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ストレスで起こる職場高血圧は意外と危険?こんな人は注意して!

日本人の3人に1人が高血圧です。日本人の代表的な生活習慣病となっていますが、「私の血圧は正常だ」と安心している人の中にも、高血圧の人が少なからず存在するようですよ。例えば働き盛りの男性に多い「職場高血圧」がそのひとつです。今回はちょっと厄介な、職場高血圧の特徴と対策について説明したいと思います。

職場高血圧とは

職場高血圧とは、普段は正常血圧なのに、職場で血圧が上がってしまう現象のことです。病院や家庭で測定する時は正常値を示すので、自分が高血圧の状態になっていることには気づきません。血圧は常に変動しているため、正常血圧でも常に血圧が正常範囲におさまっているとは限らないのです。

中には40~50mmHgも血圧が上昇してしまうような人もいます。ベルギーのルーベン大学高血圧研究所が「高血圧と診断されていない中高年」を調査したところ、職場で血圧が上昇している人が30%いることも分かっています。

職場で血圧が急上昇する理由

では、なぜ職場高血圧になってしまうのでしょうか。言うまでもなくその原因は「職場のストレス」です。精神的なストレスがかかる環境で起こる高血圧は「ストレス下(か)高血圧」と言われています。

私達の体はストレスに反応して交感神経が緊張し血管が収縮するため、精神的なストレスを感じると血圧が上昇するのです。職場では忙しさやプレッシャー、人間関係のストレス…など、さまざまな精神的ストレスにさらされることが多いため、ストレスの多い人ほど血圧が上昇しやすくなってしまいます。

そして職場高血圧の人は、職場を離れるとリラックス状態に戻り血圧が正常に戻るため、高血圧に気づきにくいのです。

こんな人がなりやすい

では、どのような人が職場高血圧になりやすいのでしょうか?責任の重さや忙しさも関係していますが、次の要因も大きく影響しています。

  • ストレスを感じやすい性格(生真面目・責任感が強い・几帳面・内向的・せっかち)
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 喫煙・飲酒
  • 外食が多い(塩分の摂り過ぎ)
  • 肥満

これらの要因に複数該当する人で、職場では怒ったりイライラすることが多いという人は、職場高血圧を引き起こしている可能性が高いです。

職場で血圧を測定してみましょう

そこでまずは職場でも血圧を測定し、自分の血圧を把握することからおすすめいたします。コンパクトな家庭用血圧計を携帯し、時々測定してみるとよいでしょう。

興奮したり運動した後には、誰でも一時的に血圧が上昇するので、高い数値が出てもすぐに高血圧と決めつけることはできませんが、こまめに測定して、家庭や病院より高い数値が頻繁に出るようならば、職場高血圧の可能性が高いと考えられます。

意識し過ぎると緊張して血圧が変化するので、あまり数値には神経質になり過ぎないよう気楽に測定してください。

職場高血圧は危険?

ところで「血圧は誰でも上がったり下がったりするものだし、職場以外では正常値なのだからあまり問題ないのでは?」「職場にストレスはつきものだ。血圧が少々上がるのは仕方ない」と思われるかもしれません。

しかし、職場高血圧も高血圧症に変わりないのです。高血圧症は「沈黙の殺人者」と呼ばれ、脳卒中や心疾患のリスクを高める怖い病気です。血圧の高い状態が続くと血管が傷つき、動脈硬化からこれらの血管疾患を引き起こすようになってしまいます。

ちなみに、職場高血圧など高血圧が隠れた状態の「仮面高血圧」の人でも、正常血圧の人に比べると脳卒中・心疾患の発症リスクが2~3倍高いことが分かっています。さらに厄介なのは、自分の高血圧を野放しにしてしまうことです。

高血圧の診断を受けている人は、日頃から血圧対策や治療により前向きに動脈硬化を予防することができますが、職場高血圧の人は、何もしないうちに体内で動脈硬化が進行してしまう危険があります。

職場高血圧が見つかったら

もし職場高血圧が見つかったら、普段は正常血圧でも、高血圧の予防対策を始めてください。精神的なストレスを減らすには、ものの考え方を変えてみたり、人間関係の改善を試みることが効果的です。無理なスケジュールをなるべく避け、不規則な食生活や生活習慣は改善していきます。

また病院では正常血圧でも、職場で血圧が上昇することを医師に相談して、適切なアドバイスを受けるようにしてください。働きざかりの世代に多い現象です。職場でイライラ・カリカリしている人がいたら、声をかけてみてあげてください。

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