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事故の後に人格が変わったら脳の後遺症?どんな症状が特徴?

過去に事故や頭の病気を経験した人が「前と感覚が違う」「前はできていたことが、できなくなってしまった」といった違和感に戸惑うことはありませんか。

この現象は、脳の障害が原因で起こる「高次脳機能障害」の可能性が考えられます。若い人にも多い病気なんですよ。ちょっと難しい名前の病気ですが、どんな病気なのかチェックしてみましょう。

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害とは脳の一部に起こる損傷によって、その部分の司る機能に障害が起こってしまう後遺症です。

高次脳機能というのは、私達が見たり聞いたりすることで伝わる情報をもとに学習したり感情を起こしたりする、大脳のとても複雑なはたらきのこと。

前頭葉…運動、意欲、創造を司る
側頭葉…聴覚、嗅覚、味覚、記憶を司る
頭頂葉…痛みや温度などの感覚を司る
後頭葉…視覚を司る

当たり前のように私達に起こっている感覚や感情は、常にこれらの機能が精密にはたらいているおかげなのです。ところが高次脳機能障害が起こると感覚や感情の動きには変化があらわれるようになってしまうのです。

高次脳機能障害の症状

では高次脳機能障害にはどのような特徴があるのでしょうか。体にはっきりした症状がみられないため周囲からは「そういう性格の人」と誤解されることが多く、本人が病気のせいだと自覚することも難しいようです。

高次脳機能障害が起こると次のような症状が起こりやすくなります。

  • 疲れやすくなりボーっとすることが多くなる
  • キレやすくなる
  • 感情が乏しくなる
  • もの忘れが激しい
  • 物事にすぐ飽きてしまう
  • 自分で判断できなくなる
  • 行き当たりばったりの行動をとる
  • 日常の簡単な動作ができなくなる
  • 人の顔や物の形などが判別できなくなる
  • 自分に障害があるという自覚はない

もし過去に事故や怪我、病気をしたことのある人で、上記の中に該当する症状があれば医療機関等に相談することをおすすめします。

高次脳機能障害の原因

ではどのようなきっかけが高次脳機能障害を引き起こしてしまうのでしょうか。

脳外傷…頭の怪我、交通事故など
脳の病気…脳卒中、脳腫瘍、アルコール中毒、脳炎など
低酸素脳…ぜん息、溺水、一酸化炭素中毒など窒息に陥るような経験

大きな怪我や病気をした場合には体のまひなどの後遺症と一緒に高次脳機能障害の症状を引き起こすことも多くなります。

またアクシデントの直後に高次機能障害の症状が出てくる場合もあれば、かなり時間が経ってから出てくる場合もあります。脳の損傷の大きさやダメージを受けた場所の違いによって、みられる症状の特徴も変わってくるのです。

どうすれば良いか

高次機能障害を起こすと、社会や家庭においてさまざまな支障が生じるようになってきます。周りの人と円滑なコミュニケーションが取れなくなったり仕事のミスが増えるようになる、といったトラブルが多くなってしまいます。

一度、医療機関を受診して検査を受けてください。高次機能障害と判断するには、さまざまな専門検査が必要となります。脳の損傷した部分は完全に治りませんが、適切な治療やリハビリテーションを組み合わせて行うことで症状は改善できますよ。

また平成16年に高次脳機能障害の診断基準が制定され、患者さんは国から社会支援が受けられるようになりました。

「精神障害者保健福祉手帳」を取得すると、さまざまな生活支援を受けることができます。(障害者福祉関係の窓口に申請して審査に通過することが必要になります。)

交通事故による高次機能障害は、自賠責保険が損害賠償の対象になっているので手続きをすすめてください。

そして患者さんがスムーズに生活していくためには周囲のサポートも必要になります。全国には相談窓口を設けている医療機関や家族会などがあるので、患者さんや家族の方が悩みを相談したい時には利用すると良いでしょう。

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