含まれます。注意しましょう。

他にもアボカドと抗うつ薬もチラミンが影響し頭痛や血圧が下がったという報告があります。

意外に思われるかもしれませんがこのようにたくさんの食べ物、飲み物が影響し合ってしまうのです。

食べ合わせについては慎重に考えなければいけませんね。牛乳なんてとくにお子さんは注意が必要です。

危険な飲み合わせ「薬 × サプリメント」

薬とサプリメント

健康のため、や、少しでも元気できれいにいるためにとサプリメントを飲む方も多いですが、一緒に飲む薬によってはお互いに影響を与えて効かないばかりか、逆効果になってしまうこともあります。

イチョウ葉エキス

この成分は血流を改善し、認知症や高血圧などに効果があるとされます。

サプリメントの成分 薬の種類
イチョウ葉エキス 血栓防止剤
イチョウ葉エキス 解熱鎮痛剤
イチョウ葉エキス 糖尿病薬
イチョウ葉エキス てんかんの薬
血栓防止剤
  • ワーファリン
  • 塩酸チクロピジン(パナルジン)
  • 硫酸クロピドグレル(プラビックス) など

イチョウ葉エキスには血栓をできにくくする作用があり血液をサラサラにするのですが、似たような作用の薬を一緒に服用すると効き過ぎて、出血する恐れがあります。

解熱鎮痛剤
  • アスピリン
  • イブプロフェン
  • アセトアミノフェン など

これらにも血小板を減少させ、出血しやすくなる副作用があります。そのため一緒に服用すると出血しやすくなることがあります。

イチョウ葉エキスは血糖値上昇を抑える作用があります。そのため糖尿病にも効果がありますが、糖尿病の薬と一緒に飲むことで効き過ぎて低血糖を起こす恐れがあります。

バルプロ酸ナトリウム(デパケン)やフェニトイン(アレビアチン)などのてんかんの薬はイチョウ葉エキスと相性が悪く、イチョウ葉エキスを長く続けた結果、てんかんの薬の効果が弱まりてんかん症状が出たという報告があります。

ウコン

二日酔いや肝機能の改善に効くとされ、抗酸化作用により生活習慣病の予防になります。しかし胆石があると悪化させる恐れが、また肝炎で鉄の摂取制限がある時にも飲んではいけません。

そして薬との飲み合わせには注意が必要です。

サプリメントの成分 薬の種類
ウコン ワーファリン
ウコン てんかんの薬

ウコンは血液をサラサラにする作用があるとされ、そのためワーファリンなどの抗凝固剤と一緒に飲むことで出血しやすくなってしまいます。

てんかんの薬はバルプロ酸ナトリウムやフェニトインなどが影響をうけてしまい、ウコンによりこれらの薬の代謝が高まり、効果が弱くなってしまう可能性があります。

セントジョーンズワート

西洋オトギリソウとも言われ、気持ちを落ち着かせたりうつ症状に効果があるとされます。単独で服用する場合には安全性は高いですが、併用する薬がある時には注意が必要です。

セントジョーンズワートは薬を代謝するための酵素を増やします。そのため一緒に飲む薬の代謝が早くなり、薬の効果を弱めてしまいます。

セントジョーンズワートは様々な薬に影響を与えるため、要注意なサプリメントです。何か薬をもらっている時には飲んでいることを必ず言ってください。

サプリメントの成分 薬の種類
セントジョーンズワート 抗てんかん薬
セントジョーンズワート 抗不整脈薬
セントジョーンズワート 強心薬
セントジョーンズワート 気管支拡張薬
セントジョーンズワート 免疫抑制剤
セントジョーンズワート 抗ガン剤
セントジョーンズワート 経口避妊薬
セントジョーンズワート 抗HIV薬
セントジョーンズワート ワーファリン
セントジョーンズワート コレステロールの薬
セントジョーンズワート 抗うつ剤

代謝酵素が増えることで代謝が進み、結果的に薬の効果が弱くなります。シンバスタチン(リポバス)のようなコレステロール値を低下させるもの、アミトリプチリン塩酸塩(トリプタノール)といった抗うつ剤の他にも効果を弱める薬は多数あります。

フェノバルビタールといった抗てんかん薬が効かなくなるとてんかん症状が出てしまったり、ベラパミル塩酸塩(ワソラン)などの抗不整脈薬が効かなくなると不整脈が出てしまったりします。経口避妊薬の効果が出ず、避妊できなくなる恐れもあります。

薬が効いてないと診断されて増量されることもあり、セントジョーンズワートを突然止めると、逆にいつもの薬が効き過ぎることで副作用が出てしまうためにこれも危険です。

  • エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ)
  • パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル) など

これらはセロトニンの取り込みを阻害する働きを持った薬です。互いのセロトニン作用が強くなり、落ち着かない感じや震えや下痢といったセロトニン症候群という副作用が出やすくなります。

バレリアン

バレリアンは神経過敏や不安、不眠などに効くとされますが、鉄剤や向精神剤との相性は良くありません。

サプリメントの成分 薬の種類
バレリアン 鉄剤
バレリアン 向精神薬

鉄剤の消化管吸収が下がり効果が弱くなります。一方、睡眠薬や抗不安薬のような向精神薬は作用が強く出てしまい、記憶障害などの副作用を起こす恐れがあります。

ノコギリヤシ

前立腺肥大の初期症状の頻尿、残尿感を抑えます。きちんとした研究結果があるわけではありませんが、育毛にも効果があるかもしれないと言われています。

サプリメントの成分 薬の種類
ノコギリヤシ ホルモン剤
ノコギリヤシ 鉄剤
ノコギリヤシ 抗血液凝固薬、抗血小板薬

ホルモン剤の結合型エストロゲン(プレマリン)などは静脈血栓塞栓症などの副作用が出る恐れがあります。

鉄剤はノコギリヤシの影響を受け、消化管吸収が下がり効果が弱くなります。一方で抗血液凝固薬や抗血小板薬は薬が効き過ぎてしまい、出血の恐れがあります。

他、理由はわかっていませんが、イチョウ葉エキストラゾドン塩酸塩(デジレル、レスリン)の副作用が出たという報告があります。

基本的に普段飲む医薬品がある方は、サプリメントを飲んでいることを医師に伝えるようにしましょう。

危険な飲み合わせ「降圧剤 × 漢方薬」

漢方

普段から高血圧を抑える薬を飲んでいる方は、もちろん他の薬との飲み合わせなどには注意されているでしょう。

でも漢方薬との飲み合わせも同じくらい注意されていますか?漢方薬なら副作用もないし、医師の指示もとくになかったし、他の薬と飲んでも大丈夫だろう!と考えられている方も多いかもしれません。

でもそんなことはなく、実は漢方薬で血圧が上がってしまうこともあるんです。この項目では降圧剤と漢方薬の飲み合わせについてお話しましょう。

甘草

甘草は葛根湯などに含まれている生薬です。日本で使われている漢方薬の7割くらいには甘草が含まれているとされます。

生薬とは、自然界にある植物・動物・鉱物の中から何らかの効きめがありそうなものを乾燥させたり粉砕して薬として使いやすくさせたものです。

甘草の主成分はグリチルリチンというものです。これは肝臓の機能を改善するグリチロンという薬にも入っています。

いろいろな漢方薬に含まれている甘草ですが、過剰に飲み続けてしまうと

  • 血液の中のカリウムの減少
  • むくみ
  • 血圧の上昇

というような副作用が出てしまうのです。

甘草を含む漢方薬は葛根湯以外に

  • 小青竜湯
  • 芍薬甘草湯
  • 麦門冬湯

などいろいろなものがあります。

麻黄

麻黄も葛根湯に含まれる生薬です。主成分はエフェドリンと言い交感神経を刺激する作用があります。交感神経を刺激するため

  • 興奮
  • 眠れない
  • 動悸
  • 胃腸の調子が悪くなる

といったような副作用が出ます。そして血圧を上げてしまう副作用もあるのです。

エフェドリン類は気管支を拡げ咳を改善するとして咳止めや風邪薬にも使われています。

麻黄を含む漢方薬は葛根湯以外に

  • 小青竜湯
  • 麻黄附子細辛湯
  • 防風通聖散

などがあります。

甘草や麻黄は血圧を上げてしまうことがあるため、それらの入っている漢方薬は高血圧患者にはお勧めできません。しかし実際には、これらの漢方薬が病院から処方されることもあります。

それは1つ1つの漢方薬に含まれている生薬の量はそれほど多いわけではなく、一種類の漢方薬を短期間飲んだだけで、急に血圧が上がってしまう可能性は低いとみられているからです。(高齢者や腎機能が低下した患者などには注意が必要です。)

ただし、漢方薬を2種類以上飲んでいる場合にはもっと注意が必要になります。違う種類の漢方薬でも、中に入っている生薬は重なっていることもあります。場合によっては甘草を過剰に飲んでしまっているということもありえるのです。

別の病院で漢方薬をもらっているけれど、高血圧で受診している医師にはそのことを伝えていないなどということがあれば、必ずすぐに伝えるようにしてください。他でもらっていた漢方薬が原因で、血圧が上がってしまっていたということもあるかもしれません。

市販薬にも同時に注意したいところですね。

漢方だから副作用はないでしょ…は大間違いだったのです!高血圧で病院にかかっている方、処方を受けている方は注意してくださいね。

薬を唾液でゴクンはNG!飲み方と飲むタイミングの重要性

飲み薬

飲み合わせや食べ合わせについて、起こり得る危険がたくさんあることがわかりましたね。思っているよりも注意しなければならないものが身近にあふれているのです。

薬を飲む際も手元にあったジュースで飲んでしまったり、面倒だからと唾液でごっくんしてしまったりしていませんか?

薬はとくに指定がない場合は、必ず水か白湯で飲みましょう。

飲み合わせの危険もありますが、唾液で飲んだ場合は薬剤がのどや胃に張りつき、炎症を起こしてしまう可能性があります。酷いケースだと、上皮がただれて下層組織まで達してしまう潰瘍(かいよう)を起こしてしまいますので、「水なしで飲むタイプ」以外は注意してください。

薬が胃の中で炎症を起こしてしまう要因

薬の服用量を守るのは当たり前ですが、年齢などの制限も必ず守ってください。子供に大人用の薬を飲ませることは御法度です。対象年齢をしっかり確認しておきましょう。

また飲むタイミングなども適当にしてしまわず、しっかり処方箋や注意事項の記載に、医師の指示に沿って服用してください。

記載 飲むタイミング
食前 食事の30分~1時間前
食直前 食事を始める直前
食直後 食事後すぐ
食後 食事の後30分以内
食間 食事と食事の間(食後2~3時間の空腹時)
就寝前 寝る直前(就寝前30分~1時間以内)
頓服(とんぷく) 症状がでたとき

1日3回服用の場合は約4時間以上間隔をあけて服用してください。どうしても難しい場合はその旨を一度薬剤師か医師に相談してください。

せっかく症状や病気を抑えるために飲む薬、体の調子を整えようと飲むサプリメント、そして体をつくるために食べる食事なのですから、その効果や栄養を余すことなく自分のものにしなければ!…ですよね。

薬の効果を弱めてしまわない為、また副作用を起こしてしまわない為にも、飲み合わせや食べ合わせについては十分に知識を持っておくことが必要です。

医師と薬剤師に聞けばしっかり教えてもらえるので、どんどん質問・相談しましょう!

キャラクター紹介
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