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中には危険な病気も!女性より男性に多い12の病気を防ぐには

男女を比較すると、男性の方が色々な病気にかかる傾向にあるようですね。しかもその中には命に関わるような病気も含まれています。今回は、男性特有の器官を除く12の病気を取り上げて説明しました。病気を予防するためにも参考にしてみてください。

胃・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰は、胃酸によって胃や十二指腸の粘膜に炎症が起こる病気です。胃潰瘍は40~50代、十二指腸潰瘍は20~30代の男性に多くなっています。

特徴的な症状

  • 胃潰瘍はみぞおち、十二指腸潰瘍は右の腹部や背中が痛む
  • 胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は空腹時に腹痛が起こりやすい
  • 何か食べると痛みがやわらぎやすい
  • 胸焼け、酸っぱいげっぷ、吐き気、嘔吐を伴う
  • 重症になると激痛・吐血・タール便を伴う

こんな人は注意

  • 精神的ストレスを強く感じている人
  • 暴飲暴食をしている人
  • 喫煙者
  • 多忙な人
  • 几帳面、責任感が強い人

胃・十二指腸潰瘍には特にストレスが大きく関係しているとも言われています。食生活とピロリ菌も原因です。

予防法

  • 自分なりのストレス回避法を見つける
  • ピロリ菌を除去する
  • 飲酒・喫煙を控える
  • 油っこい物・味付けの濃い物・香辛料硬い物は控える

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害は、脂肪肝→アルコール性肝炎→肝硬変、そして肝臓癌へと進行する病気です。男性のほうが約3倍多い病気となっています。

特徴的な症状

  • 脂肪肝…自覚症状はほとんどない
  • アルコール肝炎…倦怠感、右腹部の膨満感や圧痛、発熱など
  • 肝硬変・肝臓癌…黄疸、腹水、吐血など

こんな人は注意

  • 60gを超えるアルコールを2~4週間以上摂取し続けている人

予防法

とにかく飲酒を控える、または断酒するに限ります。「健康日本21」運動で掲げている「1日のアルコール摂取量20gを週に2回まで」という目標を参考にすると良いでしょう。

【アルコール含有量の目安】
焼酎1合…36g
ビール中瓶1本・日本酒1合・ワイングラス1杯…20g
缶ビール・缶チューハイ(アルコール5%)1本…14g
ウイスキーシングル1杯…10g

アルコールがこれ以外のさまざまな病気の原因になっていることからも、飲み過ぎには十分注意していただきたいと思います。

癌は「2人に1人はかかる」と言われるほど増えてきた病気ですが、全体的に男性に多くなっており、女性より男性に多い癌を罹患数の多い順に並べると、このようになります。

胃癌…3倍
肺癌…2.3倍
大腸癌…1.4倍
肝臓癌…2倍
食道癌…5.6倍

罹患数自体が少ない癌にも、

咽頭癌…13倍
膀胱癌…3.3倍
口腔・咽頭癌…2.2倍
腎臓癌…2.1倍

と、男性に罹患数の多い癌が目立っています。癌の発症には生まれ持った遺伝子も関与していますが飲酒、喫煙、不規則な食生活などの生活習慣が癌を引き起こしています。飲酒や喫煙が癌に影響していることは、肺癌や消化器系の癌が多いことからも分かるのではないでしょうか。

予防法

  • 禁煙・節酒
  • 塩辛い物・香辛料・添加物・酸化した油を避ける
  • 緑黄色野菜・果物を十分に摂取する
  • 腸内環境を整え免疫力を高める

そして定期検診で癌の早期発見に努めることも大切です。

脳血管・心疾患

脳血管・心疾患は命に関わる大病で、

脳梗塞…男性が1.5倍多い
脳出血…男性が1.3倍多い
心筋梗塞…男性が5~6倍多い

の比率で発症しています。

特徴的な症状

  • 脳梗塞…手足のしびれ・体のまひ、ろれつがまわらなくなるなど
  • 脳出血…出血の起こった部位によって症状や障害が異なる。頭痛、まひなど
  • 心筋梗塞…胸焼けや締め付けられるような感じ、強い胸痛など

いずれも発作が起こったら、至急病院に搬送しなければなりません。

こんな人は注意

  • 高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満・動脈硬化のある人
  • 不規則な生活を送っている人
  • 喫煙者
  • 攻撃的でせっかちなタイプの人(心疾患の場合)

予防法

40代に入ったら定期検診を受けて、血圧・コレステロール値・血糖値などをしっかり管理し、生活習慣病を予防してください。

膵炎

膵臓が自らを消化して起こる急性膵炎は女性の2倍、急性膵炎が慢性化して起こる慢性膵炎は4倍の高さで、男性に多く起こっています。ほとんどは飲酒が原因です。

特徴的な症状

  • 上腹部痛・腰背部痛がある
  • 飲酒後や脂肪の多い食事をとった後に腹痛が起こる
  • 急性膵炎は強い腹痛に発熱、嘔吐を伴うこともある
  • 慢性膵炎は腹部の膨満感、倦怠感、脂肪便などがある

急性膵炎が重症化すると命にかかわるので、すぐ病院に搬送しなければなりません。

こんな人は注意

  • 大量飲酒する人
  • 飲酒の習慣があり、喫煙したり脂肪の多い食事が好きな人

予防法

  • 断酒・禁煙
  • 脂肪分を控える
  • ストレスを減らし、安静を心がける

慢性膵炎は膵臓癌に進行しやすいので、適切な治療が必要です。

痛風

痛風は、血液中に余った尿酸が関節に結晶を作り炎症を起こす病気です。男性は女性の10倍を超える高さで発症しています。(女性はホルモンが尿酸値を抑えるため)

特徴的な症状

  • 足の親指の付け根が腫れ、急に激痛が起こる
  • 全身の関節にも炎症が広がる
  • 発作が数日間続いた後は症状が消える
  • 発作は再発しやすい

こんな人は注意

  • プリン体の多い食品を好む人
  • 飲酒量が多い人
  • ストレスの強い人
  • 汗をよくかく人

予防法

  • プリン体・アルコールの摂取を控える
  • ストレスを減らす
  • 水分を十分に補給する

すでに高尿酸血症の人は、尿酸値のコントロールをしっかり行ってください。高尿酸血症・痛風の予防には1日のプリン体摂取量を400mg以内に抑えることが望ましいです。

プリン体の多い食品(1食分)
イカ(100g)…187mg
鶏レバー(50g)…156mg
カツオ(70g)…140mg
豚ヒレ肉(100g)…120mg
マイワシ(1尾)…105mg

俗にいう「美食」はプリン体が多いです。アルコールに尿酸値を高める作用があるため、プリン体カットのアルコール飲料も飲み過ぎないでください。

尿路結石

尿路結石は、尿路(腎臓から尿道まで)に結石ができる病気です。男性は女性の2倍多くなっています。

特徴的な症状

  • 脇腹から背中にかけて激痛が起こる
  • 発作は夜間から早朝に起こりやすい
  • 血尿が出る
  • 鈍痛、無症状の場合もある

腎盂腎炎を併発すると高熱を出す場合もあります。

こんな人は注意

  • 動物性たんぱく質を好む人
  • 水分をあまりとらない人
  • ビールをよく飲む人
  • カルシウム不足の人
  • 尿酸値の高い人
  • 尿路結石を起こした家族のいる人

予防法

  • 動物性たんぱく質を控える
  • シュウ酸の多いコーヒー・紅茶・ほうれん草・ナッツを控える
  • 1日に2~3リットルの水を飲む
  • 食後すぐに寝ない
  • 結石を防ぐカルシウムを十分に摂取する
  • 適度な運動をする(結石を砕いて自然排出を促すため)

食品に含まれるシュウ酸が結石の原因になります。シュウ酸を含む食品を食べる時は、

ほうれん草+しらす干し
コーヒー・紅茶+牛乳

などの組み合わせで、カルシウムを一緒に補うと良いですよ。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が塞がれて一時的に呼吸が止まってしまう病気です。女性よりも男性が3倍以上多くなっています。

特徴的な症状

  • 高いびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まりむせたり起きたりする
  • 寝汗をかく
  • 熟睡感がない
  • 日中に強い眠気や倦怠感がある

睡眠中、本人に呼吸が止まっている自覚はありません。家族に指摘されて発覚することも多いです。

こんな人は注意

  • 肥満体型の人
  • 首・のどの周りに脂肪が多い人
  • 首が短い、あごが小さい、小顔の人
  • 口蓋垂(のどちんこ)が舌に隠れて見えにくい人

予防法

  • 肥満を予防する
  • 寝酒・睡眠薬の使用を控える
  • 横向きで寝る

高血圧、不整脈、心疾患などの病気を併発しやすいので危険です。また日中のうたた寝が事故につながることもあるので、早めに受診し治療に努めてください。

気胸

気胸は肺胞の一部が破れ、空気が漏れてしまう病気です。女性に比べ男性に10倍多い病気です。

特徴的な症状

  • 動悸
  • 胸の違和感や痛み
  • 呼吸の苦しい感じ

ストレス、環境の変化、気圧の変化が引き金となって突然発症することの多い病気です。

こんな人は注意

  • 10~30代の男性
  • 痩せて胸が薄い体型の人
  • 喫煙者

予防法

気胸を前もって予防することは難しいのですが、少なくとも禁煙することが望ましいです。一度気胸にかかったことのある人は再発しやすいので、喫煙やスキューバダイビングのような気圧の変化を避け、肺にかかる負担を避ける必要があります。

肺気腫

肺気腫は、肺胞が破壊され呼吸機能が低下してしまう病気です。近年増えてきている病気で、女性に比べ男性は3倍多くなっています。

特徴的な症状

  • 咳・痰
  • 動悸
  • 息切れしやすくなる
  • 喘鳴(胸がゼイゼイ鳴る)

こんな人は注意

  • ヘビースモーカー
  • 中年以降の男性

予防法

タバコの煙が肺胞を破壊していくため、禁煙するしかありません。長年喫煙をしてきた人の多くに起こる病気です。煙草がやめられない人も多いと思いますが、症状が進行すると呼吸障害を引き起こしたり、寝たきりになってしまう怖い病気ということをお忘れなく。

腹部大動脈瘤破裂

腹部大動脈瘤破裂は、腹部にできた大動脈瘤が突然に破裂する病気です。女性に比べ男性に3倍多くなっています。

特徴的な症状

  • お腹から腰にかけて突然激痛が起こる
  • 大出血によって意識障害を起こす

大出血を起こすため、短時間でショック死を起こすことがあります。大至急病院に搬送しなければなりません。

こんな人は注意

  • 高齢者
  • 高血圧の人
  • 家系に大動脈瘤の人がいる

予防法

すでに腹部大動脈瘤のある人は破裂の危険性を伴います。大動脈瘤自体はたいてい無症状のため、定期検診を受けて動脈瘤の早期発見に努め、治療で破裂をくいとめることが望ましいです。

脳血管性認知症

認知症のうち、脳卒中などが原因で発症するものを脳血管性認知症といいます。脳卒中が男性に多いため、アルツハイマー型認知症が女性に多いのに対し、脳血管性認知症は男性に多くなっています。

特徴的な症状

  • 脳血管障害のあと、急に発症する
  • もの忘れが「まだら状」に起こる
  • 人格や意識は保たれる
  • うつや感情障害の起こる場合がある
  • 人それぞれ症状の出方が異なる
  • 頭痛やしびれなどを伴うこともある

こんな人は注意

  • 生活習慣病があり脳卒中のリスクが高い人
  • 60歳以降の人
  • 喫煙者

予防法

脳卒中を予防することが第一です。そして脳卒中の大きな発作が危険ですので、しびれ、めまい、ろれつがまわらない、物が二重に見える、などの前兆があったらすぐ受診し、発作を未然に防いでください。

最後に

このように、男性に発症しやすい病気が多いのは

  • ホルモン分泌の性差
  • 生活習慣病
  • 社会的な役割の違いによるストレス
  • 女性よりも我慢してしまいがち

といった理由が影響していると考えられます。

しかし当然ながら、これらの病気にかかるのが男性の宿命というわけではありません。今回挙げた病気のほとんどは生活習慣病やストレスの影響といった、自分の努力で避けられる原因で起こるものとなっていますよね。

つまり男性に発症しやすい病気の特徴を把握した上で注意して過ごせば、病気にならずに済むというわけです。忙しいと健康管理はつい後回しになりがちですが、自分の体のメンテナンスも仕事のうちと捉え、意識して健康管理を行うようにしましょう。

キャラクター紹介
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