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造影剤検査が命を脅かさないように知っておくべきポイント

画像診断の意味

画像診断は、技術開発とテクノロジーの発達に伴って年々発達してきています。CT(X線を360度照射してカラダを輪切りにして異常を見つけます)やMRI(強力な磁気を共鳴させてCTと同じように輪切りにして、主に軟部組織を観察します)についても、CTは数秒で検査が終了したり、MRIも非常に音の小さな機器も登場しています。

また、これらの検査においては「単純撮影」と「造影撮影」という2種類の検査があります。

単純撮影はただ単純に撮影するだけで終わりますが、血管の状態がよくわかりません。そのため、血管内に造影剤を注入して血管の状態がよくわかるような撮影方法が、造影剤を使った造影撮影です。

造影剤は、胃のレントゲン検査の時に飲むバリウムのような役割をして、内部がよく映るようにするために使用します。それによって、細かな血管の1本1本がどのような状態になっているかの撮影が可能です。

造影剤と腎機能障害

このように、非常に有用な検査である造影剤を使った画像診断検査ですが、医療事故が後を絶ちません。元気で検査に出かけて行った方が、死に至ることも充分にあり得ることになります。

ほとんどは、医療機関側の不注意が原因です。造影剤は、ヨードという成分を含んでいます。腎機能障害がある方には、ヨードが含まれるものに関しては使用が禁止されています。

そのため、造影剤検査を行う前に血液検査を行い、腎機能に問題がないか検査しなければなりません。その検査を怠ったり、場合によっては実施しない施設も存在するので医療事故が起こるわけです。

通常、他の医療機関で造影検査を行う場合は、診療情報提供書(いわゆる紹介状)や医療機関同士で画像診断の予約をやり取りする時に腎機能の検査結果を提出することが必須になります。

しかし、腎機能が低下していなかったり、無症状な場合に検査を実施した場合、「造影剤腎症」になるケースが多いことが調査でわかりました。

ほとんどのケースは、1週間ほどで腎機能障害が治まる急性のものですが、以前、造影剤検査を行った際に、体調不良やショック状態等を起こしている場合は非常に危険です。

これは、血液検査ではわからないことが多いので、主治医ないし造影検査を行う医療機関がきちんと問診でチェックし、事故を予防します。

また、造影剤を使った画像診断を行う最新のガイドラインでは、一部の利尿剤(高血圧や腎機能治療に使用します)、糖尿病治療薬(ビグアナイド系)を常用している患者に関しても、休薬してから実施するようになっています。

これらの指示に関しても、主治医から説明があります。また、造影剤もだんだん改良されてきて腎機能障害が出にくい製品も出てきましたが、リスクが100%排除されるわけではないので、まだまだ注意が必要です。

造影剤を使った検査を行う場合、必ず主治医からリスクについて説明がありますので、よく理解した上で同意書を提出することが重要です。

わからないことや疑問なことがあれば臆せずよく聞くことが、事故を減らすために、また自分のカラダを守るために大切なことなのです。

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