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高齢者だけじゃない!若者に急増 若年性認知症の重要なポイント

認知症と言えば高齢者の代表的な病気ですが、最近では50才前後の、働き盛りの人が発病する事例が増えてきているのをご存知でしょうか?

以前、娘と二人暮らしの父親が若年性認知症を患い、それでも周囲や職場の人達に助けられながら、前向きに病気と向き合って生きていく姿を描いたTVドラマが放送された事があります。このドラマがきっかけで若年性認知症が以前より一般に知られるようになりました。

若年性認知症とは

認知症は高齢者に多く発症する脳の病気ですが、若い働き盛りの世代でも発症する事があります。18才から65才以前に発症する場合を「若年性認知症」と言います。特に男性の場合、本人が現役世代で、家族の中心的役割を担っているのがほとんどです。

病気が進行して、仕事や日常生活に支障が出てくると、職場を退職しなければならなくなる事もあります。子供が成人していない場合は経済的に多く支障が出てきます。配偶者が介護する場合は、介護度が進んでくると、十分な仕事が出来なくなり、さらに経済的ダメージを負う事もあります。

原因

アルツハイマー病・脳血管障害・ピック病・多発性脳梗塞・脳腫瘍の後遺症・頭部の外傷・薬物やアルコール依存症など様々ですが、脳の記憶などの機能について、まだまだ解明されていないため、決定的な原因がわかっていません。

症状

初期段階・・・・(記憶障害・実行機能障害)

新しい事が覚えられないなどの他に、順序立てて物事を追行する事が出来なくなります。

例えば洗濯をする時、汚れ物を洗濯機に入れて洗剤を入れ、洗い終わったら干しますが、何度も同じ衣類を洗い、干すことをしなかったり、洗剤が無くなったら新しい物を開封するか、買い置きが無ければ買い足すのですが、いくつも洗剤を買ってきたりする事もあります。

職場でもミスが多くなりますが、この段階では、疲れ・単なる物忘れなどと捉えられます。さらに意欲の低下も見られます。

今まで熱中していた趣味などに全く興味を示さなくなったり、物事に無頓着になり、身だしなみがきちんと出来ないなどもありますが、病院ではうつ病と診断される事も。

このような症状が徐々に進行し、職場や家族が明らかにおかしいと気づき、病院で初めて若年性認知症と診断されます。

症状が進行すると・・・

お金を使う事は出来ても、金銭管理が出来なくなったり、誰かにお金を盗まれたなどと言う事もあります。外出しても自分の位置感覚がわからず、帰宅できなかったり、自分の身の回りの事も出来なくなります。

やがて、自分が誰なのかわからなかったり、家族の事も忘れてしまうので、ある意味家族にとって、とても残酷です。

治療法

記憶や認知を測定する検査や心理テストなどにより、早期診断が可能です。また、CT画像やMRIなどで脳の委縮度を検査する事も出来るので、少しでもおかしいと気づいたら、早期に専門医の診察を受けましょう。

ポイント

・物忘れが多くなった
・意欲力・自発性の低下
・家事的能力の衰退
・性格の変化

この病気は、残念ながら完治する治療法はありませんが、今は病気の進行を抑える薬などがあるので、早期治療が重要なポイントになります。またリハビリなどで、機能低下を少なくする事も出来ます。

家族の理解とサポート

病気は治らなくても、機能低下による日常生活の支障をサポートしてもらったり、自分で工夫する事でかなり改善できます。物忘れに対しては、専用のメモ帳に書いておいたり、家事の手順を分かりやすく書いて貼っておいたりします。今日一日でやらなければいけない事も行う順番に書いておきます。

家族は、誤った行動に対して非難するのではなく、「こうした方が間違えにくい」などの助言も大切です。旅行や遠出も無理だと諦めず、常にサポートしながら、余裕のあるスケジュールを組んで出かける事で、本人の気分転換や、刺激になって良いと思います。

家族はあくまでもサポートと捉え、本人が出来る事は時間がかかってもやってもらいましょう。これは、本人の自信にもつながります。

告知と将来の問題

治らないからと言って告知をためらう家族もいますが、本人に事実を伝えた上で、今後の事や、将来について判断できるうちに意思確認しておくという考え方もあります。

特に本人が家族の中心的存在であれば、資産や、財産の名義について配偶者や家族と話し合ってあらかじめ決めておく事が出来ます。しかし、これは家族や本人の考え方にもよるので、告知を推奨するわけではありません。

若年性認知症は、高齢者と症状は変わりませんが、日常生活の支障以外にも多くの問題がある病気だと言えます。この病気は、早期発見・早期治療・家族の理解とサポートが重要なポイントとなりそうです。

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