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スーパー銭湯が危ない?レジオネラ感染のメカニズムと対応策

「あー疲れた!温泉に行ってゆっくりしたい」なんて叫びたくなることってありますよね。疲れた身体を癒すには温泉が一番。本当に日本人は温泉が大好きで、何かにつけて温泉、温泉と言っているようにも思えます。

こんなに愛して止まない温泉ですが、つい最近もその温泉が原因で人が死亡したことをご存知でしょうか?

いやいや、のぼせ過ぎが原因とか、脳血管疾患などの発症とかではないのです。温泉そのものに死亡に至る原因が隠されていたのです。温泉に潜む感染症について解説します。

温泉に潜むレジオネラ菌の恐怖

皆さんも「レジオネラ菌」と言う名前を聞いたことがあると思います。もともとレジオネラ菌は何処にでもいる常在菌であり、一般的な土壌に生息しています。通常土の中にいる菌ですから、触ったり口の中に入ったりすることもあるでしょう。

しかし、大抵の場合は特に症状も出ずに問題はないようです。

しかし、レジオネラ菌の怖さはそれを吸い込んだ場合であり、レジオネラ肺炎を発症することから比較的死亡率の高い感染症と言われています。レジオネラ肺炎は進行が早く、感染後早ければ2日で発症し、高熱、頭痛、筋肉痛などの症状が現れます。

早期に治療を行わないと7日程度で死亡するケースもあるようです。レジオネラ肺炎の治療は早期発見が第一であり、治療が早いほど症状も軽くなるのです。

レジオネラ菌に感染しやすい場所はここだ!

レジオネラ菌は自然界において普通に生息していますが、レジオネラ感染症を発症させるだけの量ではありません。大部分の感染は人工的な水循環環境で発生しています。感染はお風呂の蒸気を吸い込んだり、室内の噴水のそばで霧を吸ったりすることが原因ですが、水の汚染が目で判らないことが問題となっています。

それでは、特に気をつけたい場所を説明します。

◆掛け流しではない、循環システムによる温泉施設。循環システムとは同じお湯を循環させてろ過する方式で、基準の消毒を行わないとレジオネラ菌が大量に発生する可能性があります。最近埼玉のスーパー銭湯で起こったレジオネラ感染では、塩素消毒を規定通り行っていなかった可能性があります。

◆スーパーなどの室内に設置してある人口池や噴水。オブジェとして人工池や噴水を設置してある施設がありますが、そのような場所は毎日消毒していない可能性もあります。近づかないようにしましょう。

◆音波式加湿器にも注意が必要です。レジオネラ菌は60℃程度で殺菌可能なのですが、音波式加湿器は熱を利用しません。定期的な消毒を行っていない場合、加湿器からレジオネラ菌が室内に散布されてしまいます。水カートリッジは定期的な消毒をしましょう。

◆ビルなどのエアコン用冷却塔が原因の感染事故も発生しています。冷却塔は屋上でむき出しに設置されているため、水にレジオネラ菌が繁殖しやすい環境です。そこから飛び散ったレジオネラ菌が、ビルの室内に入り込むのです。貴方の出入りしているビルは大丈夫ですか?

特に気をつけたい温泉施設での感染

レジオネラ感染で特に気をつけたいのが、温泉施設においての感染です。温泉施設でも掛け流しの施設では、このような問題は考えなくても良いのですが、最近普及しているスーパー銭湯系の施設は、ほぼ全てが循環式と考えても良いのです。

循環式はお湯を循環させて、ろ過装置を通して戻すだけなので、菌は素通りしてしまいます、更にろ過装置のフィルター内で増殖することも考えられます。

法律では循環装置を使用する場合は一定の塩素濃度を保つように規定されていますが、臭いやピリピリ感から嫌がる業者もおり、徹底されているとは思えません。また従業員のミスにより塩素を入れ忘れることもあるようです。

手軽に利用できて楽しいスーパー銭湯ですが、このような危険があることは覚えておきましょう。特に清掃状態がイマイチだったり、お湯の成分表や消毒の有無、定期的な濃度チェックなどを行ってなかったりする施設は問題がありますので、利用は避けた方が良いかも知れません。

スーパー銭湯などに行って2~3日後に発熱があり、頭痛、筋肉痛があった場合は、病院で必ずレジオネラ菌の感染疑いがあることも説明して下さい。単に風邪と判断されてしまっては、重症化することもあるのです。

レジオネラ感染症で死亡率が高い一つの理由に、風邪など他の病気と診察されてしまい、早期の治療が出来なかったとの理由があります。そうならないためにも、「おかしいな」と思ったら病院で説明することも大切なのです。

レジオネラ感染症は体力のある大人よりも、乳幼児やお年寄りが多く発症してしまいます。普段から注意して疑いのある場所には近づかないようにしましょう。

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