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肝臓病にとって入浴は負担に!入浴は体にいいばかりじゃなかった

一日の終わりにゆっくりお湯に浸かると、心も体もリラックスします。その日一日の疲れがとれ、入浴は健康のためにとても良いというイメージがあるかと思います。しかし肝臓病の人にとって、入浴が体に良いとは一概に言えないのです。

入浴の仕方によっては症状を悪化させてしまうこともあります。なぜ入浴が原因で病気が悪化してしまうのでしょうか。また、どんなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか。

入浴は体にとても負担がかかっている

お風呂に入るとリラックスできますが、実は同時に、体にとても負担がかかっています。お湯に浸かると体には水圧がかかります。そして体が温まることで新陳代謝も良くなります。すると血管が広がって血流が良くなり、心臓に負担がかかってしまうのです。

通常、30分の入浴で90kcalを消費すると言われています。このエネルギーはランニングを1km以上した時と同じくらいのカロリー消費量です。肝臓病の人はなるべく安静にするよう言われますが、そんな人にとって長時間の入浴は負担がかかり過ぎてしまうのです。

食後すぐには入浴しない

食後すぐに入浴してしまうのも避けたほうがよいでしょう。食事をすると体の中に入ってきた食べ物の消化・吸収をするために、胃腸や肝臓ではたくさんの血液が必要になります。そのため肝臓病の人は、食後は30分から1時間くらい安静にした方がよいと言われます。

胃腸や肝臓に血液が集まってきている食後すぐの時間帯に入浴をしてしまうと、集まっていた血液が今度は他へ流れていってしまいます。入浴すると体の表面辺りの毛細血管が広がるために、血液はその体表の方へと流れていってしまうのです。

すると胃腸や肝臓などの消化器官に血液が少なくなってしまいます。必要なだけの血液が集まってこないと、肝臓は十分に働けません。食べ物からの栄養分を効率よく代謝したりといった肝臓の機能が低下してしまうのです。

これは健康な人でも同じです。健康な人も食後すぐに入浴すると消化器官へ血液が十分に流れなくなってしまい、消化・吸収の働きが悪くなってしまいます。食後すぐの入浴は消化不良を起こすのです。

そのため、なるべく食後30分から1時間はゆっくり休んでからお風呂に入るとよいと言われています。肝臓病の人の場合、入浴は食後2~3時間してからのほうがよいでしょう。食後は横になるなど安静にして、消化・吸収が十分に終わってからお風呂に入るようにしましょう。

長湯はしない

まず急性肝炎で症状が悪いというような時には、入浴は厳禁です。急性肝炎の時期は安静にしておくことが必要です。このような時にお風呂に入ってはいけません。急性肝炎発症から3週間くらいすると、症状は少しずつ治まってきます。

そのころからは、検査値を確認しながら少しずつ入浴できるようになってきます。GOTが100以下になれば週1回の入浴が許可されます。その後様子を見ながら週2回、3回と増やしていけます。慢性肝炎で肝機能の検査値が安定している場合には、毎日入浴しても大丈夫でしょう。

ただその場合にも、長湯をしてはいけません。軽く、サクッと入るくらいにしておいてください。熱いお湯はやめて、ややぬるめのお湯にしましょう。できればお湯に浸かるのではなくシャワーだけの方がよいです。

温泉へ行く時にも注意が必要です。肝臓病に効果があると言われる温泉もありますが、そのような温泉に行ってせっかくだからと何度も入り過ぎてしまっては、逆に肝臓の症状を悪化させてしまいます。温泉は家庭での普通の入浴よりも体に負担が大きくなります。

そのため2、3日に1回、軽く入るくらいにしておいてください。つい長湯したくなるかもしれませんが、それも止めておきましょう。できれば行く前に主治医に相談し、どのくらい温泉に入っても大丈夫かなど確認しておいたほうが安心でしょう。

また温泉などの旅行先では普段より無理をしてしまったり、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりということがあるかもしれません。ずっと我慢してきたお酒を「今日くらいいいかな」と飲んでしまうと、1杯では止められなくなってしまうかもしれません。

そのようなことのないように気をつけてください。たまには温泉などへ行き、気分転換することはとても良いですが、無理のない日程でゆっくり過ごしてくるようにしてください。

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