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座高を計る意味って?意外と知らない健康診断の話

座高ってどうして測るの?と疑問に思ったこと、ありませんか?学校で身体測定があるたびに、身長から座高を引かれて、足が短いの胴が長いのとからかいあうのが嫌だったという人、意外と多いのではないでしょうか。

座高測定はいつから始まった?

座高を全国的に測り始めたのは昭和12年ですが、その元となったのは明治21年に公立の学校で始まった「活力検査」というものです。当時は強い兵士を育成する必要があり、体格の良い国民を育てる目標として身体測定を用いたようです。

これは文部省からの指示で全国の学校に広がり、今も変更なく続けられています。とはいえ、座高を測る目的をはっきり記した資料はないそうです。そのため、測る理由も時代とともに多少変化しています。

座高を測る理由とは

そもそも、最初の目的としては、戦争で勝つために強い兵士を育てるための指針としたもので、「心臓を始めとする大事な臓器が詰まっている上半身がしっかり育っているかどうか確認する」ためだったとされています。

では、戦争も終わって平和になった今の日本で測り続ける意味は無いようにも思えますが、今の時点では、「身長と座高の比率を測る事で、机と椅子を選ぶ基準にしている」という理由で続けられています。とはいえ、実際に基準として用いている学校はほとんど無いということです。

身体測定そのものの意味

とても意外なことですが、身体測定そのものが日本以外ではほとんど実施されていないというのが現状です。それではなぜ日本では行われるようになったのか。その点を少し掘り下げてみましょう。

身長と体重の測定を主として、座高や胸囲、腹囲などを測って健康状態を知るというのが現代の目的となっています。最近の健康診断では、腹囲はメタボリックシンドロームを見つけ出す有力な手がかりとして重要視されたりもしていますね。

日本が戦争を始めた頃はまだ、草食が主体であり、食べ物が少なくて思うように食事が出来ない事もしばしばでした。そのために栄養失調で倒れる人や、発育不十分で兵士として採用出来ない者がたくさんいたのです。

そこで、強い体を育てなければ当然戦争にも勝てないということで、基準を定め、国民がしっかり成長しているのかどうかをチェックする必要があったのです。

しかし戦争が終わり、平和になって食べ物もふんだんに手に入るようになると、今度は栄養の撮り過ぎや、偏りによる疾患が増え始めました。一気に景気が良くなったために、先祖が続けて来た食生活から、たった一代でがらりと変化してしまったのです。

体がそれについて行けずに何らかの疾患を抱えてしまうのは自然のことかもしれません。子供達の発育も、昭和から平成にかけての推移を見れば、変化が一目で見て取れます。平均身長はより高くなり、平均体重も重くなっていますから、発育は良いということが分かりますね。

ただ、発育の良さと運動能力の良さは反比例しつつあります。運動していれば、摂取した栄養はきちんと使われて筋肉になったり、不要なものは正しく排泄されて肥満にはなりにくい体が育ちますが、栄養価の高いものを毎日食べて運動をしなかったらどうなるか?

そう、最近では子供でもメタボが増えているのはこれが理由です。そこで、身体測定の値が役に立つのです。身体測定で基準値を超えたら、食生活や運動量を見直して、生活を改善しましょうと言われますし、自分でも意識するようになりますよね。

体重を測られるのは誰しも嫌なものですが、自分の体が今どういう状態にあるのかを把握するには、非常に手っ取り早い方法のひとつと言えるのは確かです。

ただ、座高に関しては、今でも文部省のホームページで学生の平均体重を見てみると、参考として一緒に平均の身長と座高が示されていますが、この意味するところは、正直、あまり気にしないで良いというのが暗黙の了解となっているようです。

なぜ日本人は座高が高いのか?

余談になりますが、なぜ日本人は欧米諸国の人々より座高が高いのでしょうか?これは昔から続いて来た草食に原因があると言われています。草食は消化に時間がかかるため、何代もその食生活を続けているうちに、腸がより長く「進化」した結果というわけです。

ですから、胴が長いとか座高が高いとか、子供のうちはからかいあったりしていますが、れっきとした「進化した体」であって、先祖から引き継いだ、草食を効率よく栄養として取り込める素晴らしい体だとも言えるのですね。そう考えると、むしろ誇らしいではありませんか。

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