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犬やネズミから人に感染するレプトスピラとは?こんな人は要注意

日本は衛生状態が良くなっているために昔と比べると感染症の起こる確率はかなり低くなっています。ただし危険な感染症の発症もまれながら毎年報告されているので、油断は禁物です。

日本では近年また増えているといわれる感染症に「レプトスピラ症」があります。レプトスピラ症とはどんな感染症なのでしょうか。

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症はレプトスピラというグラム陰性細菌の感染で起こる感染症です。患者が出たら保健所への届け出が義務付けられている第4類感染症に位置づけられています。

ほとんどの哺乳類が感染する人獣共通感染症で、この細菌は動物の腎臓にすみつきます。そして宿主が排泄した尿と共に排出されてほかの哺乳類への感染を起こすのです。

主にレプトスピラで汚染されている水や土壌などに肌や粘膜が接触することで感染が起こります。ヒトからヒトへは感染しません。

宿主…ネズミ、犬、豚、イノシシ、馬など
潜伏期…数日~2週間
症状…発熱、筋肉痛、頭痛、悪寒、結膜の充血など

初期症状は風邪に似ていて軽症ですむ場合もありますが、症状が進行すると黄疸、出血、腎障害が出て最悪の場合には死に至ることもあります。

こんな人は感染に注意を

日本では年に30件ほどの届け出があります。ほとんどは沖縄県ですが東京都でもみられる感染症です。

こんな人は感染に注意しましょう。

農業や土木作業に従事する人

感染源になりやすいのは野生動物の排泄物で汚染された水田、湿地、家畜場、水路などです。農業や土木作業に従事する職業の人は作業時は長靴やゴム手袋などで肌を保護し、水や土壌が直接肌や粘膜に触れないように注意しましょう。

飲食店や施設で働いている人

レプトスピラは自然の中だけでなく屋内に感染している可能性もあります。感染の媒体はネズミ(ドブネズミなど)です。ネズミがすみついている建物ではネズミの尿からヒトにネプトスピラの感染が起こる可能性が出てきます。

特に施設や飲食店などネズミが出やすい建物は、ネズミ駆除をはじめ衛生管理を徹底して行う必要があります。

ペットを飼っている人

ペットの犬から感染する可能性もあります。散歩中にレプストピラに汚染された土壌や水などに犬が接触すると感染を引き起こします。

犬は感染しても無症状の場合が多いので気づきにくいのですが、排泄物からほかの犬や飼い主に感染する可能性があるので要注意。

またネズミ科のハムスターが感染すると劇症を起こしすぐに死んでしまいます。まれながら、ハムスターから感染して人が発症した例もあるので衛生に気をつけてペットと接する必要があります。

海外に渡航する人

海外ではいまだ発症者が多く出ている感染症です。特に東南アジア、中国、中南米で流行することがあるので海外に渡航する人は注意が必要です。流行地では河川、湿地、洪水のあった場所などに立ち入らないようにしましょう。

レプストピラ症の対策と治療

レプストピラの感染を防ぐには衛生管理が第一です。レプストピラは低温には強いのですが、乾燥、熱、酸に弱く消毒で死滅させることができる細菌です。

対策

  • ネズミの駆除
  • ペットの飼育環境を清潔に保つ
  • 野生動物に接触しない
  • 作業後や動物に触れた後は手洗いとうがいをする
  • 50℃で10分加熱
  • 次亜塩酸ナトリウム、逆性石鹸などによる消毒
  • 乾燥
  • ワクチン接種(任意)

治療

感染した疑いがあればすぐに受診します。検査でレプストピラ症が確認されたら抗生物質が投与されます。初期であれば回復しやすい感染症です。

レプストピラの媒体となるネズミは生命力が強く知能が高いため完全な駆除が難しく、今また都会部で増える傾向にあるともいわれています。また都内でレプストピラを持つドブネズミが発見されています。

レプストピラ症はあまり耳にしない名前ですがどんな感染症なのか知っておき、日頃から衛生管理に努めるようにしたいですね。

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