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今さら聞けない外科と内科の違いについて

テレビをつければ、今日も「医学エンターテイメント」系の番組が花盛りです。それだけ私たちは病気や健康についてわからないことが多く、潜在的な不安感が大きいということなのでしょう。

では、あなたはこの質問に答えられるでしょうか?「内科と外科の違いは何でしょう?」ふだんは何となく病院に行って、何となく診察を受けている私たち。改めてこんな基本的な質問をされると返答に詰まってしまいますね。

シロウト=患者の立場で考える

内科と外科の違い。難しい理屈を述べようとすればキリがありません。それこそピポクラテスの時代に遡って医学の歴史からひも解いていかないと、厳密なことは言えないのかもしれません。

専門的な教育を受けていない私たちがそこまでするのは無理があります。へんに物知り顔をするよりも、あくまで「シロウト=患者」の立場で考えていくことにしましょう。すると答えはごく単純です。主に「手術をする」のが外科であり、主に手術以外の方法で治療をしていくのが内科、そう覚えておけば十分でしょう。

窓口のとしての内科の機能

また内科には別の使命もあります。臨床医学の根本として考えられている内科は、多くの場合患者が最初にかかる診療科です。そして、そこから何科へ行けばよいのかを判断する「振り分け」機能が求められています。

実際にあなたがもし具合が悪くなれば、近所のかかりつけの内科に行くのではないでしょうか? そこで診察してもらい、何か重い病気の疑いがあれば専門医や大学病院を紹介されることもあります。それだけ幅広い知識や総合的な判断力が内科医には求められていることになります。

意外に多い盲腸の誤診?

しかし、この機能がうまく働かない場合もあります。卑近な例で言いますと、いわゆる盲腸(正確には「急性虫垂炎」ですが、ここでは盲腸で通します)の場合などは内科医でも意外と判断がむつかしいケースがあるそうです。

筆者の身内の例でまことに恐縮ですが、私の母は以前 盲腸と別の病気を誤診され、間一髪のところで緊急手術をして一命をとりとめました。本人は変だ変だと思っていたのに、かかりつけの内科医は「いや、これは盲腸ではありません」と決して認めなかったそうです。

その後、筆者の周囲で似たような事例が数多くあることがわかりました。お腹が痛くて内科に行ったら「風邪だ」「便秘だ」と言われ、薬を飲んで様子を見ているうちにだんだん症状が悪化してあやうく……というケースがけっこう見られるのです。

では盲腸の疑いがある場合にはストレートに外科に行けばいいか?というと、100%そうとも言い切れません。外科の場合は、逆に「盲腸ではなかったのに結果的に手術で取ってしまった」ということがたまに起こり得るようです。

お医者さんの「ホンネ」が聞きたい!

どうしてこんな事態になってしまうのでしょう? その謎を探るため、お医者さんの内輪話に耳をそばだててみました。すると意外な事実がわかってきたのです。「腹痛を起こす原因は限りなくある。虫垂炎はよくある疾患だが、正確に診断するのはたいへんむつかしい。一般の方はそんなことは知りもしないだろうが……」

私たちから見れば「プロ中のプロ」と思えるお医者さんたち。でもそんな人々も「盲腸か否か」という診断ひとつでこんなに悩んでいたのですね。しかし私たちがほしいのは、まさにこういう「ホンネの情報」なのです。

私たちはふつう、こう考えています。「これだけ医学が発達した現代なのだから、盲腸くらい簡単に治せるのだろう」と。だからお医者さんの診断が間違っていたり、スムーズに治らなかった場合に、大きな不満や怒りを感じるのです。

医療は絶対ではない。医者だって間違えることがある。そんな当たり前のことを、声にして言いづらい社会です。しかしそれをそのまま放置しておくと、最終的に辛い思いをするのはシロウト=患者の側です。

だからお医者さんのホンネを、もっともっと聞いてみたいと思います。そうすることによってはじめて、私たちはお医者さんに頼りすぎず、盲信しすぎず、「シロウト=患者」として主体的な判断ができるようになるのではないでしょうか?

人間同士の率直なコミュニケーションを

さて、あなたは右下腹部がシクシクと痛み出し、「盲腸かな?」と思ったら内科・外科どちらに行きますか?どちらにするかはあなた次第です。いずれにしても担当医からできるだけ多くの説明を受け、わからないことはどんどん質問しましょう。

人間同士の率直なコミュニケーションをとることが、あなたが一番納得できる医療を受ける方法だと言えるでしょう。そして、お医者さんの側にそういったコミュニケーションを受け入れる姿勢が必要なのは、もちろんのことです。

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