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院内感染のニュースで耳にする「緑膿菌」。感染の原因には何がある?

時折ニュースで耳にする「緑膿菌」という名前ですが、感染して亡くなる人もいて、怖い菌だと思っている人も多いのではないでしょうか。しかしこの菌は普段から身近に存在している常在菌で、恐れるものでも、特別なものでもありません。

常在菌とは何か

常在菌とは、常にそこに存在している菌のことを言います。これは全ての人に共通して同じ菌が存在しているわけではないので、人によってそれぞれ持っているものが違います。菌の数は100兆個以上とも言われ、緑膿菌はそのひとつにすぎません。

そして、これらの菌は、健康であれば全く悪さをしないのも特徴です。

緑膿菌とは何か

簡単に言うと、ケガをして、乾燥がうまく行かずに傷口が長くじゅくじゅくしてしまう時に緑色の膿が出る時がありますね。あれが緑膿菌です。

風邪が悪化して緑色の鼻水や痰が出る時がありますが、あれも緑膿菌である場合もあって、小さな頃から誰もが身近に接しているものなのです。

普段は消毒液や適切な対処でじゅうぶん悪化が防げる、怖がる必要もないのがお分かり頂けますか?ではなぜ、院内感染のニュースでは人が亡くなるほどの猛威を振るっているのでしょうか。

緑膿菌が発症するきっかけ

抵抗力が弱まった時

緑膿菌の感染がニュースになる場合、ほとんどのケースが高齢者の間での集団感染です。これは年齢による体力の低下に加えて、病気のせいで抵抗力が弱まっているために、菌の暴走を止められなくなっているのです。

薬による耐性が菌にできている場合

さらに、この菌は抗生物質への耐性が強く、普段から抗生物質をよく飲んでいると、耐性をつけてしまっている場合があります。こうなると、発症した後に効く薬がないために悪化し、死に至るケースが出てきてしまいます。

日本は抗生物質を非常によく処方する国です。安易な処方に警鐘を鳴らしている医師もいますが、薬学のガイドラインそのものが変わるまで、この流れは止まらないでしょう。

薬に頼るのが当たり前とされている今、普段から意識して処方される薬がどのような効果を持ち、自分の症状にきちんと合っているのかを学ぶ姿勢を持つことも、患者側には必要なのかもしれません。

消毒薬にも抵抗力をつけることができる

厄介なのは消毒薬にも抵抗力をつけてしまうことです。健康であれば水での手洗いでじゅうぶん発症も感染も防げる菌なのに、体が弱っている場合には消毒液でも完全に消せない時が出て来てしまうのです。

入院しているのに感染が防げないのは、こうした原因が重なって起きた場合なのです。

生花をお見舞いに持って行くのは控えましょう

緑膿菌は普段から水回りに存在している

元から水回りに存在している菌なので、わずかな水でもあれば、そこで増えることができます。

たいした栄養素がなくても大量に増えることができるため、抵抗力の弱くなった人の身近には溜め水を置かないのが大事なポイントになります。

枕元に生花を置くのは心が和む風景でもありますが、その水を介在して菌が増えてはひとたまりもありません。体力や抵抗力が落ちている人が入院した時には生花をお見舞いにするのは控えましょう。

もしも院内で感染があったと分かって、それでもお見舞いに行く必要がある時には、病院からの指示が示されている場合がありますからそれに従いましょう。

特にない場合には、トイレや洗面台などの水回りを使う際には注意を払い、自身の手指の消毒と、帰宅時のうがい、手洗いをしっかり行って下さい。

イソジンなど殺菌性のあるうがい薬を使うと効果がありますので、病院へ出入りする機会が多い時には常備しておくと良いでしょう。

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