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多汗症の手術は後遺症が出やすい?手術のメリットとデメリット

運動やスポーツをした時、辛いものを食べた時、部屋の暖房が効きすぎていて暑い時、真夏の炎天下や熱帯夜には誰でも汗をかきます。汗は本来無臭なのですが、これが皮脂や肌表面の雑菌などと混ざり酸化する事で、汗臭いと感じるようになります。

汗をかいても清潔なタオルや、消臭効果のあるウェットティッシュなどで拭き取ればスッキリして、ニオイもそれほど気になりません。ワキガの人は少し工夫が必要ですが、清潔にしていれば汗はそれほど気にならないものです。

多汗症という病気

人は緊張した時にも汗をかきます。どこに汗をかくかは個人差もありますが、例えば脇の下や顔、足裏は比較的汗をかきやすい部分なので、緊張した時に脇に汗ジミができたり、額や鼻から汗がにじみ出てくる事もあります。

多汗症というのはその名の通り、汗の量が多い病気です。緊張した時には多汗症ではない人でも汗をかきますが、多汗症の場合は汗の量が尋常ではないと表現されるほど、滴り落ちるのです。

脇汗も量が多いので、あっという間に脇に汗ジミができます。手のひらにも汗をかく事はありますが、多汗症の場合は、水で手を洗った直後のように手がびっしょりと濡れ、手のひらからも汗が滴り落ちます。

このため携帯電話やパソコンを使うと、故障の原因になる事もあるといいます。多汗症にも個人差はありますが、常に体のどこかから汗が滴り落ちる程出てくるので、人前に出られなくなってしまう人もいます。

汗っかき程度に思われている人もいますが、実際は手のひらの汗が多いので、恋人や友達と気軽に手をつなぐこともできないと悩んでいる人も多いといいます。

多汗症を解決する方法

多汗症は何もしなければそのままですが、対処する方法もあります。

ボトックス注射

美容目的で顔にボトックス注射をすると、シワが目立たなくなるとして有名ですが、神経を麻痺させる効果は多汗症にも応用できるのです。美容目的で行うボトックス注射は、健康保険適用外なので全額負担になりますが、多汗症治療の場合は、脇汗のみ保険が適用されます。

しかしそれ以外の部位は、病院によって違いもありますが、自己負担となってしまいます。部位にもよりますが、自己負担でも大体5万円~10万円程度です。

【メリット】
注射をするだけなので、入院の必要もなく傷跡も残りません。ボトックス注射はボツリヌス菌を注射しますが、毒性は除いてあるので安全だと言われています。
【デメリット】
即効性はありますが、効果は6ヶ月~1年程です。ただしこれも個人差があるので、早ければ3ヶ月程度で効果が薄れてくる事もあるといいます。

手術

ETS手術と呼ばれる方法で、汗をかく原因となる部位の交感神経を切断します。神経を切れば二度と汗をかかなくなりますので、悩みからも開放されるため手術を希望する人も多いとか。

【メリット】
多汗症は病気なので、ETS手術には健康保険が適用になります。即効性があり、傷口も小さいので、場合によっては日帰りも可能となっているようです。
【デメリット】
ETS手術をした9割以上の人に、代償性発汗という副作用が出ます。切断した部位の交感神経は二度と元には戻せませんし、汗が止まったところはドライスキンになります。

代償性発汗のリスクについて

多汗症のETS手術を受けた人の中には、全く汗をかかなくなり、人と接する時も汗を気にしなくて済むので、手術をして良かったと実感している人もいます。しかし代償性発汗という副作用に悩まされ、手術を後悔するケースもあるようです。

個人差も大きいと思いますが、「手術=完璧」とは言えないので、リスクも知っておく必要があります。代償性発汗というのは、例えばETS手術で手のひらの副交感神経を切断した場合、手のひらの汗は驚く程ぴたりと止まります。

その代わり他の部分の汗が増えるので、別の部分の多汗症に悩まさるようになるというものです。手のひらと脇の手術を受けた人が、代償性発汗によりお腹や背中の汗が増え、外出もままならなくなったというケースもあります。一度切断した神経は現段階では再生不可能なので、元に戻す事はできません。

後遺症で後悔しないために

多汗症の治療=ETS手術と勘違いしてしまいますが、手術を考えている人を対象に、セミナーや勉強会を開いている病院もあります。患者さんやその家族を対象に、ETS手術がどういうものであり、どのような効果があるのか、どのような副作用があるのかを説明します。

また手術以外にもボトックス注射や、その他の対処法もあり、手術以外の選択肢もあるという事を学ぶ場を提供しています。こういったセミナーに参加する事で、今まで知らなかった対処法を試す人もいます。

手術を決断する上でも、副作用のリスクを知りその上で決められます。このように多汗症の手術にも、メリットがあればデメリットもあるのです。他の方法を一通り試してから、最後の手段として手術を選択する事もできます。

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