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歩けないなら足を揉め!足の老廃物が引き起す病気と排出方法

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皆さんは1日にどれくらい歩いているでしょうか?歩くことは健康に良いといわれていますが、なぜ歩くことが健康に良いのでしょう。その逆に、歩かなければ健康を損なうのはなぜでしょうか?

もし、病気や障害、高齢など何らかの理由で歩きたくても歩けない場合はどうすれば良いのでしょう?歩くことの意味と健康への影響、どうしても歩けない場合の対処法についてご紹介したいと思います。

歩くことがなぜ健康に良いのか?

歩く人イラスト

歩くことが健康に良いということは年齢を問わず誰でも知っていることです。では、なぜ歩くことが健康に良いのでしょう。ちょっと考えてみてください。

そう聞かれてまず頭に思い浮かぶのは、歩くことで脚の筋肉や骨を鍛えることになる、という答えだと思います。最近ではロコモティブシンドロームやサルコペニア肥満など話題のキーワードが思い浮かぶかもしれません。

歩くことで運動不足が解消されるので、肥満や生活習慣病の予防につながると考える人も多いと思います。これも正解の1つです。

また歩くことで体を動かし、それがストレス解消につながるから健康に良いと答える人もいるかもしれません。これも正解です。その他に答えはないでしょうか?

少し勘のいい人なら、歩くことは全身運動だから体の血流が良くなると答える人もいるでしょう。これももちろん正解です。

答えはこのくらいでしょうか?これまで出た答えをまとめると、歩くことが健康に良い理由は次のようなことがあげられます。

  1. 足腰の筋肉や骨が鍛えられ、運動障害などを防ぐことにつながる。
  2. 歩くことで体を動かしストレス解消につながる。
  3. 歩くことは全身運動なので、全身の血流が良くなる。

しかし、歩くことによって得られる健康への効果には、もう1つ大きな理由があります。それは歩くことによって体に溜まった老廃物を回収するという効果です。これがどのような意味なのか、考えていきたいと思います。

歩くことで体の老廃物が回収される!血管・リンパの働き

皆さんが考えたように歩くことは健康にとって様々なメリットをもたらします。先ほどあげたように歩くことは、運動機能の強化、ストレスの発散、血流の改善など、体に良い様々な効果をもたらします。

しかし、もう1つ忘れてはいけない大切な働きがあります。それが体の老廃物を回収・排出する効果です。

運動することによって血液の循環が良くなるということは、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡ることと同時に、体の隅々でいらなくなった老廃物を回収して排出する働きも活発になるということです。

人間の体の循環機能をおさらいしてみましょう。血管は大きく分けると動脈と静脈、そして毛細血管の3つに分けられます。酸素や栄養を体の隅々まで届けるのが動脈。動脈が届かない末梢の細かい部分に血液を届けるのが毛細血管ですね。

そして、同じく毛細血管では体の隅々でいらなくなった老廃物や二酸化炭素を回収して静脈に戻します。そのときリンパ管も体の老廃物を回収する補助的な役割をします。

静脈やリンパ管で回収された老廃物や二酸化炭素は、腎臓や肝臓、肺などで回収され排出の準備やガス交換が行なわれて、最終的に体の外に排出されます。

つまり、歩くということは運動機能の強化や酸素や栄養の補給だけでなく、静脈やリンパ管など循環機能における老廃物の回収を活発にする、という大事な役割にも関わっているのです。

歩く量が少なくなるとどんな問題が起こるのか?

歩くことは循環機能を高め、体内の老廃物を回収する働きを活発にするわけですが、では、歩くことができなくなったり、歩く量が少なくなるとどういう問題が起こるのでしょうか?

普通に日常生活が送れる人であれば、基本的には頭が上、足が下という状態で過ごす時間が圧倒的に多くなります。いうまでもなく、重力によって血液やリンパ液は足のほうに多く留まることになります。

人間の血液は健康な人であれば、心臓からスタートして約1分で再び心臓に戻ってきます。心臓のポンプはとても強力にできています。

ところが、何らかの理由で血液循環が正常にいかなくなると、体のあちらこちらから排出される老廃物がうまく回収できなくなります。その老廃物がどこに溜まっていくかというと、人間の一番下にある足に溜まっていくのです。

つまり、足は人間の体のうち、最も老廃物が溜まりやすい部分で、足に溜まった老廃物が様々な病気をもたらす原因になる

のです。

足の裏はゴミ捨て場!?足の裏に隠された仕組み

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ご自分の足の裏を一度よく見てみましょう。足の裏は全体重がかかる部分なので、とても頑丈にできています。人間の皮膚の中で最も分厚いのも足の裏の皮膚です。

また、足の裏には体重を受け止めるために分厚い脂肪の層があります。この脂肪の層は、クッション性を高めるために、ハニカム構造という蜂の巣状の形をしていて体重を分散させやすい構造になっています。

そして、その脂肪層の上には、太い筋や筋肉が骨を覆っています。

皮肉なことに、分厚い足の裏の皮膚やハニカム構造の脂肪層、太い筋や筋肉といった体重を支えるために何重にも頑丈に作られている足の裏の構造が、老廃物の恰好の溜まり場となってしまうのです。

足は第二の心臓!歩かないと足に老廃物が溜まりやすくなる

人間の体の中で、足の裏は心臓から最も遠い場所にあります。心臓のポンプはとても強力ですが、足の血液を再び心臓に戻すには力が足りなくなります。そこで、足の筋肉がポンプの役割を果たし、血液を戻す補助的な役割をしています。

これが足のポンプ機能で、足が第二の心臓といわれる所以です。ですから、歩くことが少なくなると、足のポンプ機能も弱くなるので、血液やリンパ液が心臓に戻る循環が悪くなり、足に老廃物が溜まりやすくなるのです。

足に老廃物が溜まると病気が引き起こされる理由

そもそも体から出る老廃物とは何でしょうか?老廃物は正確には「代謝残留物」といい、死んだ細胞の残骸や代謝によって排出された乳酸やアンモニア、酸化した水や水素イオンなどをまとめて老廃物と呼んでいます。

こうした老廃物はできるだけ速やかに体の外へ排出されるべきですが、循環機能が衰え老廃物が体内に蓄積していくと、それが原因で病気を引き起こしてしまうことになります。

足の裏は特に老廃物が溜まりやすい構造になっているので、足に溜まった老廃物がさらに酸化したり腐敗したりして、体に悪影響を及ぼす有害物質が発生します。その有害物質が全身に回り、様々な病気を引き起こす原因になるのです。

例えが良いか分かりませんが、ゴミを出しても収集車が来て回収されなければ、集積場がゴミでいっぱいになってしまいます。ゴミを捨てるところがなくなれば、最終的には家の中に置いておくしかなくなりますね。とても健康的とはいえません。

歩く量が少なくなると引き起こされる病気

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歩く量が少なくなると循環機能が悪くなるため、体内で排出された老廃物や老廃物から出る有害物質などが足から順に溜まっていき、それが原因で様々な病気が引き起こされる、ということになります。

体に溜まった老廃物や有害物質はあらゆる病気の原因になりますが、特に顕著なのは皮膚の老化や血管の障害、がん、といわれています。皮膚や血管の壁には老廃物が溜まりやすい性質があるのです。

歩くことが少なくなり循環機能が衰えると、次のような病気を起こしやすくなります。

  • 肌や皮膚の老化
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 狭心症、心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 認知症
  • がん

こうした病気は命にも関わる場合があるので、足に溜まる老廃物を甘く考えてはいけないのです。

歩けないなら足を揉め!歩く代わりに行なう足のマッサージのしかた

ところで、皆さんは足裏マッサージを受けたことがありますか?痛いけど気持ちがいい、という人もいれば、痛みで悶絶するような人もいるようです。

本来、歩くこと自体が足の裏をマッサージする効果をもたらしているのですが、日頃歩くことが少ない人や、病気などで歩くことができない人は、足に溜まった老廃物を静脈やリンパに乗せ、排出する循環を作らなければいけません。

そこで効果的なのが、足裏マッサージです。何らかの理由で歩くことができない場合、歩く代わりに足裏マッサージを行なうことによって、足の裏に溜まった老廃物を排出することができるのです。

そして、老廃物を排出させることで、全身に起こる様々な病気を予防することができるのです。

STEP1:足の裏のマッサージ

イスやベッドに座り、片方の足の裏を上に向けます。土踏まずの一番上の少し窪んだ部分があると思いますが、ここを「湧泉」(ゆうせん)といいます。両手の親指を湧泉に押し当て、少し痛いと思うくらいの力でゆっくり揉みほぐします。

足の老廃物を排出させる足の裏のマッサージ

湧泉がほぐれてきたら、次に土踏まずの部分だけをゆっくり揉みほぐします。2~3分揉みほぐしコリが取れてきたら、足の指以外の足裏全体を少し力を入れて揉みほぐしましょう。足裏にある脂肪層を意識して、丁寧に揉みほぐして下さい。

足の老廃物を排出させる足の裏のマッサージ2

かかとの部分は特に固くなっているので、念入りに揉みほぐします。しばらく揉んでいると、足の裏全体が温かくなってきます。これは血行が改善した証拠です。片側の足が終わったら、もう一方の足裏も同じようにマッサージを行ないます。

足裏のコリがひどかったり、足裏の皮膚が固かったりして、マッサージしにくい場合は、オリーブオイルやベビーローションなどを使うと、マッサージしやすくなります。

足の老廃物を排出させるかかとのマッサージ

STEP2:足指のマッサージ

足の裏が終わったら、足指マッサージに移りましょう。足の指の付け根の部分から、爪の先にかけて、足指の1本ずつをねじるようにしながら、ゆっくり回すようにマッサージします。

足の老廃物を排出させる足指のマッサージ

足の爪の両側には、「井穴」というツボがあるので、足の指の横の部分は特に念入りにマッサージして下さい。指に溜まった老廃物を溶かすようなイメージで揉みほぐしましょう。手の体温が足に伝わり、左右10本の足の指先がほぐれるまで行ないます。

STEP3:足の甲のマッサージ

足裏と足の指のマッサージが終わったら、足の甲をマッサージします。足の甲に骨と骨の間の部分を、両手の親指を使って上下に滑らせるようにしてマッサージします。骨をしごくようにして少し強めにマッサージします。

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しばらくすると、足の爪に少し赤みが出てきます。これは血行が良くなったというサインです。爪の色の赤みが増し、コリがほぐれたらマッサージ終了です。

慣れてくれば、STEP1~3までを5分くらいでできるようになります。冬場など足が冷たくなっている場合は、携帯カイロなどで足を暖めながら行なうとコリがほぐれやすく、血行も改善しやすくなります。

足を温めるとマッサージ効果が高まる

STEP1~3のどのマッサージを行なうときでも、足を温めてからマッサージを行なうと効果が高くなります。

バスタブに足首が浸かるくらいの量のお湯をはって、10分ほど足湯のようにして足を温めるか、バケツやタライにお湯を入れ足を温めてからマッサージをすると効果が高くなります。

あるいは、お風呂上りにマッサージをすれば同様に効果が高まります。お湯やお風呂の準備ができない場合は、お湯に浸したタオルで足を全体的に覆い、足を温めてからマッサージするようにしましょう。

温めることで血管やリンパを広げ、足に溜まった老廃物を排出しやすくなります。簡単な方法ですし、どうせやるなら効果が上がったほうが良いですよね。

歩くことは足腰を鍛えるだけでなく、足をマッサージして心臓へ戻る静脈やリンパの流れを良くする、という意味もあります。やむを得ず歩けない場合でも、足の裏をしっかりマッサージして病気を予防していきましょう。

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