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肝硬変や肝がんになりやすい『C型肝炎』は血液が感染原因!?

ウイルス性肝炎

突然体がだるくなり、時々横にならないと何もできなくなる症状は、肝臓が弱っている証拠です。一般の方は、アルコールの過剰摂取が原因と捉えがちですが、ウイルス感染による肝炎が原因ことも多いようです。

現在では8種類(A~TT型)見つかっており、タイプは、A型・B型・C型とアルファベットの表記で表わされます。A型は口から入るタイプで急性肝炎の1種です。日本での発症は少ないようです。

B型は血液からしか感染しないため、母子感染・輸血・臓器移植等が原因で感染します。キャリア(保菌者)は日本で約150万人いるといわれていますが、無症状の方もいます。

慢性肝炎から肝硬変・肝がんに移行することが多いので経過観察が重要です。A・B型とも予防ワクチンを接種すれば未然に防げます。また、急性でなければ、普通に生活することは可能ですが、通院することにより保存的治療が必要です。

今回は、その中で血液製剤の感染で問題になり、薬害裁判にもなったC型肝炎を取り上げたいと思います。

C型ウイルス性肝炎

C型肝炎もB型と同じ血液感染によるものです。母子感染や輸血・注射器の使い回し(かつての日本では学校での予防接種の注射針は現在のように捨てずに使い回しをしていました)が原因によって、感染してしまうことの他に、社会問題としてテレビ・新聞でも知っている方が多いと思いますが、薬害訴訟も起きました。

血友病(出血が止まらない病気)の治療薬として使用していた薬の中に、C型肝炎ウイルスを含まれていたのにもかかわらず、販売を続けていた製薬会社が敗訴した事件です。

これにより、C型肝炎患者が大量に見つかり、日本だけでも200万人はいるといわれています。しかし、いまだC型肝炎に感染していることも知らない方も多いと推測されています。

また、A・B型肝炎のように予防ワクチンが存在せず、治療法も困難といわれてきましたので、厚生労働省もかなり力を入れてきた病気の一つです。

感染しても長い年月症状が出ず、何十年もかけて肝臓をむしばんでいきますので、本人も気づきにくく、慢性肝炎から肝硬変を経て肝がんに移行する怖い病気です。

初期のうちは、肝臓の細胞がウイルスによって攻撃され死滅しますが、量は少ないので他の正常な細胞が機能を補うため気づくことはほとんどありません。しかし、死滅する量が多くなると正常な細胞が補えなくなるために発症します。

この時点では、慢性肝炎もかなり進み肝硬変になっていることも多いようです。このまま放置しておくと、いずれ肝がんに移行しますので対策が必要です。

C型ウイルス性肝炎の早期発見

人間ドックでは必須の項目であり、各市町区村の「肝炎検査」がこのC型肝炎ウイルス検査(基本的には初回無料)にあたります。「HCV抗体検査」といって、血液検査で調べます。

他の項目で採血した血液で検査されるので負担はありません。検査は、抗体の有無を調べます(検査結果値:「-(陰性:感染なし)」「±(偽陽性(グレーゾ-ン)」+(陽性(感染している)」。

その中で「+(陽性(感染している)」「±(偽陽性(グレーゾ-ン)」の場合は、さらにウイルスの数を調べる詳細な血液検査(HCV-RNA検査)を追加で行い、感染しているかいないかを徹底的に調べます。

日常生活では、特殊な職業以外血液感染はあり得ませんので、まだ検査をしていないのであれば是非一度行っておいてください。しかし、会社の健康診断や住民健診では、この項目は含まれていませんので注意が必要です。

早い段階で発見できれば、肝硬変や肝がんを未然に防ぐことも可能ですし、治療の選択肢も多く残されています。

C型ウイルス性肝炎の治療

かつては、C型肝炎の治療というと「インターフェロン」という注射しかないといわれてきましたが、完治する確率が低い上、治療費が非常に高い・副作用が強いとネガティブなイメージが先行してきました。

そのため、各製薬会社が開発を進め、現在主流となっているのが、3種類の薬で治療する「3剤治療」です。3剤にはそれぞれ違う効能があり、ウイルスを排除する・排除する薬の効果を高める・ウイルスの増殖を抑える役割があります。

健康保険の適応もあり、月最大で2万円の負担で受けられます。治療期間は6ヶ月、最初の2週間は入院しますが、残りは週1回の通院で済みます。

治療効果は80~90%といわれ、非常に高確率でC型肝炎ウイルスを排除することが可能です。それでも、この治療で20%くらいの方は、治療できないことになりますが、肝臓病が進行しない薬もあります。

経過を見ながら、新しい治療方法が出てくるまで待つという選択肢もあります。新薬の開発も活発で次々と日本で使える薬も出てくる予定のようです。

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