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わかっているようでわからない、CTやMRI検査など

体調がすぐれない、体に異常がないか心配な時など、まずは病院を受診し検査をしてもらうことになります。検査には血液検査や尿検査、そして機械を使った検査などいろいろあります。

検査機器を使った検査というと一番よく行われるのはレントゲンでしょう。それからエコーなどもあります。そしてCTやMRIをすることもあります。これらの検査はどのような仕組みで、どんなことを調べているのでしょうか?

レントゲン検査(X線検査)

誰でも一度はやったことのある検査といえばレントゲン検査なのではないでしょうか?健康診断でもやりますし、歯科でも行われます。1895年、ドイツのレントゲン博士が発見したX線を使った検査です。

X線は体を通り抜けますが骨などは通過しません。X線がどのように通過したかをフィルムに焼き付けて診断をします。通過したところは黒く、通過できなかったところは白く写ります。

皮膚、筋肉、空気の多い肺などはX線が通過するため黒くなり、骨は通過しないため白くなります。その他、より明瞭にさせるために使われる造影剤も通過しないため白くなります。

胸部X線では肺炎、肺結核、肺ガン、胸水、気胸などの診断ができます。また心臓の状態もわかります。腹部X線では腸閉塞、胆石などを診断します。胃の検査で行われるバリウム検査は造影剤としてバリウムを使って行うX線検査です。その他、骨折の診断や歯科での診断に使われています。

放射線を利用した検査のため被爆を心配される方もいますが、レントゲン検査による被爆量は自然に浴びている放射線量よりも少なく、心配しなくて大丈夫でしょう。ただし、妊娠中や可能性のある方は避けた方がよいです。

CT検査(コンピュータ断層撮影)

CTの原理は1930年代にイタリア人によって開発されました。商用的には1972年にEMIが発売しました。EMIと言えばレコード会社、実はビートルズが稼いだ巨額な売上を使ってCTの開発がされたと言われています。

レントゲン検査と同じようにX線を照射し、その透過量をみて診断します。レントゲン検査よりも細かくいろいろな方向からX線を照射し、データはコンピュータで処理されます。それにより体内部の輪切り画像が得られます。最近は平面だけでなく、立体的に見ることもできます。

検査は円筒形の機械の中で仰向けになって行われます。時間はだいたい5~15分くらいです。より正確な診断をしたい場合には造影剤が使われます。

PET検査(陽電子放射断層撮影)と組み合わせて検査をすることもあります。ガン細胞は正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込みます。PET検査はこの性質を利用した検査でブドウ糖が多く集まっているところを探してガン細胞を発見します。

CT検査とPET検査を組み合わせることにより(CT-PET)、より精度の高い検査が行えるようになります。ガン細胞の部位や形状がより正確に特定できるようになるのです。

MRI検査(核磁気共鳴画像診断)

磁場と電波を使用した検査です。強力な磁石の中に入り、電波を加えることで体内の水素原子核の信号を捕らえます。これをコンピュータ処理することで臓器や血管の画像化が可能になります。

X線を利用しないため被爆の心配がありません。造影剤を使用しないで血管の画像も得られます(造影剤を使うこともあります)。脳や脊髄など、CTが苦手な部分の画像も撮影できます。超急性期の脳梗塞の診断も可能で、CTではわからない早期の病変もとらえられます。

ただし強力な磁界の中での検査のため、金属の持ち込みに注意が必要です。ペースメーカーや体内に金属が入っている場合には検査ができません(ものによっては可能な場合もあるため、医師に確認してください)。

金歯は大丈夫です。ペースメーカーについては、最近MRI検査に対応できるものが開発されました。今後の普及が期待されます。

撮影時に磁場を変化させるため、大きな音がするという欠点もあります。これについてはヘッドホンを装着したりして、音を軽くするようにしてくれます。また狭い中での検査のため、閉所恐怖症の方は検査できないこともあります。CT検査よりもやや時間はかかってしまいます。

エコー検査(超音波診断)

超音波を検査したい部位に当て、反射波(エコー)が返ってくるまでの時間から内部の様子を画像化します。レントゲン検査やCT検査のように被爆の心配はなく、検査を受ける上での苦痛も少なく安全です。産婦人科での胎児の診断にもよく使われます。

心臓・肝臓などの臓器から血管・甲状腺などまで検査は可能です。会話をしながら自由に調べたい箇所を調べることができます。心臓肥大や脂肪肝、胆石、血栓、腫瘍などいろいろ調べることができます。

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