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高血圧用の食事にも取り入れたい低圧作用のあるカルシウム!

カルシウムの知られざる姿

みなさんはカルシウムにどんなイメージを持っていますか?骨を作る、イライラを抑える、牛乳に多い・・・そんな答えが返ってくることでしょう。馴染みのあるミネラルですが、栄養学的に推奨される量を日本人が摂取できていない栄養素の代表例でもありますよね。

そんなカルシウム、実は血圧を下げる作用があるのです。というよりも、カルシウム不足になると血圧が上がると言った方が適切かもしれませんが、カルシウムを十分な量摂取していると血圧の上昇を抑制できるのです。これはホルモンの分泌と関係してきます。

カルシウムの不足により血中カルシウムの濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、カルシウム濃度を一定に保とうとします。さらにこのホルモンは、様々な反応に必要なカルシウムを細胞内に取り込む役割も持っています。

筋肉はカルシウムイオンを利用して収縮しますが、血管を構成している筋肉もカルシウムが取り込まれることによって収縮します。血管の筋肉が収縮するということは血管が狭くなるということですから、血管の抵抗性が強くなり、高血圧となるわけです。

牛乳でカルシウムを効率よく摂取する

高血圧と言えば塩分を控えた食事療法が一般的ですが、これまで説明してきたような理由から近年ではカルシウムも注目され、本態性高血圧(血圧が上がる基礎疾患のない、原因のはっきりしない高血圧)の治療に活用されています。

そうしたカルシウムはどのようにして摂取していけば良いのでしょうか。カルシウムの吸収は様々な因子によって阻害されてしまいます。しかし逆に吸収を促進する因子も存在します。上手に摂取するコツはやはり、あの牛乳と関係がありました。

牛乳にはカルシウムの吸収を助ける二つの因子があります。ひとつは乳糖です。牛乳に含まれる糖の99.8%がこの乳糖なのですが、カルシウムを吸収する場である小腸で、カルシウム浸透性を高めることにより吸収をよくしていると考えられています。

そしてもうひとつはCPP(カゼインホスホペプチド)と呼ばれるたんぱく質です。カルシウムは胃で吸収されやすい形になりますが、小腸ではリン酸と結合して吸収しにくい形になってしまいます。CPPはそれを防いでくれる効果があるのです。

牛乳はカルシウム源の代名詞でありますが、単にカルシウムの含有量が多いだけでなく、他の成分が吸収を助けてくれています。吸収率には関係していないですが、MBP(ミルクベーッシクプロテイン)というたんぱく質は骨を作る骨芽細胞を活性化してくれるので、成長期の子供や骨粗鬆症予防に効果的です。

高血圧を考慮した食事

高血圧をお持ちの方には食事指導や運動指導が行われていますが、食事指導では食塩を制限するような指導や、カリウムを摂取するような指導がなされます。これにカルシウムを結び付けて、理想的な食習慣を考えてみましょう。

たとえば、カリウムを摂取するために野菜を食べるとしましょう。カリウムは茹でると水に出て行ってしまう性質があるので、生でサラダにするとします。ここで、ドレッシングをかけると塩分や油脂分が気になるという場合には、ヨーグルト和えにしてみると良いのではないでしょうか。

ドレッシング代わりのヨーグルトソースには、はちみつやレモンを加えたり、少量のマヨネーズを加えることで風味もがらっと変わります。味噌も案外相性が良いです。こうした一工夫で塩分を抑えつつ、カリウムとカルシウムを摂りやすいメニューが出来ます。

他にも、晩御飯の魚料理を、たまには煮魚ではなく、牛乳を使ったクリーム煮にしてみたり、体調が悪いときには消化の良いミルク粥を作ってみたり、色々なところで牛乳やヨーグルトは活躍できます。

食べたいものを我慢しなければならない食事制限は非常に苦痛です。そんな中で美味しいものを食べることが出来ると、また頑張ろうと思えるのではないでしょうか。普段の食事に一工夫をして、高血圧の食事を美味しくしていけると素敵ですね。

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