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プラシーボ効果とは?人間が持つ思い込みの驚きの健康効果とその原理

「さて皆さん…私の話を理解しましたか?」「さぁご一緒に…信じる者は救われるぅ~」何かどこかの新興宗教の集まりみたいな始まりですが、医療の世界でもこのように「信じることで救われる」的な話があります。

何も神様や仏様が病気を治してくれる訳ではありません。人間の脳が持っている本来の働きの中に、そのような能力が隠されていたのです。

信じることで救われる医療である「プラシーボ効果」について紹介します。

暗示(思い込み)が人間の脳に与える影響

皆さんの周りにいる友人の中にも「信じやすい人」と「疑り深い人」がいると思います。中には中間層もいるかもしれませんが、大抵はこの2つに分類することができます。

人間の個性は性格によって構成されていますが、このような2つの分類も性格を構築する上で大きく関与しているかもしれません。

昔から子供は親に騙されていた

この小見出しのように書くと、「なんて酷い親だ」「子供を騙すなんて」などと言われてしまいますが、子供を騙す行為は昔から当たり前のように行われていました。

「痛いの痛いの飛んで行けぇ~」…飛んで行くはずがありません。しかし幼児が転んで擦り傷を作った時には、必ずと言って良いほどこの言葉を使用しますよね。

しかしこれが案外、効果があることは否定できません。実際に「痛いの痛いの飛んで行けぇ~」をやると、大部分の子供が泣き止み、痛みが緩和されるのも事実です。

効果は限定的かもしれませんが、騙す行為で「痛みを緩和させる作用がある」ことは間違いないようです。

暗示とは脳にどのような影響を与えるのか?

世の中には沢山の「嘘」や「まやかし」で溢れていますが、どれを信じるかはその人の脳が判断しています。

「この本を読めば大金持ちになれる!」「この食品でガンが消えた!」「さあ入会して人生のパートナーを見つけよう!」などのキャッチコピーは街中に溢れており、中にはつい見入ってしまうものも少なくありません。

私などは疑り深い人種なので鼻で笑うことが大半なのですが、時々は「エッ」とつい見入ってしまうこともあるのです。

よくこのように怪しい勧誘に引っかかることを、「暗示にかかっている」などと表現しますが、暗示とはどのようにして起こるものなのでしょうか?

暗示とは「信じること」に限りなく近いもので、その入口は「大きな興味」だと思います。興味がないと信じることもできませんし、暗示状態になることもないでしょう。

脳は興味のあるものを見つけると活性化して、それを受け入れたり、記憶したりします。反対に興味のないものに対しては、活性化することもなく記憶から消されてしまうのです。

つまり暗示とは興味のあるものに対して、無批判に脳が受け入れることを言います。無批判に受け入れてしまうとその内容は、全てがその人にとっての真実であり、実際の真偽など関係なくなります。

暗示とはそれくらいに強烈な力を持っていると考えて下さい。

自己暗示は人間を変えてしまう危険性も

世の中には怪しいセミナーもまた沢山ありますが、中には「成功者になりたいか!性格を変える自己啓発セミナー」みたいなものがあります。これは昔からアメリカでは盛んに行われていたセミナーで、一種の自己暗示が取り入れられています。

各地で開催されているセミナーも多いのですが、内容は「自分はできる」「自分は成功者だ」などと、成功するイメージを脳に植え付けることで、性格を変えることにあるようです。

自己暗示とは「自分で思い込むことで、それが事実であるかのように信じること」であり、これによって自分の行動にリミットをかけずに活発な活動を行うことができるようになります。

【自己暗示の成功例】

OLのAさんは容姿にコンプレックスを持っていました。友人と比べて自分はスタイルも悪く、美人でもありません。日頃からそう感じていたAさんは、性格もおとなしく休日も家に引き篭もった生活をしていたのです。

そこで家族の勧めから性格改善啓発セミナーに行って、「自分は他人と比較して劣ってなんかいない」「私の笑顔は可愛いんだ」などの暗示をかけたのです。

効果はミルミル表れました。笑顔が可愛いと脳に暗示がかかったために、常にAさんはニコニコしています。そうしてそのようにAさんが変わったことで、友人も増え恋人もできました。

Aさんは暗示によって本来の自分を取り戻すことができたのです。

この例ではAさんが暗示によって脳に自信を記憶させたことで、性格が変わり本来のポテンシャルを取り戻した例です。しかし暗示はこのように成功するものばかりではありません。

失敗例もあります。次に紹介するのは私が実際に見た、暗示の失敗例です。

【自己暗示の失敗例】

仕事場の後輩であるB君はどちらかと言うと仕事ができない社員です。周りからも馬鹿にされており、いつまで経っても大きな仕事を任せてもらうことができない状態でした。

悩んでいた彼はある広告を見て自己啓発セミナーに出かけることにしたのです。そこではB君の人格を否定すると共に、「俺は仕事ができる人間だ」「先輩たちよりも優秀だ」との自己暗示をかけたそうです。

私が見ても彼は別人のようになりました。今まで会議でも話すことがなかったのに、自信を持って色々な意見を言っています。

しかし問題はここからです。自信を持ったのはいいのですが、やはり内容がないのです。張り切っていても仕事はうまくいかず、相変わらず大きな仕事はできません。

さらに失敗しても反省するどころか「自分は間違っていない」と変な自信を持ってしまっています。結局彼は変な自信を持ったまま、退職したのでした。

自己暗示はその人の人格を変えてしまうくらいに強烈なものです。そして仮想と現実の区別が付かなくなることさえあるのです。

自己暗示によって身体の機能に変化がある

脳が信じきってしまう暗示ですが、暗示がかかることで脳意外にはどのような変化が生まれるのでしょうか?単に暗示と言うとその人が信じているだけで、身体機能については何ら変化が無いように思われますが、実はそうではありません。

例えばレモンのスライスをジーッと見て、ヨダレが出たり口をすぼめたりしてしまうのは、脳がレモンはスッパイと信じているからです。

また辛いカレーを見て汗ばんでしまうのも同じことが身体に起きている証拠になります。たとえそのカレーが超甘口で全く辛くないものであっても、脳がカレーは辛いと暗示を受けていることで自然に身体が反応するのです。

身体には代謝作用がありその多くを脳が管理していると考えられています。代謝作用は無意識下で行われる作用で、特に考えて行う行為ではありません。

つまり脳に暗示をかけることで、無意識下で代謝作用が働きレモンやカレーのような反応が起きていることが考えられます。

そして暗示は免疫作用を動かして病気を改善させる働きさえも持っていることが近年注目されています。それが「プラシーボ効果」です。

自己暗示は人を良くも悪くもします。性格は意識して作ることはできませんが、暗示によって変えることができるのです。

暗示とプラシーボ効果の関係

よく言われる言葉で「病は気から」と言うものがあります。私的にはあまり好きな言葉ではなく、どちらかと言えば医学の進んでいない過去の言葉と見られています。

昔は「うつ病」は気の病と考えられており、「さぼり病」などと揶揄されていた時代もありました。しかし近年では脳神経伝達物質の異常などの原因が解明されており、気持ちの病気ではないことが解っています。

しかし気持ちが健康に関係していることは間違いのない事実です。それを証明するものが「プラシーボ効果(プラセボ効果)」です。

偽薬によるプラシーボ効果とは

プラシーボ(placebo)はラテン語の「喜ばせる(I shall please)」から取られた言葉であり、簡単に説明すると「患者を喜ばせる薬」との意味合いがあるようです。

プラシーボ効果とは偽薬を使用した治療効果のことで、全く効果のないはずの偽の薬(偽薬)で一定の治療効果が生まれる現象を示しています。

偽薬とは全く薬成分は含まれていない薬形状(錠剤、粉剤)のもので、乳糖やデンプンを主原料として作られています。

中身が薬ではなく乳糖(要は砂糖)なのですから、服用しても単に栄養になるだけで病気を治すことはできませんよね。しかし多くの患者の中には、このような偽薬を服用することで、病気が改善して治癒する人も少なからず存在しています。

効果の無いはずの薬を服用して、病気が治るなんて…一体何が身体の中で起きているのでしょうか?

プラシーボ効果は大手製薬会社でも認めていた

普通に考えて偽薬で病気が治るなんて、もともとの病気に疑いがかかることは仕方がありません。「きっと放っておいても治る病気だったんだよ」とか「もともと大げさに言っていただけさ」なんて言われることもあるでしょう。

しかしプラシーボ効果については、薬を製造販売している大手製薬メーカーにおいてもその効果を認めています。

ヒトの体には、とても不思議な一面があります。

乳糖やでんぷんなど、くすりとしての効き目のないもので錠剤やカプセル剤をつくり、頭痛の患者に本物のくすりとして服用してもらう実験をすると、半数くらいの人が治ってしまうこともあります。

これは日本を代表する製薬メーカーの武田薬品工業株式会社のホームページに記載されているプラシーボ(プラセボ)効果の説明ですが、偽薬によって約半数の患者が治ってしまうと記載されています。

ここで私が注目したいのは本来であれば偽薬を真っ向から否定しなくてはならない製薬メーカーが、偽薬の効果を認めなくてはいけない事実であり、それくらいにプラシーボ効果は無視できない存在なのです。

製薬メーカーでは新薬を販売するにあたり、「治験」と呼ばれる試験を行わなくてはいけません。治験では新薬とそれに似せた偽薬(または従来ある古い薬)を、被験者に投与して比較を行います。

勿論被験者には自分が新薬と偽薬のどちらを服用しているかは知らせず、被験者を観察する医師にもそれは伝えられません。例えば被験者100名に対して50名が新薬(Aグループ)、残りの50名(Bグループ)に偽薬を飲ませるのです。

そうして効果を観察するのですが、本来であれば新薬を投与したAグループのみに効果が表れるはずですが、実際にはBグループにも一定の効果が表れるようになるのです。

このケースでは「Aグループにおいて35名に病気の改善が見られた」「Bグループにおいては20名に病気の改善が見られた」となり、Aグループよりも少ないのにも関わらず、Bグループにも一定の効果が見られたのです。

また新薬の治験では思いがけないことも起こるそうです。それは偽薬のグループが新薬グループよりも、治療効果が高くなることで、そうなると一体何が本物か解らなくなってしまいますよね。

武田薬品の記載を見てみると「半数くらいの人が治ってしまうこともあります。」と書かれていますから、この時の治験の結果はどうなったのか心配になってしまいます。(きっと新薬はボツかなぁ?)

とにかくプラシーボ効果は製薬メーカーも認めざるを得ない効果だったのです。

【プラシーボ効果の秘密を解く1.】免疫とは

製薬メーカーさえも認めざるを得ないプラシーボ効果ですが、この一見して自己暗示のような作用が、どのようにして病気を改善しているのでしょうか?

人間には自己治癒能力があることは誰もが知っていることです。つまり軽いケガや感染症程度であれば、数日もすれば完治する能力であり、その働きを担っているのが「免疫」です。

免疫とは一種の「生物的防衛力」であり、身体の外から侵入した「細菌」や「ウイルス」を攻撃し死滅させる作用を行います。

例えば道で転んで足を擦りむいた場合、足の傷口にはいくつかの細菌が付着していることが考えられます。そのままでは細菌が体内に侵入して、炎症を起こし血液中に入り込んでしまいます。

しかし免疫による作用で細菌を攻撃して死滅させることで、細菌が増殖するのを防ぐのです。病気の中には数日で自己治癒するものがありますが、実際には免疫が戦うことで病気を治していたのです。

この免疫がプラシーボ効果の鍵となる作用と言われています。

【プラシーボ効果の秘密を解く2.】免疫の活性化

私達の周りには「病気にかかりやすい人」と「病気にかかりにくい人」がいますよね。「あいつ一年中風邪引いいてんじゃないの?」なんて言われている人がきっと皆さんの側にもいるはずです。

なぜこのようなことが起きるかと言えば、それは免疫力の強さに違いがあるからです。

つまり実際の免疫とは免疫細胞が細菌やウイルスを攻撃することなのですが、免疫細胞が一般より少なかったり、多かったりするとその作用にも違いが出てきますよね。

細菌が侵入しても免疫細胞の数が少ないと、全ての細菌を攻撃できずに細菌の増加を防ぐことはできません。反対に多いと直ぐに全ての細菌を死滅させることが可能になります。

免疫は自然治癒をもたらしますが、効果は人によって違いがあることを覚えておきましょう。

【プラシーボ効果の秘密を解く3.】脳と免疫

免疫システムは無意識下で働く作用であって、人間が意識して命令することはできません。「免疫よ、足に侵入した細菌を攻撃しろ!」なんて言っていたら、ちょっと気持ち悪い人と思われてしまいそうです。

免疫のコントロールは脳が行っていると考えられていますが、すべての解明は未だなされていません。近年では腸が一部の免疫をコントロールしているとの研究結果も報告されており、ガン治療などの分野においても注目されています。

人間は薬を飲むと脳はどのような反応をするのでしょうか?実際には薬の作用は直接「薬を飲む」動作とは関係ありません。しかし薬を飲む行為は脳に刺激を与えて、安心感をもたらす効果を生むのは事実です。

病気と言う不安な状況から安心感を得ることは脳を活性化させて、免疫作用を強める作用があります。つまり「薬を飲んだからもう安心」との気持ちが、脳に良い刺激になって免疫を活性化させているのです。

脳の状態は免疫の働きにとって重要なファクターだと思って下さい。

【プラシーボ効果との秘密を解く4.】科学的根拠

例えば頭痛で「頭が痛い、イタイ、いたい」とうるさい人に、頭痛薬を飲ませたら3分もしないうちに「あ~楽になった」と言われることがありますよね。

「オイオイ効果が出るの早すぎだろ」とツッコむのですが、このような反応はよくあることです。これは薬がたまたま早く効いたことによる現象なのでしょうか?

昔に行われた実験において興味深い結果が出ています。被験者十数人に痛みを起こす注射をして、その後に「痛み止めかもしれない」と曖昧な薬を処方したのです。しかし実際には全てがプラシーボ(偽薬)でした。

結果は全ての人に痛みの軽減症状が表れ、その時の脳をPETで観察したところ、脳内の痛み抑制物質である「エンドルフィン」が通常より多く分泌されていたのです。

プラシーボ効果の実験の流れと結果

これはプラシーボ効果により脳内物質であるエンドルフィンが、多く分泌されて痛みを軽減したことを意味しており、その意味では偽薬に科学的効果が認められたことになります。

もしかしたら「痛いの痛いの飛んで行けぇ~」を子供に行うことで、脳内物質であるエンドルフィンが分泌されているのかもしれませんね。ぜひ研究してもらいたいものです。

プラシーボ効果は免疫を活性化させるだけでなく、薬と同じ作用までもたらすことが確認されたのです。

つまりプラシーボ効果とは免疫を強化する働き

このように人間には自己治癒能力とも言える免疫機能が備わっており、それによって様々な感染症から身体を守っています。

また正常細胞の変異で発症する「悪性腫瘍(ガン)」においても、免疫細胞が活性化していれば攻撃して増殖を防ぐことができます。

実は人間の細胞は比較的変異しやすく、何らかの刺激によって腫瘍化することは珍しくありません。しかしその全てが悪性化してガン細胞になるかと言いますと、そうではないのです。

多くの変異した細胞は免疫細胞によって動きを弱められたり、死滅させられたりしてガン化することはありません。つまり免疫力が強ければ細胞が変異してもガンにはならないのです。

プラシーボ効果とはこの免疫力を高める作用であり、そのきっかけは脳に対する暗示です。

「この薬は新しく開発された夢の薬だ」「コレさえ飲めばもう大丈夫だ」などと考えることが、脳に安心感を与えてそれが免疫力の活性化につながるのです。

プラシーボ効果を生活に取り入れる工夫

プラシーボ効果は身体の中にいる防衛隊を強化する作用があるようですが、それを日常生活に応用することができれば、病気にかからない健康な生活が送れるようになります。

そこで簡単にできるプラシーボ効果の取り入れ方について紹介しましょう。

まずは信じることから始めませんか?

先程も話した通り私はどちらかと言うと「疑り深い人間」です。人生を振り返って見ると、それで「得をしたか?」「損をしたか?」の評価は難しいのですが、色々な場面で心から楽しめなかったことはあります。

例えばシルク・ドゥ・ソレイユの公演などは毎回行くようにしていますが、失敗する出演者をついつい探してしまいます。

「ホラ、失敗した」「あッまた失敗した」「なんだぁ~ぎりセーフじゃん」こんなこと考えながら見ているのですから、本当に楽しんでいるのか自分でも解らなくなってしまいます。

横にいる妻の「スゴーイ」などと喜んでいる姿を見ると、「馬鹿じゃない?失敗しているのに…」なんて思ってしまいます。こんなこと思っているのは、私だけじゃないですよね?

この時の脳の状態を考えて見ると私の脳は、パフォーマーを信じることができずに常に緊張状態でショーを見ています。脳が常に緊張しているのですから、免疫が疲れてしまい弱まっていることが想定されます。

反対に妻は単純に楽しんでおり、脳はリラックス状態にあることが想定できます。そして身体がリラックスしている状態では免疫も活性化しているでしょう。

つまり何に対しても疑り深い私は免疫が弱く、信じやすい妻は免疫が強くなるのですね。確かに私は低体温で風邪に引きやすい体質で、ガタイは大きいのに打たれ弱い人間かもしれません。

薬についても同様で何となく自分が薬を服用しても効果が少ないように感じているのは、もしかしたらその薬を馬鹿にしている自分がいるのかもしれません。

私の家では私が風邪を引いた場合には、高価な感冒薬を購入しますが、妻の場合では昔からある安い感冒薬を購入します。いやいや差別やハラスメントではありませんよ。

妻にはこの昔から売られている安い風邪薬が効くのです。しかし私は「そんな昔の薬なんて原始人しか効かないよ!」なんて思っていて、実際に服用しても効果はなかったのです。

薬の良し悪しは別としてやはり信じることが薬の効果に何らかの影響を与えているのは間違いないみたいです。

笑うことは免疫を向上させる

昔から言われている言葉に「笑う門には福来たる」があります。これは「人生怒っているよりも笑って過ごした方が、楽しい人生を送れますよ」との意味ですが、これは単に日常生活のことを言っているのではありません。

近年笑うことと健康についての研究に注目が集まっており、笑うことで免疫力が高まることが研究により解明されています。

笑うことは脳に対して良い刺激を送り、神経伝達物質である「神経ペプチド」を生産します。そしてその神経ペプチドが免疫細胞を活性化させるきっかけになるのです。

普段「ムスッ」と生活するよりニコニコして生活した方が身体にとって良い作用があるのですね。

また別の研究では作り笑顔でも一定の健康効果があることが指摘されており、特に面白くない生活でも顔だけニコニコすることで免疫が活性化するそうです。

皆さんもアニマル浜口さんみたいにやってみませんか?「わっはっはっは~」と。

プラシーボ効果によって免疫が活性化することで様々な病気が改善します。結果として偽薬はニセの薬とは言えないのではないでしょうか?

良い暗示と悪い暗示を見極める

プラシーボ効果は一種の暗示によってもたらされる作用ですが、この暗示には「良い暗示」と「悪い暗示」があります。暗示における様々な影響について考えてみましょう。

プラシーボ効果を代表とする良い暗示

先に説明したプラシーボ効果は良い暗示の代表ですが、その他にも良い暗示は沢山あります。

例えば疲れた時に「疲れたぁ」を連発するとそれが暗示になって、必要以上に疲れを感じてしまいますが、「まだまだ」「ガンバ、ガンバ」「まだできる」などとつぶやくと、何となく力が湧いてきます。

これは脳に暗示がかかることで起きる現象で、疲れを感知する脳機能が疲れを忘れることで起きる現象です。つまり実際には筋肉が疲労しているにも関わらず、暗示により脳がそれに気が付かなくなるのです。

自分の言葉で脳を騙すことができれば、疲労も軽減させることが可能と言うことです。

良い暗示で自分のリミットを超える

私たちは人間としての能力を100%使用している訳ではありません。人間には潜在能力として普段使用されていない能力があることは、昔から研究者によって指摘されていました。

例えば「火事場のクソ力」などはその代表であり、緊急事態においては思ってもみない力が出ることもあるのです。

スポーツ界では古くからこの方法は取り入れられており、特にボクシングなどの格闘技においては「お前は世界一強い」「相手はお前を恐れている」など、試合前に暗示をかけて潜在能力を引き出そうとしていました。

この方法は陸上競技などでも取り入れられており、一種のプラシーボ効果を期待していたのです。

人間の脳には常にリミットが設定されており、必要以上の行動には自然にブレーキがかけられます。このブレーキを緩めることがプラシーボ効果の作用の一つとも考えられます。

プラシーボ効果は運動機能面だけでなく、本来人間が持っている自己治癒能力もノーリミットにさせる働きがあります。

危険!悪い暗示は本当の病気を招く

暗示は良いものばかりではありません。暗示の内容によっては身体に悪影響を与えて病気を引き起こす可能性が指摘されています。精神科医の話では「一日中ため息をつく生活を3日も行えば、その人はうつ病になる」そうです。

これはため息が悪い暗示となって脳に影響することで、脳内物質の一種である「セロトニン」の分泌を阻害させていることが考えられます。

また健康診断で再検査を指示されることで、「俺はガンだ」「もう死ぬかもしれない」などと深読みしてしまうことで、本当の病気を発症してしまう例もあります。

「悪いことは忘れてしまえ!」と言いますが、自分から悪い暗示をかけてしまっては、取り返しのつかない病気を発症させてしまうことを覚えておきましょう。

ストレスは悪いイメージを思い浮かべてしまう要因です。ストレスを感じた時ほどポジティブな考え方をしましょう。

これからの社会で注意したい思い込みの恐怖

どんなに注意しても中には暗示にかかりやすい人が少なくありません。そしてそれが原因で今まで楽しかった人生が狂ってしまうかもしれません。

思い込みは進行すると暗示になる

思い込みが激しい友人がいます。出来事に対してどんなに説明しても納得してくれなく、最終的に周りの友人が説得するのを諦めてしまうのです。

例えば道を歩いていて「そっちの道は違うよ」と言っても、「いーや間違っていない、こっちが正しい」と主張を変えません。いくら方角などを説明しても納得してくれず、仕方がないのでその道を歩くしかないのです。

しかし間違っているのですからいくら歩いても目的地に到着しませんよね。やっと本人も気付き呟いた言葉が「なんで違うんだ!(怒)」でした。

このような話はよくあることで、皆さんの周りにもこのような頑固な人は大勢いると思います。これは思い込みが強い人で、自分が正しいと思うと何を言っても話を聞いてくれません。

さらに最終的に間違えても自分が悪いとは考えられないのです。この思い込みですが何かに似ていると思いませんか?

そう暗示と同じ原理が働いています。思い込むことは暗示と同じ効果をもたらすのです。単に「思い込みだから…」と考えていたら、それが暗示となって健康に悪影響を与える可能性もあります。

思い込みやすい性格の人は自己暗示にならないように注意しましょう。

サイバー心気症は現代の暗示病

心気症とは「心配して心配して更に心配して病気になる」精神疾患の一つですが、これは思い込みがきっかけで発症します。

例えばガン検診で再検査になった人が、再検査を受ける前に「死んでしまう」と思い込んで精神を圧迫することがあります。夜も眠れずに思い悩んだ結果、脳に悪影響を及ぼしてうつ病を発症させてしまいます。

実際の再検査では異常はないのにこれではガン検診の意味もありませんよね。心気症は心配するあまりそれが暗示になって実際の健康を害してしまう病気なのです。

そして近年注目を集めている心気症が「サイバー心気症」です。現代社会の特徴はインターネットにおける情報化社会ですが、必要な情報が簡単に手に入ります。

昔、医療情報などは医師や看護婦からしか入手できなかったのですが、現在では病名や症状を検索するだけで無数の情報が無料で手に入るのです。

しかしこのような情報の全てが正しいものではありません。多くが書き手の思い込みや商品を売りたいがためのセールストークであり、その中から真に正しい情報を見つけ出すのは難しい作業です。

サイバー心気症とは以下の要件を満たす病気です。

  1. 身体に軽い異変(微熱、発熱)を感じる
  2. 病院へ行かずインターネットで症状を検索
  3. いくつかの病名がヒットする
  4. その中で一番重症な病気だと思い込む(ガンなど)
  5. 病院で検査を受けて風邪と診断されても信じない
  6. 別の病院で診察を受ける
  7. 繰り返し

サイバー心気症では自分で得た診断を完全に信じてしまい、医師の診断を信じることができません。これは思い込みを通りこして自己暗示にかかった状態と考えて下さい。

さらに悪いプラシーボ効果が働いてしまい、免疫力も低下してだんだん症状も悪化してしまうのです。

まさしく「病は気から」ではなく、気が病を作り出していたのです。

サイバー心気症が増加して医師を悩ませているそうです。医師の話に納得出来ない患者は「思い込みがないか?」もう一度考え直してみましょう。

プラシーボ効果を良い方向で使うために

偽薬が新薬に匹敵する効果を発揮させるプラシーボ効果は、単なる気持ちの問題ではなく脳の活性化や免疫力の向上をもたらすことが解りました。

反対に薬を完全に否定していては、いくら新薬と言っても効果は半減してしまうかもしれません。

もともと薬の効果は人それぞれで、個人差によって有効性にも違いがあるとされていますが、もしかしたらそれは心にも大きな関係性があるかもしれません。

もう皆さんはどちらが得かはお判りだと思います。そう「信じなきゃ損」ですよ。

偽薬で病気を治されたら、「そりゃ詐欺でしょう」と感じるかもしれませんが、全く副作用のない乳糖で治るのですからお得な話だと思いませんか?

人間の思い込む力はそれくらいに強力で効果のあるものだったのです。私もむやみやたらに疑うことは控えるようにして、免疫向上に努めたいと考えています。皆さんはどのように感じられましたか?

でもね、壺を買っても病気は良くならないので、詐欺は信じちゃダメですよ。

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