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B型、C型にA型も!?ウイルス性肝炎の種類と感染源の違い

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓。その肝臓の細胞を壊し、後々には肝硬変や肝がんなどの深刻な病気へと発展させる可能性がある病気がウイルス性肝炎です。日本にはウイルス性肝炎感染者が推定で300万人ほどいるとされています。その中には発症こそしていないが感染はしているという人もいます。

肝炎というとB型肝炎、C型肝炎だけのように思われていますが、その他にもA型、D型、E型などがあり、それぞれ感染源も違います。

「私は大丈夫」と思っていませんか?実は誰でも感染する可能性があるのがウイルス性肝炎なのです。ウイルス性肝炎の種類と感染源などの違いについて調べてみました。

海外渡航で気をつけて!A型肝炎

一昔前の日本でもかなり多くの患者数がいたA型肝炎ですが、衛生状態が改善させるにつれて徐々にその数を減らしていきました。

しかし、それに伴いA型肝炎ウイルスに対する抗体を持っている人も少なくなっているため、最近では海外へ渡航した際にA型肝炎ウイルスに感染するという人が増えているそうです。

A型肝炎ウイルスはピコナウイルス属の1つで、経口感染します。感染者の糞便に混ざったウイルスが、何らかの経緯をたどって口に入ることによって感染してしまうのです。

A型肝炎ウイルスに対する抗体のない日本人が衛生状態の悪い国へ渡航したとき、生ものや生水などを口にすることでA型肝炎ウイルスに感染し肝炎を発症するという事例が、近年では多く報告されています。

症状は黄疸からはじまり、下痢や灰白色便、発熱、腹痛、吐き気など、胃腸風邪に似たような症状と言われています。子どもの場合は症状が現れず、軽症ですむこともあります。

A型肝炎は急性の肝炎で、治療をすれば1~2ヶ月程度で治ります。ワクチンもありますので、海外へ渡航される予定のある方は接種されることをおすすめします。

症状が二極化するB型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によっておこる肝炎です。A型肝炎と違い、ウイルスに感染している人の血液や体液を介して感染することによりおこる病気です。

B型肝炎は一昔前まで母子感染が原因である場合が多かったようです。B型ウイルスを保持している母親が出産することで、生まれてくる子どももウイルス感染してしまう、これを「垂直感染」と言います。しかし現在は産院などで感染予防が徹底されているため、垂直感染はほぼ見られなくなりました。

その他の感染経路には「水平感染」と言われるものがあり、注射器の使いまわし、タトゥー、性的接触などが主な原因となっています。

B型肝炎の特徴としては、症状が二極化するということがあげられます。成人以降にB型肝炎に感染したケースでは、ほとんどの場合で急性肝炎を発症し、すぐに治ってしまうことが多いのです。

症状も特に現れず、知らないうちにウイルスが排除されていることもあります。しかしまれに劇症化することもあるので注意は必要です。

肝硬変や肝がんへのリスクが高いのは、母子感染によってB型キャリアになった場合です。思春期頃から体がウイルスを排除しようとし始めるのですが、同時に肝臓を傷つけ、結果肝炎を発症してしまうのです。

ゆっくりと確実に進行するC型肝炎

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によっておこる肝炎であり、B型同様血液や体液を介して感染します。C型肝炎というと薬害肝炎の事件を連想しますが、最近では覚せい剤やタトゥーで使用する針の使い回しによって若年層の中でもキャリア保持者が増えているそうです。

C型肝炎の特徴は、ゆっくり、そして確実に進行するということです。感染から発症まで20年以上かかることもあります。ウイルスに感染した直後はこれといった自覚症状はなく、感染に気づかない人も多いようです。しかしC型肝炎ウイルスは確実に肝臓を蝕んでいきます。

C型肝炎を発症すると高い確率で肝硬変や肝がんへと移行してきます。肝がんを発症した人の実に7割以上が肝炎から移行されたケースであるとされています。

症状を悪くさせないためにも、C型肝炎ウイルスに感染していることに早く気づくことが大切です。心当たりのある方は医療機関にて血液検査を受けるようにしましょう。

その他のウイルス性肝炎

A型と同じく経口感染するE型肝炎ウイルス。日本での発症例はごくまれですが、A型同様生ものには十分気をつけるようにしましょう。

B型肝炎ウイルスに症状などが似ているD型ウイルスは、慢性化することはあまりありませんが、ごくまれに劇症化することがあるので注意が必要です。

その他にもG型、TT型などがありますが、日本での発症例はあまり多くありません。

大切なのは体の異変に気づいたら、自己判断せず、すぐに医療機関で診察を受けるということ。これが病気の早期発見につながります。

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