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除菌や消毒のやり過ぎに注意!勘違いが感染症のリスクを高める

この前、何気なくテレビのCMを見ていて思ったのですが、最近は消臭剤にも除菌効果がプラスされた物が増えていますね。使う方にしてみれば、消臭しながら除菌もできるなら一石二鳥なので、とても便利です。

我が家にもパッケージやボトルに、「消臭&除菌」や「除菌&殺菌」と、ダブル効果をアピールした商品がいくつかありました。部屋用やトイレで使う消臭スプレー・食器用洗剤・衣類用洗剤・お風呂用洗剤・手を洗う石鹸まで、全てに除菌という文字が書かれていました。

除菌しすぎによるリスクについて

もう一つ、テレビCMを見ていて気になったのが、雑菌や細菌のイメージ映像です。ちょっとグロテスクで、いかにも汚いイメージを連想させます。これを見たら、今すぐ除菌しなくちゃ!という気持ちになってしまいます。

雑菌や細菌・ウイルスは目に見えないので、知らない間に口や鼻から吸い込んでしまったり、外出時にどこかに触った事で手に付着してしまう事もあります。どこかに出かけて家に帰ったら、必ず手洗いとうがいをしなさいと親に言われて育ちましたが、この程度ならどこの家庭でもある事だと思います。

今は必要以上に家の中を除菌して、何かに触ったらすぐに殺菌&除菌効果のあるウェットティッシュで手を拭く、もしくは1日に何度も手を洗うなども、当たり前になりつつあります。目に見えないという意味では、私たちの体内には常在菌という菌が存在します。

菌と名が付くのでなんとなく気持ちが悪い物ですが、健康であれば特に問題ないので、無理に排除する必要はありません。肌の表面にも常在菌が存在していますが、これは同時に肌を外部刺激から守るバリア機能の役目も担っています。

手を洗いすぎるのも、お風呂で体をゴシゴシと擦るのも、常在菌まで削ぎ落としてしまえば、肌のバリア機能が低下します。腸の中にも菌は無数に存在していますが、中には善玉菌という良い菌もあります。

善玉菌は体に害となる悪玉菌を退治する役目があるのは、みなさんも何となく聞いた事があると思います。同じ菌でも、必要な菌がある事を理解するのも大切です。

除菌や殺菌しすぎが子供に与える影響

昔の子供は外で遊ぶ事も多く、遊び方も今とはかなり違っていました。泥んこ遊びや砂遊び、かけっこや鬼ごっこ、とにかく子供はじっとしていられないし、何かに興味を持ったら追いかけたり触ってみたり、時には舐めてみたりなんていうのも、ごく自然な事でした。

転んでしまい膝小僧に擦り傷ができても、とりあえず唾を付けておけば何とかなると、すぐに遊びの輪に戻っていました。でもその後、傷が化膿したり破傷風になる事もなく、後から消毒をしてバンドエイドを貼っておけば、数日で傷は治っていたものです。

ところが今はこんな風に遊んだら、親がそれに触ってはダメ、走り回ってはダメ、泥なんて触ろうものなら即座にストップがかかります。もちろん住宅事情や生活環境が変わった事も関係していますが、子供のためを思ってしている事が、かえって子供を弱くしているとしたらどうでしょう?

泥だらけになれと言っているのではなく、適度に雑菌に触れても、後で手を洗い、うがいをすればいいのです。あえて不衛生な所に連れて行き、遊ばせる必要もありませんが、菌に対して神経質になりすぎるのも良くないのです。

家の中は常にピカピカで、ホコリ一つ落ちていない。テーブルやソファーはもちろん、キッチンは常に完璧なまでに除菌&殺菌されている家は、空気も澄んでいて快適な空間に思えます。しかしこの状態で育った子供が、一度外の世界に出てお友達と遊んだりすると、風邪を引いたいお腹を壊しやすくなります。

他の子供は何ともないのに1人だけ具合が悪いのは、除菌や殺菌をしすぎてしまったために、抵抗力がないからなのです。抵抗力や免疫力が低いので、感染症を起こしやすくなります。

口や鼻から入っても免疫力や抵抗力があれば、それを自然と排除できるので、具合が悪くなったとしてもそれほど重篤化しません。除菌や殺菌をしすぎている環境で育つと、普通なら何でもない菌にも負けてしまうのです。これは子供に限らず大人も同じです。

適度に菌に触れ慣れておく事も大切

例えば潔癖症の人や、潔癖症まではいかないけれどかなりのキレイ好きな人は、不特定多数の人が触れる電車のつり革や、公衆トイレが使えないと言います。これは仕方ないとして、子供は少しくらい泥んこになっても、泥が体を強くしてくれると思えば、それほど気にならないものです。

もちろん明らかに不衛生な状態の場所を選ぶのではなく、自宅の庭や安全に遊べるところを確保しましょう。衛生的な環境を作っておく事は、子供にとっても大切な事ですし、これは大人も同じですが、度が過ぎてしまうと逆効果になるので、除菌や殺菌も適当くらいがちょうどいいと言われています。

実際に除菌ブームになってから、病気やアレルギーになる子供も増えています。これも除菌し過ぎた事が原因で、免疫力が低下しているからです。子供を丈夫に育てたいなら、適度な除菌や殺菌も必要ですが、それよりも免疫力や抵抗力を付ける事を考えてあげましょう。

感染症のリスクを回避するために

丈夫な体を作れば、少しくらいの雑菌や細菌も、ものともせず跳ね除けられるようになります。万一風邪のウイルスなどに感染しても、抵抗力や免疫力があればすぐに回復します。どうやったら丈夫な体が作れるのでしょうか?

答えは簡単です。腸内環境を整えれば、丈夫な体を作ることができます。腸内に存在する善玉菌は常在菌ですが、食事や生活環境、ストレスなどが原因となり、悪玉菌が増えていきます。

しかし善玉菌の数が十分に足りていれば、悪玉菌を退治できるので腸内環境も安定します。腸内環境を改善し、丈夫な体作りを目指したいのなら、食物繊維と乳酸菌を取り入れましょう。食物繊維は腸内の老廃物を絡め取り、排出する効果が期待できます。

乳酸菌は善玉菌の餌となるので、善玉菌を増やせば免疫力も高まり、病気に強い体作りを目指せます。これには乳製品や発酵食品がおすすめです。除菌や殺菌もやりすぎないよう、注意してくださいね。

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