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知らなかったじゃ遅すぎる!卵子の老化原因のウソ・ホント

「晩産化」という言葉をご存知ですか?晩婚化を連想した人もいると思いますが、読んで字のごとく、初産年齢が高くなる傾向を示す時に使われます。第一子出生時の母親の平均年齢は1980年で26.4歳でしたが、2013年度の調査結果でついに30歳を越えました。

芸能人や政治家といった著名人で、「不妊治療の末授かりました!」と会見に臨むシーンが報道されるのを見かけます。ですが医学的には、45歳を過ぎてからの初産の自然妊娠は非常に厳しいと言われています。

出産限界年齢は身体の若さとイコールではない

女性も男性もお母さんのお腹にいる胎児期に、卵子と精子のコピー元になる卵母細胞と精母細胞が作られるところまでは同じです。

ですが男性ではこの細胞を元に、思春期から死ぬまで精子のコピーを作ることができるのに対し、女性の卵子の元は、赤ちゃんとして生まれた時には全ての数が揃う点で大きく異なります。

卵子の元になる細胞の数はおよそ200~500万個とも言われていますが、個人差はあるにせよ、成長すると共に消滅していき、月経を迎える思春期には20万個まで減っています。

そして数を減らしながら閉経を迎えますが、月経は卵子の元にストレスを与えますし、妊娠可能な時期の女性の労働環境は精神的にも肉体的にも疲れやすく、卵子の元にとって良くありません。

つまり、初潮後の女性の卵子はさらに速度を上げて減りやすくなる、と言えますが、数として残っていても質が良くなければ、精子と結合しても成長することができないので、「卵子の数、イコール、妊娠可能回数」は正しくありません。

卵子は胎児期から新しく生まれ変わることができない、とても特殊な細胞です。アンチエイジング技術が進んだことでいつまでも健康で若々しい女性が増えましたが、肉体的に出産可能であっても、卵子の元が全て無くなってしまえば妊娠は不可能です。そう考えると、現代女性の出産限界年齢は卵子寿命と言うことができます。

卵子の話のウソ・ホント

Q1:出産数が多い女性は閉経が遅くなる

これは本当です。出産は妊娠期間で9ヵ月が必要ですが、母乳育児をするとホルモンの関係で月経が起きにくくなります。仮に母乳期間を6ヶ月とするなら、一回の出産につき一年半近く排卵が止まるので、卵子の元も減りにくく、閉経が遅くなる傾向があります。

Q2:ピルを飲むと卵子が減らないので、高齢でも妊娠できる

これは後半部分がウソです。避妊用でも処方されるピルを服用すると、排卵を止めることができます。そのぶん卵巣にストレスがかかりにくく、卵子の元を減らさないようにすることができますが、細胞としての老化を止めるのは避けられません。たとえ生涯ピルを連用したとしても、卵子の元はいずれ全て無くなってしまうのです。

Q3:卵子を保存しておけばいつでも妊娠できる

理論上は本当です。マスコミでも卵子の冷凍保存について頻繁に取り上げるようになりましたが、本来は子宮や卵巣の疾患や、全身放射線治療などの影響で卵子を失うリスクが高い女性患者さんが利用することを念頭に、開発が進められた経緯があります。

適切に管理できるなら長期間保存後でも体外受精で妊娠を望めますが、倫理上の問題など、クリアしなければならない課題はまだ多く残されています。

周囲の理解と協力が一番大切

革新的な医療技術が一般にまで普及し始めましたが、子どもを持たない選択も女性の権利です。現時点でパートナーがいる人は、男性側の理解と協力がキーポイントになってきます。

産むのは女性にしかできない行為なので、どうしても女性側の負担が重くなりがちですが、できれば結婚前の段階から家族設計について話し合うようにしましょう。

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