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薬も減塩も効かない!コントロール不良高血圧を下げる方法

皆さん、コントロール不良高血圧ってご存知ですか?これは薬と減塩の治療が全く効かない、コントロール不良な高血圧のことで、なんと6割の患者がこれに該当するそうです。しかし、ビックリですよね。そんなに多いとは。

でも、このコントロール不良高血圧に効果のある画期的な薬として、利尿剤の服用が注目されています。今回は、このコントロール不良高血圧と利尿剤について紹介します。

なんと今や、高血圧の人は3人に1人

現在、日本には4,000万人以上の高血圧患者がいます。約3人に1人という驚くべき数字です。このように高血圧の人が増えたのには、食生活の変化や運動不足、高齢化社会の到来など、社会的な要因が大きいですね。

しかし、だからといって仕方がないと諦めるわけにはいきません。高血圧は動脈硬化を引き起こし、命に関わる心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になります。薬を使用してでも、何としても血圧を下げることが必要なのです。

しかし、ここに驚くべき数字が存在します。なんとこの薬をちゃんと飲んでも効果がない人が、全体の66%だというのです。さらに、薬を飲んでいるうえに減塩治療もしているのに、血圧が下がらない人もいます。このような、コントロール不良高血圧の人の治療が、今大きな注目となっています。

不良高血圧のサインは夜間高血圧

不良高血圧と普通の高血圧とは、いったいどこが違うのでしょう。どちらも同じ高血圧なのに、どこが違うのか分かりにくいですよね。でも、実は不良高血圧のサインとも言うべき、はっきりした特徴があります。それが夜間高血圧です。

夜間高血圧とは、睡眠中の血圧が高くなってしまう症状です。普通、睡眠中は体が休んでいるので生体に多くの負荷がかからないため、血圧は低い状態になっています。(高血圧の基準は120mmHg以上)

しかしコントロール不良高血圧の人は、昼間はもちろんのこと、本来低くなるはずの夜間でも血圧が高くなります。但し、夜間高血圧はこの他にも「睡眠時無呼吸症候群」などが原因の場合もあります。

コントロール不良高血圧の原因は塩だ

コントロール不良高血圧の原因となっているのは「塩」です。塩が血圧を上げる仕組みはこうです。まず、血液中の塩分が濃くなると、体は塩分をなんとか薄めようと水分を増量させます。

水分が増量された結果、血液も増量されて血管がパンパンに膨らみます。これにより血圧が上昇してしまうのです。しかし、塩が原因なら減塩すればいいと思いますが、この減塩が効かないのがコントロール不良高血圧なのです。それではなぜ、減塩が効かないのでしょう。

減塩が効かないのは、腎臓が弱っているから

しっかりと減塩生活を送っているのに、血液の塩分濃度が薄まらないのははっきりとした理由が存在します。それが腎臓の機能低下です。腎臓は、フィルターのように血液をろ過して、老廃物や塩分を尿として体外排出してくれます。

ところが腎臓が弱っていると、ろ過機能が不十分で、塩分を排出することが難しくなるのです。まとめるとこんな感じです。コントロール不良高血圧の人は腎臓が弱っているために、うまく塩分を排出できないため、減塩しても血液中の塩分は濃いままで、体は何とかしようと水分を増やして血液を増量させるので血圧が上昇するのです。

高血圧の薬が効かないのはなぜ

コントロール不良高血圧の人の特徴として、薬が効かないことがありますが、これは何故なんでしょう。血圧の下げる薬の種類は色々ありますが、その基本的な機能は変わりません。それは血管を広げて血圧を下げることです。

ところが不良高血圧の場合は、塩分を薄くするために血液が増量され、すでに血管がパンパンのため、それ以上血管を広げられません。また広げる意味もありません。つまり、薬の意味が全くないのです。

しかし、コントロール不良高血圧に効く薬が全くないというのも問題です。何しろ過半数の人に効く薬がないということになりますから。ところが、今までの薬に変わって登場した薬があるのです。それは、血圧降下の為に考えられた薬ではありません。なんと昔から存在している「利尿剤」です。

利尿剤がコントロール不良高血圧に効いた

利尿剤は、50年も前から使用されている薬です。利尿剤の本来の目的は、尿の排出を促進させることです。しかし、血糖値や尿酸値を上げる副作用があるため、最近ではあまり使用されなくなっていました。

しかし最近の研究で、副作用も問題にならないような少量の利尿剤を使用することで、降圧剤の効かない患者さんの血圧を下げる効果があることが発見されました。こういった場合の利尿薬の利用は、厚生省の高血圧治療ガイドラインでも奨励されています。

このように別の用途に使用されていた薬が、全く新しい薬として脚光を浴びることは、この分野では珍しくありません。問題視されるような副作用さえなければ、このような事例はすばらしいですよね。

新薬のように開発コストも長い開発期間も省けて、患者さんはすぐにこの薬の恩恵を受けることができますからね。高血圧の人は、自分の血圧を毎日測って、自分の血圧をよく知ることが重要ですね。

自分がコントロール不良高血圧なのに、知らないまま薬を飲んでいるなんてことは充分考えられます。少しでも疑問を感じたら、病院に行って確認しましょう。

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