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爪がでこぼこ、縦線あり?爪の色や形で病気がわかる見分け方

体調がすぐれない時、顔色が悪くなったり肌が荒れたりすることがありますよね。同じように「第2の皮膚」と呼ばれる爪も、体調の良し悪しが反映することが多いのです。

いつもと違う爪の色・形が、思いがけぬ病気の兆候を知らせていることも。今回は、爪の色・形と健康状態の関係について説明したいと思います。

以下症状ごとに写真がありますので、苦手な方はご注意ください。

二重や筋で見極める!栄養状態や生活習慣の影響で爪に起こる現象

生活習慣や体調の変化によって起こりやすい爪の現象です。深刻な病気ではありませんが、次に紹介する現象がみられたら健康に気をつけることをおすすめします。

白い縦線

爪に白い縦線が現れる爪甲縦条の症例写真

爪に白っぽい縦線ができ、表面がでこぼこした感じになります。爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)と呼ばれる状態で、多くの人に割と起こりやすい現象です。

原因

縦線は加齢で起こりやすい現象で、あまり心配いりませんが、若い人でもダイエット中や睡眠不足・疲労が溜まっている時に起こりやすくなります。

対処法

体調や食生活が爪の健康状態に反映しています。規則正しい生活や栄養バランスの良い食生活を心がけ、爪に栄養が十分に送られるようになると縦線が生じることはなくなります。

横筋が出る

爪に溝のような無色の横筋の出る場合があります。爪の根元から生じて、爪の成長と共に段々上へ移動していきます。

原因

横筋の見られる場合は、横筋が根元に生じた時期に爪の成長が滞ったことを意味しています。その時期に亜鉛不足・ストレス過多・体調不良のあったことが考えられます。

また爪は1ヶ月に3mm成長するので、例えば爪の根元から6mm上に横筋のある場合は、2ヵ月前に体調不良などを起こしていたことが分かります。

対処法

横筋は爪の一番上まで上がればなくなるので、放置しておいて問題ありません。

ただし、横筋が何本も出ている場合は、日頃から甘皮を処理し過ぎて爪に栄養が行き渡らず、爪の発育障害を度々起こしている可能性があります。

甘皮は爪母(爪の元となる場所)を保護するために必要な物なので、過剰に取り除くかないようにしましょう。

でこぼこで波打っている

爪がでこぼこして波打っている波板状爪の症例写真

表面がでこぼこで波打っているようになるのは波板状爪(洗濯板状爪)という状態です。

横の溝が現れている箇所は全身的に発疹を起こしていた期間を表し、また溝の深さは爪がうけたダメージを表しています。

原因

爪の付け根あたりを押す癖がある方に多くみられます。特に親指に多く、職業によっては道具がこの箇所に触れた状態で過ごすことが多いことから発症してしまいます。

また全身発疹などの疾患が起きた際、これが起こっていた期間に爪の横幅全体に線が付きます。これにより病気を起こしていた期間を推定することができます。

対処法

特に親指、1本の指にこの状態が現れるだけならさほど危険ではありません。

爪の付け根を押し触ってしまう癖を治し、職業上道具が触れてしまうという場合はクッションを設けるなどしてください。

10本の指の爪に現れている場合は全身に関わる疾患の可能性がありますので、内科か皮膚科を受診してください。

二重爪

爪が2枚重なって生えている状態を二重爪といいます。

爪の表面が薄く剥がれて2枚に分かれる二枚爪(爪甲剥離症)とは異なります。二重爪とは爪があるのに根元から新しい爪がもう1枚生えてしまう状態のことです。主に足の親指に起こりやすい現象です。

原因

原因は、爪に強い衝撃がかかったり爪に栄養が不足したりしていることが考えられます。

対処法

後から生えてきた爪が成長していくに従って先に生えていた爪は上に押し出され、いずれ取れてしまうので問題はありません。

ただし爪が大きく変形したり巻き爪になったりしやすいので、痛みや変形の気になる時は皮膚科を受診することをおすすめします。また、先に生えていた爪が浮いても無理矢理剥がさないでください。

二重爪の起こりやすい人は、足に合わない靴を履いて爪に負担がかかっていたり、指先の血行不良で爪に栄養が行き届いていなかったりする可能性があります。

ちなみに「爪半月」と呼ばれる根元の白い部分の大きさは、健康状態に関係ありません。爪半月が見えなくても病気ではないので、安心してください。

あれっ色や形が変?病気が疑われる爪の特徴

内臓の異常は爪の色や形に反映します。必ずしも爪の状態が病気と関係するとも限りませんが、次に挙げる現象がみられたら病気の疑いが考えられるので、念のために受診することもおすすめします。

爪の色がおかしい

健康な爪はつやのある薄ピンク色をしています。爪全体の色がこれ以外の色をしている時は体に異常のある場合が考えられます。

青っぽい爪

爪全体の色が「青白い」「青紫色に見える」という場合は、爪の血行不良が考えられます。若い女性に多く、冷え性やレイノー病の人にみられます。

なるべく手を温めて指先の血行を促進させましょう。

赤っぽい爪

ピンク色より赤みが強い爪は、心筋梗塞や脳血栓などの心疾患を起こしている人にみられます。

腎機能や肝機能に異常のあると、爪が赤褐色に見えることもあります。

白っぽい爪

ピンク色より白っぽく見える爪は、貧血、レイノー病を起こしていることが考えられます。赤ちゃんの爪はもともと白っぽいので心配ありません。

全体が白く濁っている爪

爪が白く濁る爪白癬の症例写真

爪に白癬菌に感染している場合は、爪が白濁します。(爪白癬)また、肝硬変や腎機能の低下が原因になっていることもあります。

黄色っぽい爪

爪が黄色くなる症状の写真

ネイルをする女性は除光液に含まれるアセトンによって爪が黄ばむことが多いです。それ以外の人で爪が黄色っぽく見えるのは、胆汁の分泌障害を起こしている可能性があります。

また爪白癬や心臓・肺の病気でも爪が黄色っぽく見えることがありますが、爪白癬ではすべての爪が黄色く変色することはめったにありません。

黒っぽい爪

黒ずんでいる爪は、薬物や染料を扱う職業の人の爪によく見られ、その場合は色素が着色しているだけなので問題ありませんが、何もしていないのに爪が黒ずむ場合は、まれにアジソン病や肝性フィリン症などの病気が原因になっている場合もあります。

匙状爪

爪が反りかえって匙状になるスプーンネイルの症例写真

爪が反り返っている状態を匙(さじ)状爪(スプーンネイル)といいます。

原因

原因には、力仕事などで日常的に指先へ力が加わるために反り返っていることや貧血が考えられます。

貧血の場合、血液中のヘモグロビン濃度が下がって爪先まで酸素が十分に行き渡らなくなり、弱くなった爪が反りやすくなるために起こっています。匙状爪は貧血が3~6か月続いた場合に起こりやすいようです。

見分け方
爪を横から見た時、健康な人の場合は真ん中がゆるやかに膨らんでいるのに対し、匙状爪の場合は真ん中がスプーンのように凹んでいるのでよく分かります。

また鉄欠乏性貧血の場合は爪の色が白っぽいのも特徴です。

対処法

仕事が原因で起こる匙状爪は異常ではないのですが、指先に力の入る仕事をしている人は、重い物の持ち方を変えてみたり手袋をしたりして指先にかかる負担を減らすと、匙状爪を予防することができます。

また爪を切る時に、爪の両脇を短く切り揃える人に匙状爪が起こりやすいので、爪の両脇をギリギリまで短く切らず、少し余裕を残して切ることをおすすめします。

匙状爪に合わせてめまい、倦怠感、動悸など貧血と思われる症状のある人は、鉄を多く含む食品(レバー・牛肉・あさり・しじみ・小松菜・納豆など)を意識して食べるようにし、内科を受診して治療を受けることもおすすめします。

ばち状指

指先が太鼓のばちのようになるばち状指の症例写真

爪の真ん中が丸く盛り上がり指の先端が広くなっている状態をばち爪といいます。指先の形が太鼓のばちに似ていることから、このように呼ばれています。ばち状指・ヒポクラスの爪と呼ばれることもあります。

原因

爪の酸欠状態が長期間続くことで爪の周辺がむくんで起こる現象と考えられており、その原因として主に肺・心臓の病気、また消化器の病気などが疑われます。

  • 肺の病気…肺がん、間質性肺炎、肺気腫など
  • 心臓の病気…先天性心疾患、感染性心内膜炎、うっ血性心不全など
  • 消化器:クローン病、潰瘍性大腸炎、肝硬変など

また、病気に関係なく体質的にばち状爪になりやすい人もいます。

見分け方

ばち状爪の定義は、指を横から見た時に爪の根元から爪の中央までの角度が180度以上に盛り上がっていることです。健康な場合は160度ほどです。

健康な人の場合は爪の根元が凹んでいますが、ばち爪の場合は爪が盛り上がってへこみがありません。

また、両手の指の第一関節を折り曲げて爪同士をくっつけてみた時に、健康な人の場合は爪と爪の間にすき間ができますが、ばち爪の場合は爪が盛り上がっているのですき間がなくなるのが特徴です。

対処法

ばち状爪は重篤な病状のある時に起こりやすい現象なので、まだ特に病気に心当たりのない人は受診し検査を受けることをおすすめします。

爪の黒い縦線

爪に黒い線が入る爪甲帯状色素沈着症の症例写真

爪に1本の黒っぽい縦線ができる場合があります。

原因

小児の場合、爪母にできたほくろのメラニン色素が爪の成長と上に伸びてできる「爪甲帯状色素沈着症」であることが多いです。

また多いのが、外部からの刺激による炎症です。ギター演奏や靴の圧迫などの刺激を受け続けて起きた爪の内側の内出血が、爪の成長と共に上に向かって線が伸びるのです。

思春期以降で、黒い線があらわれて太くなったり爪の色が濃くなったする場合は、まれに皮膚がん(メラノーマ)の可能性があります。

また線が複数現れる場合には、内分泌系の難病「アジソン病」も疑われます。

見分け方

黒い線はそれぞれ特徴が異なります。

  • 爪の根元から1本の黒い直線が伸びている→爪甲帯状色素沈着症
  • 爪の途中から生じている茶褐色~黒の線や斑点→炎症・内出血
  • 黒い線が太くなったり爪全体が黒くなったりする→皮膚がん(メラノーマ)
  • 複数の爪に黒い線が何本も出る→アジソン病

爪にできる黒い線の特徴と見分け方

対処法

爪甲帯状色素沈着症と炎症による黒い縦線は、一時的な現象で自然に消えれば問題ありません。皮膚がんやアジソン病が疑われる場合はすぐ受診してください。

また、黒い縦線が出ても自分で削り取ってはいけません。しばらく様子を見て自然に消えなかったら、受診しましょう。

ケアや食生活も大切!爪を健康に保つには

爪が不健康だと、柔らかくなったり割れやすくなったりして、指先の作業に差し支えるようになります。爪を健康に保つには、爪の成長を促進してやることが必要です。

爪の成長に必要な栄養素を補給する

爪の成長に必要な栄養を供給してやることが必要です。爪は皮膚の角質が硬化したもので、皮膚と同じく「ケラチン」というたんぱく質が主成分となっています。

爪にケラチンを供給するには、食品からたんぱく質を摂取して体内でケラチンを生成することが必要です。

たんぱく質は

  • 豆類
  • 乳製品

などの食品に幅広く含まれるため現代人の食生活で不足することはめったにありませんが、ダイエットをしている人はたんぱく質が不足して爪の発育が悪くなり、爪がもろくなりやすいので注意してください。

そのほか爪の成長を促進させるには、鉄、亜鉛などのミネラルとビタミンA・B2・B6・Cなどのビタミンも必要です。

栄養素 爪にもたらす作用 摂取しやすい食品
爪の材料となる
血行を促進する
レバー・貝類・卵黄
亜鉛 爪の材料となる
新陳代謝を促進する
牡蠣・牛肉・卵黄
ビタミンA 爪の乾燥を防ぐ 緑黄色野菜・レバー・卵黄
ビタミンB2 細胞の成長を促進する レバー・納豆・卵黄
ビタミンB6 ケラチンを生成する レバー・まぐろ・鶏肉
ビタミンC 爪のコラーゲン生成を促進する かんきつ類・ブロッコリー・いちご

レバー、卵黄は、たんぱく質も含まれており爪の成長促進にぴったりな食材といえます。

血行を促進させる

また食事から十分に栄養を補給しても、爪に栄養を送りこむ血液の循環が良くなければ、爪が順調に成長しません。

血行の悪い人は体の末端まで血液が十分に送られにくいので、適度に体を動かしたり体を温めたりして、指先の血行を促進させるようにしてください。

血行を促進させるビタミンE(ナッツ類・アボカド・植物油などに多く含まれる)を意識して摂取することもおすすめします。

ハンドクリームを使用してマッサージを行うのも効果的です。ハンドクリームには潤いを閉じ込める効果のあるものから指先まで温めるために血行を促進するものまで市販されていますので、香りやなじむ感じを確かめながら、自分にあったハンドクリームを探して見てくださいね。
ハンドクリームを使った血行促進マッサージ

1.ハンドクリームを手に取り、なじませるように行います。手の甲の骨の間を手首に向かってさすります。

ハンドクリームを使った血行促進マッサージの手順1

2.指先へ向かって1本1本さすります。

ハンドクリームを使った血行促進マッサージの手順2

3.指先を1本1本軽くじんわりと押してください。

ハンドクリームを使った血行促進マッサージの手順3

4.合谷というツボを5秒ほどじっくり押してください。

ハンドクリームを使った血行促進マッサージの手順4

5.人差し指から小指までの指を持って手をぐ~っと反らせます。

ハンドクリームを使った血行促進マッサージの手順5.jpg

爪は衛生的に

こまめに手指を洗って爪を清潔な状態を保ちましょう。爪は雑菌に感染しやすい場所です。

菌に感染して起こる爪の病気には、白癬菌による「爪白癬」や爪カビによる「グリーンネイル」があります。

正しい方法で爪を切る

爪は長過ぎても短すぎてもいけません。

爪が長過ぎると爪の中に汚れや雑菌が溜まって不衛生です。また衝撃がかかった時に、割れたり剥がれたりしやすくなります。

爪が短過ぎると巻き爪(陥入爪)が起こりやすくなるので、爪の切り過ぎには注意が必要です。また、正しい爪の切り方を知っている人は意外に少ないかと思います。爪のトラブルを予防するために正しい爪の切り方を覚えておきましょう。

正しい爪の切り方

  1. 爪の角を落とさない(気になる方はやすりで少し削る)
  2. 爪の角は肉より上に残す(肉に爪がくいこみ、巻き爪になる可能性あり)
  3. ヤスリは右から左または、左から右へ一方方向に動かす(二枚爪防止のため)

爪の色・形を観察する習慣を身につけましょう

体の健康には気を使っても、普段から爪を意識して観察することはなかなかありませんよね。

しかし爪は栄養状態や体の異常が反映しやすい場所なので、指先を時々チェックして変化がないか観察する習慣をつけることをおすすめします。

女性はネイルのおしゃれも素敵ですが、たまには爪のリフレッシュも兼ねネイルを落として爪の色や形をチェックしてあげると良いでしょう。
キャラクター紹介
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