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お年寄りだけじゃない!始めよう子どもからの運動ロコモ対策

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、老化や病気による運動器の衰えが原因とされていたため、お年寄り特有の病気と考えられていましたが、最近では子供にまでロコモが広がっていること分かりました。ロコモ対策は、子供から始めなければいけない時代になってきています。今回は子供のロコモの実態と、簡単にできるロコモ対策運動を紹介します。

ロコモティブシンドロームとはどんな病気

ロコモティブシンドロームとは、運動器の機能が衰えることによって、寝たきりなどの要介護になった状態、またその予備軍を指します。ちなみに運動器とは身体運動を支える骨や筋肉、関節、神経の総称です

ロコモの原因は、加齢による筋肉の衰えや関節の疲弊、骨粗鬆症などの病気などです。また、超高齢化社会の到来によって、ロコモの患者数はどんどん増加しています。日本の要介護者の数は、2012年に500万人を超えました。

この要介護者全体の2割が、運動器の機能障害によるものです。特に女性の場合は3割に達しています。女性にとってのロコモ対策が、いかに重要であるか分かりますね。

高齢者だけじゃない子供もロコモの予備軍だ

今、ロコモの問題は高齢者だけでなく、子供への広がりが社会問題になっています。お子さんをお持ちの方は、自分自身のロコモはもちろん、お子さんの状態も気にかけることが大切です。

子供たちの体に異変

今、子供たちの体に異変が起きているようです。単純な基本動作である「手をまっすぐ上にあげる」「しゃがみ込む」「片足で立つ」などの動作ができない子供たちが続出しています。いったい何が起きているのでしょう。

ひと昔前には考えられない事態になっているようです。私の近所に住む小学校の校長先生が、運動機能は昔に比べると、本当に落ちているとおっしゃっていました。現場で目にしている先生方なら誰でも感じていることのようですね。ちなみに下記が平成26年3月に行われた、中学2年生の「運動器事前検診」の結果です。

  • 片足立ちが5秒間保持できない: 5.0%
  • 踵をつけてちゃんとしゃがめない: 13.3%
  • 肩が180度上がらない: 11.2%
  • 前屈で指先が床につかない: 35.7%
  • グー、パーに問題あり: 20.3%

この運動機能チェックに1つでも引っ掛かれば、運動機能不全ありとなるそうです。そしてその数はなんと全体の51%にもなったそうです。お子さんのいる方は、まず、チェックしてみてください。それとご自身もチェックするのを忘れないでくださいね。ちなみに私は2つに該当しました。完全に問題ありです。

子供の運動器の機能がここまで衰えたのは何故

しかし、これほどまでに子供の運動器の機能が衰えたのは、運動不足による筋肉の衰えや関節の硬さが原因です。それもそのはずです。昔の子供は学校から帰れば、外で友達と遊ぶのが日課でした。遊びそのものが運動になっていました。

しかし、現代の子供は遊びといえば、家の中でパソコンやスマホのゲームです。今では田舎でも、外で遊ぶ子供の光景はめったに見られません。時代ですね。社会や生活スタイルの変化から発生した悪影響ですね。

子供が二極化している

多くの子供が運動不足でロコモティブシンドロームになっている一方で、数は少数派ですが運動のやり過ぎで運動器の機能障害、つまりロコモティブシンドロームになっている子供もいます。これは親の勧めや自分の意思でサッカーや野球、最近ではテニスなど地元のクラブチームに所属して、熱心に取り組んでいる場合です。

運動しすぎの子供も危険

子供の運動器は未発達で、現在進行形で発達している途上にあります。この時期に過度な運動や間違った運動を長期間にわたって行うことにより、運動器の機能障害が起こります。これはアスリートによくある「スポーツ障害」に相当するものです。

この状態で適切な処置をせず、放置して悪化するとロコモティブシンドロームになる恐れがあります。運動不足もダメですが、やり過ぎにも問題があるんです。健康には負担のかからない適度な運動を、ということですね。

子供のロコモを予防改善する3つの体操

ロコモ対策には体に負担のこない、簡単で長続きできる運動が条件になります。ここで紹介する体操はまさにぴったりです。それでは、子供のロコモティブシンドロームを予防改善する3つの簡単なストレッチ体操について解説します。

1.ラジオ体操の最初のポーズ、「バンザーイ」

皆さんよくご存知のラジオ体操、最初の深呼吸の時に両手を頭上に上げますね。あのバンザイポーズです。家のかもいを使って行います。両手を頭上にまっすぐにバンザイポーズで上げた時に、届いたかもいを支えにして、15秒から20秒この状態を保持してください。お子さんが小さくて、手がかもいに届かない場合は、親御さんが支えるようにしてください。

2.壁押しストレッチング

これは、アスリートがよく使うストレッチングで、壁に向かい足を前後に開いて、両手を壁につけて押すような形になります。しっかりと壁を押しながら後ろの足のももの裏のハムストリングやひざ裏、ふくらはぎ、アキレス腱の順番に15秒から20ずつ、意識してしっかり伸ばしてストレッチを行います。これを片方ずつで両足をやります。

3.壁押しストレッチング

最後は猫ポーズストレッチングです。これは猫が寝起きにやる気持ちよさそうなストレッチの形をとります。これは椅子を使用します。まず、椅子の背もたれの上部の縁を両手で持ち、膝を少しだけ曲げるようにして立って、頭と背中、お尻までが直線になる所まで下がります。

その姿勢ができたらお尻を突き出すようにして、頭を下げないようにして肩周り、背中、腰、お尻、ハムストリングスと伸ばしていきます。このストレッチだけでほぼ全身のストレッチが可能です。このポーズは、椅子を使わず布団の上でもできますよ。まるで本物の猫のように。

今の時代、大人も子供も総じて運動不足で、ロコモティブシンドロームあるいは予備軍の危険性があります。こんな簡単なストレッチでも十分効果がありますので、お子さんのいる方は親子で挑戦してみてはいかがでしょうか。

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