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女性や子供は触ってはいけない薬がある!あなたの薬は大丈夫?

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薬には効き目によっていろいろな種類があります。そして、その中には女性や子供が触ってはいけない薬というものもあります。

女性や子供が触ることすら禁止されている薬を処方されたら、なんとなく不安になってしまいませんか。

この薬はそれほど珍しい薬というわけでもありません。中高年の男性に対して、前立腺肥大症の治療のために使われる薬です。

“触ってはいけない”と言われても…なんで?と思ったあなた!この薬について勉強してみましょう。

前立腺肥大症とその薬

前立腺肥大症は中高年の男性に多い病気です。前立腺が肥大してしまうために尿道が圧迫され、「尿の出が悪い」「トイレが近い」といった症状が出てしまいます。場合によっては尿が全く出なくなることもあります。

この病気の原因については、残念ながら詳しいことはまだわかっていません。ただ加齢や男性ホルモンなどが影響していることは間違いないと考えられています。

この治療のために使われる薬は、作用の仕方によっていくつかに分類されます。

  • α遮断薬(ハルナール、フリバスなど)
  • 抗アンドロゲン薬(プロスタールなど)
  • 5α還元酵素阻害薬(アボルブ)
  • 植物製剤(エビプロスタットなど)
  • 漢方薬(八味地黄丸など)

α遮断薬には尿道を緩める働きなどがあり、それによって尿が出にくいといった症状などを改善します。抗アンドロゲン薬と5α還元酵素阻害薬は男性ホルモンの働きを抑えることで、前立腺を小さくさせて症状を改善します。

植物からとったエキスを薬にした植物製剤や漢方薬も尿の出にくさなどを改善してくれます。

“触れてはいけない”薬とは?

では、女性や子供が触れてもいけない薬とは、どれなのでしょうか。

ずばり5α還元酵素阻害薬の「アボルブ(成分名:デュタステリド)」です。この薬は、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンへと変換させる酵素「5α還元酵素」の働きを邪魔します。

ジヒドロテストステロンはテストステロンよりも強力に前立腺に作用して、前立腺を肥大させてしまいます。そのジヒドロテストステロンを作らせないようにすることで、前立腺肥大を抑えるのです。

ただこの薬は動物実験の結果、母親とそのお腹の中にいる胎児にまで影響を与えてしまうことがわかっています。子供に対しても安全性が確認できていません。そのために、女性や子供は絶対に飲んではいけないのです。

もちろん男性が服用することに対しては、十分に安全性が確認できています。副作用が全くないわけではありませんが、心配しないで指示通りに飲むようにしてください。

実は女性や子供が飲んではいけない薬というものは他にもいろいろあります。前立腺がんの治療に使われる薬なども、女性や子供は絶対に飲んではいけません。

皮膚から薬剤が吸収されてしまうアボルブ

それらの中でも特にアボルブに注意しなくてはいけないのは、薬剤が皮膚からも吸収されてしまうからなのです。

アボルブは軟らかいカプセルの中に粉末状の薬剤が入った形をしています。このカプセルの中にある薬剤に触れてしまうと、それだけで体の中に吸収されて作用してしまうのです。

薬を飲まなくても薬剤に触れただけで体に吸収されてしまうために、「女性や子供は触らないように」と言われているのです。

アボルブの説明書には「女性や子供はカプセルから漏れた薬剤に触れないこと。もし触れてしまった場合には直ちに石鹸と水で洗うこと」と書かれています。

体内に吸収されてからその効きめが薄れていくまでにも時間のかかる薬ですので、より注意したいものです。

またアボルブは、前立腺がんになっていないか調べるための「PSA検査」の結果に影響を与えてしまいます。検査を行うときには、必ずこの薬を飲んでいることを伝えてください。

副作用としては、まれにですが女性のように乳房が膨らんできたり痛みが出てしまったりということがあります。他に勃起不全というような症状が出てしまうこともあります。

他にもある!触れてはいけない薬

皮膚から吸収されて影響が出てしまう薬というのは他にもあります。それは男性型脱毛症AGAに使われる「プロペシア(成分名:フィナステリド)」という薬です。

プロペシアもアボルブと同じ5α還元酵素阻害薬に分類される薬です。そして胎児にまで影響を与える可能性がある薬であり、皮膚から吸収される薬でもあります。

もちろん薬にはコーティングがされているため、割れたりしなければ問題はありません。でももしも割れてしまったり気づかないうちに破損してしまっていたりしたら、女性の体にも吸収されて影響が出てしまうのです。

プロペシアの説明書には「もし粉砕、破損してしまった場合には、妊娠および妊娠している可能性のある女性や授乳中の女性は取り扱わないこと」と書かれています。

病気を治す薬が、逆に害になってしまうなんて。しかも触れるだけで!
大切な人を守るためにも、しっかり管理してくださいね。

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