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9割の人が感染済み!キスによる病気の症状を知って重篤化を防げ

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数年前にワイドショーで、男性タレントが「キス病」で入院したという報道を見かけたことがあります。

「キス病」はあまり耳にしない病名ですよね。しかし発症すると入院が必要になることもある意外に危険な病気で、そのウイルスは身の周りにありふれているというのです。

ここではキス病の特徴、予防法や対処法について説明していきます。

キスで感染するキス病はれっきとした病気!その特徴は?

キス病はEBウイルスの感染で発症する病気です。EBウイルスは、口唇ヘルペスや水痘の原因となるヒトヘルペスウイルスの一種で、成人の90%はすでに感染しているごくありふれたウイルスです。

感染者とキスをした時に唾液を介してウイルスに感染するためにそう呼ばれる病気で、正式には「伝染性単核球症」または「ファイファー病」という病名があります。

初感染した時に30~40日間の潜伏期間の後、急性の症状が起こる病気ですが、小児期に感染した場合には無症状で済みます。また日本人の70%は小児期に感染済みだといわれています。

ただし思春期以降に初めて感染した場合や、保菌者の抵抗力が低下した時には発症し、次のような症状を伴うことがあります。

【特徴的な症状】

  • 発熱
  • 強い喉頭痛
  • リンパ節の腫れ

【多くの人に見られる症状】

  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 肝臓・脾臓の腫れ
  • 肝機能障害

38℃以上の高熱が1~2週間続いたり、つばを飲み込むのもつらいほど喉頭痛の強い場合もありますが、ほとんどは1~2か月で自然に治癒し予後も良好です。

しかし中には症状が数か月間続いたり、脾臓が大きく腫れて破裂を起こすといった重症のケースもみられ「身の周りにありふれているウイルスだから」「自然に治る病気だから」と、軽く見ることもできない病気なのです。

かつて有名なお笑いコンビの一人が、この病気で肝機能障害を起こして緊急入院したこともありました。入院中は、のどの痛みが強くて食事もままならず点滴も手放せない状態だったので大変だったようです。

キスをしなければ感染しなくて済む?子どもへの口移しが原因で感染も

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「キス病」と呼ばれていることからも、キスで感染しやすいことは言う間でもないのですが、日本人で多くの子どもがキスで感染しているのかといえば、そういうわけではありません。

キス病は唾液から感染するため、ウイルス感染者と食べ物や飲み物を共有することでも起こります。

アメリカの子どもの感染率は20%です。対して日本の子どもの感染率が70%と高いのは、食べ物の口移しをする習慣があるからとも言われています。

そしてこのウイルスは一度感染すると一生体内にすみ続けるので、保菌者は知らない間に唾液を通して第三者にウイルスを感染させてしまうことになります。

また皆がキスをしなければ、ウイルスを広める確率は若干低くなるのかもしれませんが、キスは大切な愛情表現でもあり、キスをしないというのはちょっと難しいことです。

また、身の周りにありふれ過ぎているウイルスなので、完全に感染を予防することも難しいといえるでしょう。

ウイルス感染を防ぐために気を付けることはある?

それでも、ウイルス感染を少しでも防ぐ配慮は必要かと考えます。EBウイルスの感染経路はキス病のほかに、

  • 口移し
  • ペットボトルやコップのまわし飲み
  • 同じ皿の食べ物を食べる

といった日常で行いがちな行為もあるので、ほかのさまざまな病気のウイルス感染を防ぐ意味でも、これらの行為もなるべく避けたほうが良さそうですね。

発症した時の対処が肝心!発見から治療まで

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キス病を発症してしまうと辛い症状にみまわれるので、疑わしい症状がみられたらすぐに適切な治療を始めることがのぞましいです。

治療には、のどの痛みを抑えるアセトアミノフェンや抗ウイルス剤の投与などが有効です。しかしキス病の存在があまり知られていないことや症状が風邪に似ていることから、発見されにくい病気でもあります。

まずキス病の特徴である

  • 発熱
  • 強い喉頭痛
  • リンパ節の腫れ

が起こったら風邪薬や鎮痛薬で対処しようとせず、すぐに内科を受診することをおすすめします。

もし肝機能障害の重い場合には入院も必要です。また脾臓が腫れやすいため、知らずにスポーツや腹部の圧迫で脾臓を破裂させてしまう可能性もあります。発見が遅れてしまうとこれらの重症化を招くおそれがあるので注意が必要です。

1か月程、度腹部の圧迫を避けて安静にしていれば、次第に回復していくことができます。

キスをする相手がいない人には無縁な病気と誤解されやすい病名です。しかし実際には、友達や家族からも簡単にウイルスをもらってしまう病気だということを理解しておきたいですね。

知名度の低い病気なので、万が一の発症に備えてこういった病気があることを知っておいていただけると幸いです。

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