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生理不順があり妊娠していないのに母乳が出る?原因と治療法は?

女性の体のホルモンバランスは変動しています。そのためにホルモンの影響が生理周期や体調に変化を与えることは少なくありません。

一部の女性の体には「妊娠・出産していないのに母乳が出る」といった不思議な現象が起きることもあります。これもホルモンの影響なのですが、どういった仕組みで母乳が分泌されているのでしょうか。

プロラクチン=乳汁分泌ホルモン

妊娠・出産の経験がないのに母乳が出る場合は、脳下垂体から分泌される「プロラクチン」というホルモンが増えている可能性があります。プロラクチンは「乳汁分泌ホルモン」ともいいます。

通常、母乳というのは出産後にプロラクチンとオキシトシンの分泌が増加することで分泌されるようになるものです。プロラクチンは赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うことで分泌される性質があります。

プロラクチンは男性や妊娠していない女性にも分泌されているもので、男女の生殖機能に欠かせない役割を持っています。

ところが妊娠していない女性でも何らかの異常があると、プロラクチンの分泌が増えてしまうことがあるのです。この状態を「高プロラクチン血症」といいます。

高プロラクチン血症の原因

ほとんどは原因不明で、ストレスや過労、スポーツのし過ぎでもプロラクチンの分泌が増えると言われています。

また、流産や中絶、薬の服用によっても一時的に高プロラクチン血症を引き起こす場合もあります。まれに脳下垂体の腫瘍が原因という場合もあり手術をすることもあります。

高プロラクチン血症の治療

高プロラクチン血症になると母乳が出るほか、生理不順または生理が来なくなるといった症状が起こります。これはプロラクチンに排卵をとめる作用があるためです。授乳中のお母さんに生理が起こらないのもプロラクチンの作用によるものです。

ただし、高プロラクチン血症でも母乳が出るとは限らず、体の痛みなどの症状もないため単なる生理不順と見過ごして放置してしまう場合も少なくありません。

高プロラクチン血症かどうかは婦人科を受診して血液検査を受けなければ分かりません。プロラクチンの血中濃度が正常値の約15ng/ml以下なら正常で、それ以上の数値なら高プロラクチン血症と診断され、治療をすすめられることになります。薬を服用することでプロラクチン血中濃度は下がります。

高プロラクチン血症の問題

高プロラクチン血症を放置しておくと妊娠しにくくなります。排卵障害が起こるために受精率が下がり、プロラクチンの影響で受精卵が子宮に着床しにくくなるともされているからです。

そのため、赤ちゃんが欲しいと願う女性がなかなか妊娠できないという問題が起こります。不妊に悩む女性が婦人科で検査を受けたら高プロラクチン血症が見つかった、ということも少なくありません。

不妊の原因として高プロラクチン血症は治療する必要があります。もし赤ちゃんが欲しい女性で生理不順が続く場合には高プロラクチン血症も疑い、早目に婦人科を受診してくださいね。医師の指導に従って薬を服用し排卵や生理周期が正常になれば、妊娠しやすい体になります。

将来的に妊娠の可能性がある女性は、基礎体温をはかって生理周期に問題がないか日頃からチェックしておくことをおすすめします。高プロラクチン血症を含む不妊症の原因の有無に早く気付き対処することができるからです。

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