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過呼吸の8つの症状と正しい対処法!なりやすい人の特徴と治し方とは

苦しむ女性

一般的に過呼吸と呼ばれている過呼吸症候群になると、呼吸過多が起こるというイメージが強いですよね。もちろん、呼吸過多も過呼吸症候群による症状の1つですが、他にも頭痛やめまいなど8つの症状が起こります。

今回は過呼吸が起こす8つの症状、突然の発作にも落ち着いて行うべき過呼吸の正しい対処法、過呼吸を起こしやすい人の特徴をご紹介します。


過呼吸症候群はなぜ起こる?メカニズムとその症状

過呼吸症候群は、呼吸過多(=過呼吸)に陥ることで体にさまざまな症状が起こり、息苦しさからパニックになってしまう病気です。

  • 過換気症候群
  • 神経性呼吸困難

とも呼ばれます。

過呼吸症候群のメカニズム

過呼吸症候群は、何らかのきっかけで呼吸が早く浅くなるために起こります。過呼吸により症状が起こるメカニズムは、次のようになっています。

呼吸が早く浅くなる

肺に酸素がたくさん入ってくることで、血液中の酸素濃度が高くなる

血液中の二酸化炭素濃度が下がる

脳が二酸化炭素の不足を感知し、呼吸を止めようとする

しかし意識をつかさどる大脳皮質が「呼吸ができなくて苦しい!」と感じる

さらに呼吸が早く浅くなる

血液中の二酸化炭素が欠乏するために体にさまざまな症状が起こる

二酸化炭素が不足してくると血管が収縮し、脳の血管も同時に収縮してきます。脳の血管が収縮してくると、脳から発信される神経伝達が上手く作動しなくなります。

過呼吸状態になりやすい方の特徴として、メンタル面との関係が大きく指摘されています。精神的に過敏な状態であったり、ストレスを溜め込みやすい方などに、過呼吸が出やすいといったデータがあるのです。

また、男女別では女性が圧倒的に多く、比較的若い女性の方に多い特徴としても、広く知られています。

過呼吸症候群によって起こる8つの症状

まず「息苦しい」そして、苦しいことで起こる恐怖感や不安感が特徴です。

息を吸っても吸っても苦しいために「死ぬのではないか」とパニックに陥ることも少なくありません。また、血液中の二酸化炭素が欠乏するために次のような症状が起こります。

  1. 呼吸過多
  2. めまい
  3. 頭痛
  4. 胸の痛み
  5. 手足や口周りのしびれ
  6. 動悸
  7. 筋肉の硬直
  8. 失神

発作中は苦しいのですが過呼吸症候群そのものは命に別条はなく、発作後には後遺症も残りません。

生命にかかわる過呼吸もある

過呼吸で死にいたることは滅多にありません。しかし、過呼吸を軽視してはいけません。

過呼吸から重篤な呼吸障害に陥ってしまうこともしばしばあるため、見極めが非常に大切となってきます。

過呼吸は通常、短時間で落ち着いてきます。しかし、長時間続く過呼吸状態は、何らかの障害が隠れている場合があります。

  • 明らかに呼吸状態がおかしい(異常呼吸)
  • 皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼの出現
  • 意識混濁

などの様子がみられた場合は、勝手な判断はせず速やかに救急車を呼びましょう。

過呼吸状態にペーパーバッグは絶対NG!正しい応急対処法

その場で落ち着いて応急処置をすればパニックが大きくなることはありません。適切な応急処置法をとれば2~3分で発作はおさまります。

過呼吸症候群の応急処置法

過呼吸では、血液中の二酸化炭素が少なくなっている状態のため、呼吸をゆっくりして呼吸回数をできるだけ減らし、二酸化炭素が出て行かないようにすることが大切です。

  • ゆっくり息をはくことに意識を向けさせる
  • 息を吸う時間の2倍の時間をかけて、ゆっくり息をはく
  • 一回の呼吸を10秒くらいかけてはく
  • 胸や背中をゆっくり押したり、さすったりして呼吸をゆっくりするように促してあげてください

過呼吸症候群のメカニズムを把握していれば、それほど怖がることもありません。

  • 呼吸の回数を減らす
  • 息をゆっくり吐くようにする

この応急処置法さえ覚えておけば、安心ですね。

紙袋は使わないで!死亡例もあります…

過呼吸といえば紙袋を口に当てて、紙袋の中で呼吸をさせるようなペーパーバッグ法をイメージされるのではないでしょうか?

しかし、これはとても危険。なんと窒息して死亡してしまった例もあるので絶対にやめましょう。

過呼吸症候群の応急処置に紙袋を使う方法は有名でしたが、紙袋を使うと二酸化炭素は過剰に増え過ぎ、逆に体に必要な酸素が欠乏してしまうので危険です。

「紙袋を使えば良い」と誤解している人は今でも多いので、もしそのような人が周囲にいたら、注意を促してあげてくださいね。

深呼吸はやってはいけない

深呼吸は、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する行いですから、間違ってもやってはいけません。身体をリラックスさせる事が大事なら、深呼吸は良いのではないか?と思ってしまうかもしれません。

適度に呼吸をして二酸化炭素の濃度を増やす事が重要ですから、

  • 浅く呼吸をする
  • 心身共にリラックスさせる

という方法が正解です。過度な呼吸はやめましょう。

過呼吸症候群になりやすい人、なにりくい人の特徴がある?

過呼吸をおこしやすい人の特徴は大きく分けて4つあります。

とくにパニック障害との関係性については多く方が気になっているのではないでしょうか。

過呼吸になりやすい人の特徴1.ストレスを抱え込む、心配性である

人間は生きている限り何らかのストレスにさらされ続けます。しかし人によってはストレスを受け流す人、抱え込む人、上手に発散する人などがいますよね。

過呼吸の原因はストレスなどの心的要因であることは多方面から示唆されています。

同様に心配性で常にもんもんと考えている人は、特に一度過呼吸を起こしてしまうと「また人前で過呼吸になったらどうしよう」「もう苦しい思いはしたくない」というように恐怖してしまい、その気持ちがさらに精神を安定させない要因になってしまいます。

過呼吸になりやすい人の特徴2.10代・20代

年代別に過呼吸症候群の発症をみると、10代と20代が圧倒的に多いと言われています。年齢が上がるにつれて、過呼吸症候群にかかるリスクは減っていきます。

しかし、高齢になると過呼吸症候群にかからないという訳ではありません。中にはご高齢の方でも、過呼吸症候群を患っている人はいます。

過呼吸になりやすい人の特徴3.女性

男性と比較すると、圧倒的に女性の方が多く過呼吸症候群を発症しています。

なぜ女性が過呼吸症候群にかかりやすいのかという理由ははっきりわかっていませんが、女性ホルモンの乱れなどが関係しているのではないかと言われています。

過呼吸になりやすい人の特徴4.パニック障害などの精神疾患がある

過呼吸と似た症状の病気としてパニック障害があります。この2つが間違われやすいのは、パニック障害発作の中に過呼吸と同じ症状が現れるからです。時には専門医も間違えてしまうほど似ています。

過呼吸は心因性の病気ですが、パニック障害は神経伝達物質の異常が原因の一部と言われていて治療法も異なりますので注意する必要があります。過呼吸ではあまり薬物は使用しませんが、パニック障害では薬物治療が有効な治療手段の一つになっています。

このように過呼吸とパニック障害は見分けがつきにくいので、過呼吸のような症状が現れた場合には、専門医にしっかりと診断してもらうようにしましょう。

精神的な病気が原因で起こっている過呼吸の場合、病気の改善と共に症状が治まる事が多いです。

呼吸の乱れが過呼吸に!?日常にありふれた過呼吸症候群

一般には心理的なストレスが原因で起こりやすい病気なのですが、単に呼吸が乱れた時にも突然起こってしまうことがあります。例えば、

  • マラソンなど激しい運動をした後
  • 笑い過ぎた時
  • 子供が泣き過ぎた時
  • 故意に呼吸を早めた時

…といった時、感情に関係なく過呼吸となる場合もあるのです。

最近、私の身の周りで起も実際に、中学校で一人の女子生徒の大笑いしていたら息ができなくなり、過呼吸症候群を起こしたことがあったのです。何気なく雑談している最中にも突然起こるものなんだな、と驚いてしまいました。

体調やその人の性格も、過呼吸症候群の起こりやすさに関係しているとされています。例えば、

  • 過労や寝不足の時
  • 発熱中
  • 慢性的なストレスがある状態
  • 真面目な性格
  • 神経過敏な性格

は、そうでない場合に比べ、ちょっとしたきっかけで過呼吸が起こりやすい状態だといえます。

また、一度経験すると「また起こるのでないか」と不安を持つようになり、緊張から過呼吸症候群を繰り返しやすくなる人も少なくありません。

過呼吸の発作はいつなるかわからないという不安が常につきまといその精神的負担と社会的影響は大きなものがあります。

過呼吸の発作が起きるのではないかとういう不安で仕事に集中できないとか、人前にでるのを極端にさけるとか、家にこ引きこもりがちになったりして自分を追い込んでしまいがちです。

またこのような高ストレスの状態が続くと、パニック障害やうつ病などの病気にもつながっていく可能性もあります。

過呼吸症候群はなぜ集団で起こるのか?心理的要因が連鎖を呼ぶ

なぜ高校生が集団で過呼吸症候群にかかってしまったのかというと、過呼吸症候群は心理的な不安や緊張が連鎖して起こりやすい病気だからです。

過呼吸症候群は緊張や不安などがきっかけで自律神経が乱れて起こる病気なのですが、誰か一人が過呼吸症候群を起こすと、それを見ていた人が不安からパニックになり、連鎖的に過呼吸症候群を引き起こしてしまうことがあります。

特に子どもや若い女性は、周囲にいる人の感情に同調しやすいため、過呼吸症候群を起こしやすいのです。

自律神経が乱れて起こることから、自律神経失調症の患者さんは過呼吸を起こしやすいとも言われていますね。

過呼吸に治療薬は存在するの?病院で処方される薬の話

過呼吸に対して、現在有効とされている治療薬はありません。

しかし、個人で薬が必要であると判断された場合は医師から処方してもらうケースがあります。基本は不安感や恐怖心に対して、その精神状態を和らげる薬になるでしょう。

過呼吸の発作が起きた時に使う薬

発作が起きてから、といっても、実際には発作を起す前の「過呼吸がきそう…!」というタイミングで服用してもらいたい薬です。というのも、経験者ならお分かりいただけるかと思いますが、過呼吸発作を起こしているときというのは苦しくて薬を飲んでいる場合じゃないからですね。

過呼吸発作が起きそうなとき、発作を抑えるために強く、そしてすぐにその精神状態を和らげる効果がある「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」が必要になります。

抗不安薬は「精神安定剤」と多く呼ばれています。その中でも即効性があり効果が大きいのがこのベンゾジアゼピン系抗不安薬です。

しかし不安症状を抑える効果は大きい分、眠気やぼーっとする、といった副作用のようなものも発生するので、その点は服用時などに十分な注意が必要です。

ただ、この”発作を抑える薬”を持っているということによって、不安感が薄れる効果が大きくあるでしょう。安心感を与えてくれるという点では、この薬の処方はかなり効果的ととれますね。

発作が起きていない時に使う薬

発作が起きていない間に、また発作が起きないようにするための薬、という位置づけです。

基本は気分を落ち着かせる、リラックスさせるような漢方薬が用いられます。パニック障害などの精神疾患にも効果があると言われている漢方薬ですね。主に以下のような漢方薬が処方されます。

  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 抑肝散(よくかんさん)
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 柴朴湯(さいぼくとう)
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

他には、発作時の薬として紹介した抗不安薬を少量処方されるかもしれません。ただ抗不安薬は効き目が強いため、長期使用や適量外の大量使用による依存などの副作用が心配されます。

過呼吸で処方される薬はパニック障害などの精神疾患で処方される薬と同様である場合が多いです。

薬依存などの副作用を考えて、基本は薬ではなく生活習慣から改善しようとされます。やはり普段から発作に神経質になりすぎないことが大切でしょう。

魔法のフレーズと1日15分の脳トレで不安や緊張を改善する方法

過呼吸を防ぐには、原因となる不安や緊張を抑制する必要があります。そして不安や緊張を抑える方法として最も有効な方法があります。それが「客観視」です。

物事を客観視することとは、あるがままに物事を見ることでそれ以上は考えを付け足さないということです。例えば会社で上司に怒られたとします。事実としては「上司に怒られた」ということだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。

しかしそこから私たちは根拠のない想像を付け足していきます。「きっと自分を無能だと思っているに違いない」や「もしかしたら首になるかもしれない」などですね。

これらの根拠のない想像を加えることが不安を成長させる糧になってます。これを客観視するということは、「上司に怒られた」という事実のみを認識するだけでそこで止めるということです。

この考え方は「禅の心」に通ずるものです。物事を客観視する力を養うことが、過呼吸などの心因性の病気を克服する最も有効な方法と言えるでしょう。

人間の脳の中で「客観視」を受け持つ場所が「背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや)」という部位です。この部分の働きによって私たちは物事を客観的に見ることができます。

不安から離れる魔法のフレーズ

この方法はほんとうに簡単でしかも大きな効果が期待できるので本当にお勧めです。私たちはの頭の中ではいつもなにかしらの思考や感情が生まれています。

そのなかの多くは根拠のない不安感情や思考だったりします。このようなマインス感情やマイナス思考は放っておくと不安状態を拡張させてストレスとして蓄積されてしまいます。

そこでがネガティブな思考や感情沸がいたら口に出して言ってみます。周りに人がいて言える状況でなかったら心の中で言ってみます。

例えばこんな感じです。「明日のプレゼンはうまくいくだろうか?」ただこのままだと、また次々に頭の想像が追加されて行ってしまいます。

「明日のプレゼンはうまくいくだろうか?」

「緊張してうまくしゃべれないだろう」

「そもそもプレゼン資料に問題があるのでは?」

このような際限のない不安を止めるには、次の魔法の言葉を加えればいいのです。

「明日のプレゼンはうまくいくだろうか?」+「と思った。」

この「と思った。」という言葉を付け加えるだけで劇的に視点が変わります。感情や思考そのものから離れ、客観視することができます。

例として以下のようなものをあげておきます。

  • 部長はわたしの事を怒っているに違いない +と思った。
  • この仕事は私には無理じゃないのか +と思った
  • どうせ私には出来るわけない +と思った
  • このまま寝ていたい、何もしたくない +と思った
  • こんな自分は嫌いだ +と思った
こんなことで?と思われるかもしれませんが、これは意外に効果が高いのでびっくりしますよ。是非、試してみてくださいね。

1日たった15分で出来る簡単不安撃退脳トレ法

過呼吸を撃退するには脳の背内側前頭前野を鍛えることができればよいということになります。それには「禅」を実践すればよさそうですが、禅の修行は深淵なものでそう簡単に一般人が出来るとは到底思えません。

そこで誰でもすぐ、簡単にできる、脳の背内側前頭前野という場所を活性化させるイメージトレーニング「簡単不安撃退脳トレ法」を紹介します。

この脳トレ法を1週間実践しただけで、不安や長年の不眠から解放された人もいます。このトレーニングで不安を吹き飛ばして過呼吸を撃退しましょう。

椅子に座った状態でもいいですし、寝ている状態でもいいです。自分が楽だと思う姿勢をとってください。

  1. 最初に目を軽く閉じます
  2. まず、ゆっくりと流れている川面を思い浮かべます
  3. 次にその小川の川面に葉っぱ流れている光景をイメージします
  4. 十分にイメージ出来たら、自分の心に目を向けます
  5. そうすると様々な感情や思考が沸き上がってくるのがわかります
  6. その沸き上がった感情や思考の一つを葉っぱの上に載せてみます
  7. 葉っぱに乗った感情や思考は、葉っぱとともに遠くへ流れて消えてしまいます
  8. 流れて消えた記憶は、自分の頭の中からも消えていきます。
  9. 沸き上がってきた感情や思考を一つ一つ葉っぱに載せて流して行きます
  10. 頭の中からネガティブな感情や思考がどんどん消えていきます

最初ははっきりイメージできませんが、不完全なイメージでも効果がありますので、毎日続けていきましょう。毎日続けることによりイメージ力がついてきますのでより効果が実感できるようになると思います。

そもそも根拠のない不安や緊張は、過去の出来事やまだ起きてもいない将来の不安に心が向いてしまうことにあります。

今日紹介した脳トレ法や魔法の言葉は根拠のない不安や緊張を吹き飛ばしてくれ、そして過呼吸などの心因性の病気の予防や克服に大きな効果が期待できますので、是非つづけていきましょう。

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