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バリウム検査と胃カメラ、どっちがいいの?

胃の痛みや胸やけ、胃の調子がどうもすぐれない時などに行う胃の検査。主なものにバリウム検査と胃カメラがあります。このふたつの検査の違いは何で、検査をするならどちらを受けた方がよいのでしょうか?まずはそれぞれの検査についてみてみましょう。

バリウム検査(上部消化管X線検査)

口から造影剤のバリウムを飲み、食道から胃、十二指腸辺りまでをX線で撮影する検査です。胃に食べ物が残っていると困るため、前日の夕食以降は飲食禁止になります。

胃を膨らませるための発泡剤を飲み、バリウムを飲んだら検査台の上で仰向け、うつぶせや左右などに回転して、バリウムが胃壁にまんべんなく貼り付くようにさせます。ゲップは我慢しましょう。

バリウムが食道から胃、十二指腸を通る様子が撮影でき、胃の全体像を観察できます。食べ物の流れも見ることができます。胃壁についたバリウムの状態を観察して胃の炎症や潰瘍、ガンなどを見つけます。

バリウムにはレモンやバニラなどの味がつき、飲む量も昔より減ってきて飲みやすいよう工夫がされています。検査終了後は水や下剤を飲み、バリウムを体外に出す必要があります。腸で固まってしまうと頑固な便秘になるため、できるだけ早く出すことが大切です。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

口から管を入れ、先端の超小型カメラで胃の中を直接観察します。初めて胃カメラが発明されたのは1868年、このころは硬くまっすぐな管でした。

技術の進歩で現在は観察したいところで自在に曲がり、大きさもコンパクトになり、画像も鮮明になりました。同時に超音波検査も行えるようになっています。最近ではカプセル内視鏡も出てきました。

胃に食べ物が残っていると正確に検査ができず嘔吐の危険もあるため、前日の夕食以降は飲食禁止です。胃の中をきれいにする消泡剤を飲み、麻酔をして検査します。入れ歯などは外しておきましょう。胃の動きを止める注射をしたら内視鏡を挿入していきます。胃に空気を入れますが、ゲップをしないようにしましょう。

カメラで直接観察でき、また病変に接近することもできるので詳しい情報を得られます。内視鏡をしながら検査のための組織を採取したり、早期のガンはそのまま切除することもできます。

ただ、カメラの挿入が苦手で、苦しい思いをするという方も多いです。そのような方でも検査がしやすい、鼻から入れるタイプの胃カメラもあります。通常の胃カメラに比べて半分くらいの太さで、鼻からの挿入のため嘔吐反射も起きません。また検査をしながら会話をすることもできます。

しかし、細くなった利点が逆に欠点にもなっていて、視野が狭く画質も悪く、小さな病変を見逃してしまう危険性もあります。また、検査のために組織を採取するのにも時間がかかったり、採取できるものが小さくなったりしてしまいます。

現在、カプセルを飲むだけの内視鏡も実用化されています。薬よりやや大きめの、超小型カメラ内臓のカプセルを飲みこむと、カプセルが消化管内を移動しながら勝手に撮影していってくれます。

病院でカプセルを飲んだらもう帰って大丈夫で、8時間後くらいにまた病院へ行きます。従来の内視鏡ではみることの難しかった小腸も詳しく検査できます。

保険適用にもなっていますが、「原因不明の消化管出血が疑われる場合」と適応が決まっています。「胃カメラをしたいけど、口から内視鏡を入れるのは苦手だからカプセルで」とはいきません。

それぞれの良い点、悪い点

バリウムの長所

・胃の全体像がわかり、食道や胃の動き、食べ物の流れもわかる。その途中の障害もわかる。
・検査にともなう苦痛が胃カメラに比べると少ない。

バリウムの短所

・小さな病変を見落としてしまうことがある。
・異常が見つかった場合は、後日胃カメラをすることになる。
・検査後、バリウムが固まって便秘になることがある。
・放射能被爆がある。(健康上問題ない量とされますが、胸のレントゲンよりも被爆量は大きくなります。)

・胃カメラの長所

・小さな病変でも見逃さず診断ができる。胃がんの早期発見もできる。
・検査のためにその場で組織を採取し、検査に回すことができる。
・ポリープを切除することもできる。

・胃カメラの短所

・胃カメラを飲み込むのが苦手な方もいる。

バリウム検査と胃カメラでは、精密さの面では明らかに胃カメラの方がすぐれています。そのため医師によっては初めから胃カメラを勧めることもあります。

ただし、食べ物の通過障害や胃の全体像はバリウム検査の方がすぐれています。その時の症状によって医師に相談し、選択するのがよいかもしれません。

胃カメラの検査の苦痛は医師の技術にもよります。どの医師がよいのかを見極めるのは難しいと思いますが、経験数多いことなどが目安になるかもしれません。

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