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抜歯にワーファリンの休薬、必要なし!えっ、出血は大丈夫?

脳梗塞などの治療薬としてポピュラーな抗凝固薬「ワーファリン」。

この薬を飲んでいる人が抜歯する場合、以前は出血が止まりにくくなることを懸念して、ワーファリンを飲むのを中止してから抜歯していましたが、今はワーファリンを中止せずに抜歯をすることもあるので、不安になられる人もおられるのではと思います。

ワーファリンを突然中止すると、リバウンドが起こり易くなります

今までは、抜歯のような比較的出血が少ない処置をする場合でも、大出血のリスクを考慮してワーファリンを中止していました。しかし、ワーファリンを突然中止すると、リバウンドが起こってしまい、一過性の血栓ができやすくなる危険性が出てきます。

過去に、抜歯時にワーファリンを中止した場合、約1%の確率で重症な脳梗塞や血栓塞栓症がおきたという報告がありました。ワーファリン中止のリスクは意外と高いということです。

ワーファリンを中止した場合と中止しなかった場合の比較

抜歯の場合、出血性合併症に対して、これらの比較の差はあまりなかったという報告があります。PT-INR(血液の固まり易さの指標)が2.0~4.0の間であれば、ワーファリンを継続していても重症な出血性合併症を起こさずに抜歯が可能と言われています。

只、PT-INR2.5以下(数値が大きいほど固まりにくい)での抜歯をすすめる報告もあることを書き留めておきます。

最近の傾向

以上のことから、最近のガイドラインでは、抜歯や小さな皮膚の切開など、止血が容易な処置は「ワーファリンを中止せずに行うことが望ましい」と記載されるようになりました。

主治医と歯科医師が連絡を取り合って、ワーファリンを継続しながら抜歯ができると判断されている場合は、心配せずに治療を受けてください。出血を心配するあまり、勝手にワーファリンを止めてしまうのが一番危険なことです。

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