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椎間板ヘルニアの手術は有効か?後遺症や再発のリスクとメリット

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ヘルニアといっても実は種類があって、発症する部位により治療法も異なります。

しかし多くの場合、ヘルニアになったら歩けなくなるとか、完治は無理だと絶望的に考えてしまいます。これを回避するには、手術するのが一番!と思われますよね。

確かに手術が必要なケースもありますが、ヘルニアの場合は手術をしても再発のリスクが高く、術後のリハビリなども必要なので、安易に決断できない場合もあるのです。

そこで今回は、椎間板ヘルニア手術のリスクとメリットをご紹介します。あらかじめリスクとメリットを知っておく事で、手術後にまさかこんなことになるなんて…というのを無くせますよ!

椎間板ヘルニアの症状とその手術のリスクとは

ヘルニアの中でも比較的数が多いのは、椎間板ヘルニアです。椎間板というのは脊柱の一つで、腰骨となる重要な部分です。

ヘルニアというのは飛び出すという意味であり、椎間板に大きな負担が掛かり骨が押し潰される事で、椎間板の中身が飛び出し神経を圧迫し、激しい痛みを伴うのが椎間板ヘルニアという病気です。

潰れ具合にも個人差があるので、軽い場合は安静にしていれば痛みが消える事もあります。

しかし症状が酷い場合は激痛だけでなく、痺れや麻痺が出る事も多く、結果歩けなくなる事もあります。

症状が軽い場合は、人が持つ自然治癒力で回復する事もあると言われていますが、多くの場合は痛みが出るほどダメージが大きいので、自然治癒はあまり期待できません。

人は何をするにも腰を使うので、行動するたびに腰に痛みが走り、精神的にも参ってしまいます。また酷くなると歩行困難や、トイレも満足にできなくなるという問題も出てきてしまいます。

こういった時、手術を必要としますが、手術をすれば完治するとも言い切れないのです。

もちろん中には手術により完治し、その後再発もなく、普通に生活ができるようになる人もいます。これには理由があるのですが、手術をしても再発のリスクがあると聞くと、ちょっと考えてしまいますね…。

手術のリスクは後遺症とまさかの下半身不随

椎間板ヘルニア手術で最も心配視されるリスクは後遺症です。比較的多い後遺症としては、しびれや麻痺があります。また、新たに腰痛に悩まされる事もあるようです。

これは手術の際に神経が傷ついてしまうため起こります。腰の神経は一度傷ついてしまうと皮膚のようには再生せず、ずっと傷がついたままなのです。

そして発症頻度は非常に低いですが、まれに半身不随になる事も無くはないと言われています。

実際に

  • 神経を傷つけてしまい下半身不随になった
  • 脈を切ってしまい出血により死亡した

といった事例はいくつかあります。

手術を受けても再発してしまうリスクもある

せっかく手術を受けても再発するのには理由があります。それは椎間板ヘルニアになった原因を、きちんと改善していないところにあると考えられています。

もともと腰痛持ちの人は、椎間板ヘルニアになりやすいとも言われています。

例えば仕事で重いものを持ち上げるなど、日常的に腰への負担が大きい人は腰痛になりやすく、長い間の負担が椎間板ヘルニアのリスクを高めてしまいます。

他にヘルニアの原因として、

  • 加齢によるもの
  • 骨粗しょう症からくるもの
  • 骨盤や背骨のずれから起こるもの
  • はずみで起こるもの
  • 姿勢の悪さからくるもの
  • 筋肉不足によるもの

というものがあります。はずみとは、ふと重いものを持ちあげたときなどにヒビが入り、ヘルニアにつながってしまうというものです。

原因をきちんと改善しなければ、その時の痛みを手術で改善させたとしてもまた再発してしまいます。自分の生活を振り返り、医師と相談して原因をハッキリさせておく必要があるでしょう。

緊急性がないなら手術以外の選択肢もある

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痛みがひどくどうにもならないような急性期ですと、まず手術を勧められるでしょう。なにより痛くて息をするのも辛いといいますから、手っ取り早く痛みが取れる手術に頼らざるを得ないのもわかります。

しかし、さほど緊急性がない場合、手術以外の治療も考えてみてほしいのです。

急でない場合は保存療法が効果的かも

椎間板ヘルニアの場合は手術以外に、保存療法という治療法があります。

鎮痛剤や消炎剤、筋弛緩剤を服薬しながら、コルセットなどで安定させる療法です。併せてブロック注射を行う場合もあります。

ブロック注射とは、神経伝導路に局部麻酔剤を注入することで、痛みの物質の伝達をブロックしてしまう注射です。血流をよくして筋肉の緊張もほぐすことができます。

急を要する場合を除いては保存療法を試すことも多く、この方法でも治療の効果は期待できます。

急性期を過ぎたらストレッチなどの指導、温熱療法や低周波治療などが行われます。

個人差もあるので全ての人ではありませんが、中にはかなりひどい症状で手術を勧められたものの、手術をせずに保存療法で完治したというケースもあります。ただしあくまでも個人差なので、手術の拒否を勧めているわけではありません。

痛みを止めるために炎症を抑えることを優先してみましょう

手術以外の選択肢として先ほど触れた保存療法がありますが、椎間板ヘルニアの場合は炎症も痛みの原因となるので、まずは炎症を鎮めることを優先します。

鎮痛剤を使用するのが一般的ですが、局所麻酔やブロック注射なども取り入れる事ができます。

この場合は、一時的に痛みを止める事しかできませんが、脳が痛みを覚えてしまうと慢性化しやすいので、この方法でも効果は期待できると言われ、痛みが緩和される人も多いといいます。

もちろんメリットもある!しっかり相談してきちんと判断しよう

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医学が進歩した事により、メスを使わずに針で髄液を取り出す手術なども可能になっています。そのため、傷跡が目立たないですし、1泊2日程度の短期入院でもよくなった事で手術を選択する人が増えているのです。

椎間板ヘルニア手術を受けるメリットは、悩まされていた痛みが無くなる可能性が高い事です。座る事が苦痛だったり、夜中に熟睡できなかったりという不便で苦しい生活から解放されたという方も多くいらっしゃいます。

ちなみに手術費用は保険適用で8~13万円程度です。ただし検査の過程や入院費などにより差はあります。

このように、椎間板ヘルニア手術には、メリットもありますがリスクも存在します。

どうしても椎間板ヘルニアになると歩けなくなるというイメージが強いので、恐怖心から手術を希望してしまう人も多いのですが、選択肢があるという事を知っておく事も大切です。

手術を受ける必要がある場合は、

  1. 信頼できる医師を探し
  2. 治療法や原因について必ず医師と納得がいくまでよく相談をして
  3. 自分に合った治療法、原因を見つけだす

これに限ります。腰は一生もの。ましてや手術で半身不随になんてなってしまったら本末転倒です。しっかり自分の痛みと向き合って、判断しましょうね。

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