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お酒好きに方は要注意!発見しにくい『すい臓』のトラブル

すい臓という器官

日本人に比較的多い生活習慣病のひとつである糖尿病。これは、血液中の血糖値の異常が原因でなる病気です。この病気に深くかかわってくるのが血糖値をコントロールするすい臓という臓器です。すい臓は主に2つの役割を持っている臓器です。

ひとつは、血糖値をコントロールする機能です。お腹がすいて血糖値が下がってくると、脳の活動が低下してしまうためすい臓が血糖値を上げるホルモンを分泌して徐々に血糖値を上げます。

また、逆に食事を摂ると急激に血糖値が上がるため、正常値に戻すため今度は血糖値を下げるホルモンを分泌して徐々に血糖値(通常は2時間かかります)を下げます。このように、血糖値を一定に保つために働いています。

ところが、暴飲暴食をするとすい臓に負担をかけ、すい臓の機能が低下してしまう病気が糖尿病です。糖尿病のように高血糖が長く続くと血管の壁がもろくなり、動脈硬化や高血圧等の循環器系の病気を誘発する原因として有名です。

もうひとつは、消化器官としての役割です。胃の裏側にあるすい臓は、十二指腸とつながってすい液を分泌しています。

このすい液の消化酵素は強力で、肉など繊維の多い消化に時間かかる食物など、胃が消化しきれなかった消化物をすい液によってほとんど溶かしてしまうほどの消化能力があります。

これらの働きによって、口から入った食べ物は十二指腸を通り過ぎるころには小腸・大腸で栄養や水分を吸収しやすいようにお粥のような状態まで消化されてしまいます。

すい臓炎とアルコール

突然ですが、皆さんお酒は好きですか?男性の方はもちろん、女性の方も居酒屋などによくいるのを見かけます。

カラダを心配しながらお酒を飲むのは気持ちのいいものではないですが、一番心配しているのは『肝臓』のことではないでしょうか?確かに、アルコールが体内に入ってくると異物とみなして、肝臓が盛んに分解をし始めます。

そのため、毎日アルコールを飲む方は肝臓が休む暇がないので脂肪肝や進行すると肝硬変ということを心配していると思います。ところが、アルコールがすい臓にトラブルを起こすことがあります。

すい臓の機能として食べ物を溶かす役割がありますが、アルコールの摂取によってすい液を分泌する管が狭くなったり、過剰分泌を起こすことがあります。

この症状によって、すい液がすい臓にとどまってしまい、強力な消化機能によってすい臓自体を溶かしてしまう『急性すい炎』になることがあります。すい臓はたんぱく質からできているのですい液はすい臓を溶かし始めます。

すい臓を溶かすわけですから、何の前触れもなく猛烈な痛みが突然襲います。重症になると、すい臓自体が溶けて小さくなることもあります。急性すい炎になると入院が必要です。

消化酵素が働くのが原因なので、入院しても絶水絶食しながら治療することになります。また、すい臓内の組織が破壊され炎症が持続的に起きるのが『慢性すい炎』です。

急性と違い、お腹がシクシク痛くなるなど前兆は感じられます。急性すい炎から移行したり、アルコール摂取が原因となることが多いようです。ただし、暴飲すればなるわけではなく、通常の晩酌程度でも慢性すい炎になる方も多いので注意が必要です。

また、アルコールが原因の他にも胆石が原因で慢性すい炎になることもあります。十二指腸のところで胆のうとつながっている『胆管』とすい液を出す『すい管』はつながっており、胆石ができると、胆石性すい炎を引き起こすこともあります。

胆石は、脂肪を分解する酵素のある胆液の過剰分泌で出来るので、脂肪分の多い食べ物が好きな方や女性に多いといわれています。そうならないためには、日頃から飲食には注意をすることと、定期的な検査が重要です。

検査項目としましては血液検査(アミラーゼという検査項目です)・腹部超音波検査が行われます。しかし、すい臓は胃の裏側にあるため画像を描写しにくく、腹部超音波検査においてはかなりの技術が必要です。

疑わしいときは、CT検査も必要になることもあります。これらを年に1回は検査しておけば、急性すい炎も慢性すい炎も事前に発見することが可能です。

すい臓がん

これらのすい炎で最も気を付けなければいけないのは、すい臓がんに発展してしまうことです。すい臓がんはがんの中でも最も生存率の低いがんで、5年後の生存率は7%前後と罹ってしまうとほとんど死亡する恐ろしいがんのひとつです。

生存率が低い理由として、いろいろな臓器とつながっているため転移のスピードが速く、発見したときにはすでに周りの内臓に転移してしまっており、手術ができないケースが非常に多いのが原因です。

このガンもやはり、アルコール・タバコ・糖尿病・慢性膵炎が発生しやすい要因になります。やはり、食事や生活習慣が重要です。

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