TOP > > 男性の晩婚化にもリスクが…子供に軟骨形成不全症が増加する?

男性の晩婚化にもリスクが…子供に軟骨形成不全症が増加する?

女には男ってお気楽なイキモノに見えます

男の人って、好き勝手して年をとっても、若い女さえ捕まえられれば、子供をつくって家庭生活を満喫できるとおもっているんじゃないの?でもまあしかたがない。体の構造からいって、本当のことだから。

こんな話があった。90過ぎのおじいちゃんが、60過ぎの近所の奥さんに恋をした。悶々と悩み思い余って、奥さんとその旦那さんを殺して自殺した。検死官がそのおじいちゃんの精巣を切断してみると粘りがある。この粘りというのは、精子が造られている証拠だそう。

たいがいは90も過ぎるとほとんど精子は造られていなくて、精巣を切断しても粘りはないんですが、それがあった。90を過ぎても男性は精子をつくることができるわけです。

でも女には閉経がある。妊娠には年齢的な限界がある。これは単純な理由で、妊娠という作業が生物にとって大きな負担になることだからです。

必要とするだけの栄養分と酸素を与え、肺や肝臓で二人分の二酸化炭素などの老廃物を処理し、どんどん成長する胎児とその付属物、最終的には10kgほどにもなるものを、44週間お腹にいれておかなきゃならない。これに耐えられない体で妊娠したら、胎児と共倒れになる。

もうひとつの問題は、高齢になると卵子の染色体異常が増えることです。卵子はみんな女性が胎児のあいだに最初の準備ができている。それが排卵されて受精する。高齢になると、この排卵から受精までのあいだに起こる減数分裂の途中で、染色体の異常が起きやすくなるといわれています。

染色体異常の卵子が受精しても、妊娠が成立する確率は低い。だから流産などが起こりやすくなります。人間はそもそも妊娠しにくい生物で、排卵期にあわせて生殖行為を行っても、妊娠する確率は40%以下。

10代の思春期の段階ですら、卵子の染色体異常は全体のうち10%ほどで、自然妊娠の確率は30%前後。これが40代にもなれば、卵子の染色体異常は40%を超え、自然妊娠の確率は5%を切ります。

出生率を上げよう、と口では言っているけれど

いま若い女性には、こういうデータでもって、若いうちに子供をもうけようというキャンペーンは有効かもしれない。でも年のいった女性にとっては、今更そんなこといわれたって、という話です。

私たちの世代には、妊娠したら会社を辞めなきゃならなかった人もいる。産休だって制度としては存在しても社内の空気では取りづらい。無理して残業しながら働きつづけて流産した人もいます。

じつはいまだって、そんなに社会は変わっていない。出生率を増やしたいと口ではいっていても、政治をする側はそれを真剣には考えていないようにみえる。対応が追い付いていない。この社会は子供を欲しがっていないんだ、といったら言い過ぎですか。

いくら女性が強くなったといっても、社会の構造の中心にはやっぱり男性がいて、それは国会議員やら内閣やら会社の管理職やらの男女比を見たら一目瞭然。彼らは安定した社会構造を求めていて、働く女性たちが妊娠することで仕事を休んだりして、その構造を乱すのに耐えられない。

彼らの多くは変化が嫌いです。社会が子供を欲しがっていないのは、男性が子供を欲しがっていないからでしょうか。自分の子供はかわいくても、子供は嫌いという男性はたくさんいます。子供は日々変化する。彼らはその変化に耐えられない。

男性にはタイムリミットがない?

男性がお気楽そうにみえるのは、いつまでだって子供をつくれる、という余裕のせいです。彼らは奥さんが不妊治療に必死になっていても、それがいまいち理解できない。ついていけない。

着なれた服がいちばん好き、男性にはそういうところがあって、子供がいなくとも奥さんと仲良く暮らしていけていれば、それが彼らにとって着なれた服になる。居心地がいいから変えたくない。独り身のそこそこ年のいった男性も、その生活がラクだから、積極的になれない。

もちろん彼らも自分の子供は欲しい。年をとって体がきかなくなったら味方になってくれるのは子供だけだ、いっていた友人もいました。老いたときのことを考えると、独りで生きるのは不安です。でもね、明確なタイムリミットこそないけれども、男性も高齢になるとあまりよくないんです。

生物学を学んだ人はみんな勉強するハーディ・ワインベルグの法則、このワインベルグ医師のリポートに、妊娠時の男性の年齢とできた子供の軟骨形成不全症には関連がある、というものがあります。この病気の発生率には、女性のほうの妊娠時の年齢は関係がない。つまり男性も急いだほうがいい。

男性はいくつになっても子供はつくれる。でもある種の病気の発生率が高くなる。そういう可能性があります。これを知ったら、政治家の人たちもすこしは真剣になってくれないかな、なんて思ったりして。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る