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血液検査で自殺リスクがわかる?!

自殺する前、人の身体には一体どのような変化が現れているのでしょうか?

最近のアメリカのとても小規模な試験ですが自殺する方の身体に自殺前に変化がおこっていることがわかりました。どのように研究したのでしょうか。試験の内容ですがまず、双極性障害を持った9人の男性を集めました。この方々は自殺願望などありませんでした。

しかし、病気のせいもあり段々と自殺企図や自殺念慮を起こす状態に変化していきました。9人の血液検査をおこなったそうです。そうすると自殺傾向の強い男性の血液中に41種類ものたんぱく質の変化が見られたそうです。

次に、自殺した同年代の男性9人の血液サンプルを検視官から入手して血液検査をしました。そうすると最終的には自殺リスクと強い関係を持つたんぱく質6種類が特定されました。そのなかでも最も大きな変化がみられたたんぱく質がありました。プログラム細胞死に関与するたんぱく質でした。

他にもストレス反応や、身体の炎症反応に関与するたんぱく質もみられたそうです。ここでプログラム細胞死という聞いたことがない言葉が出てきました。プログラム細胞死とは生物でも植物でも必ず必要不可欠なことです。

ヒトの身体でいうと身体の機能を守るために不要な細胞は自己的に死んでいきます。癌化された細胞の周囲でおこることもあります。それはその細胞が癌に冒されないように自ら死んでいくのです。

お母さんのお腹の中の赤ちゃんも手ができたときにはその前にあった細胞はもう必要ないので自ら細胞が死んでいきます。植物では枯れた葉っぱが勝手に落ちてしまいます。

このようにまるで計画的にこれからは必要でない、またあれば機能をおかしくしてしまうので無くしてしまうように細胞が死んでいくことをプログラム細胞死といいます。自殺した方や自殺企図がある方の身体の中でこのようなことが起こっているのも、なんとも不思議なことです。

試験結果について研究者らの意見です。

まず、この試験から確実に自殺企図がある方や自殺した方からの血液に異常が見られたことは隠せません。研究者らはだからといって、このたんぱく質上昇が自殺を招いているとは言えないと断言しています。これはあくまでも生理現象かもしれません。

それに今回は本当に小規模な白人男性だけを対象にされています。もっと女性、年代、民族の違いにも着目しなければならないとも言っています。また、精神性の疾患についても違いがあるかも知れません。

しかし、他の研究者らはこの試験において精巧さと創造性についてとても賞賛しているそうです。それでもこの結果を上手く自殺予防につかえるのかどうかは、なかなか難しいといわれています。

保護下のもとにある患者さんなどは定期的な血液検査と最近の患者さんの動向から、自殺を防ぐようにできるかもしれません。しかし一般的に保護されていない患者さんの方が多く、また精神的に健康そうな人の突発的な自殺についてももっと研究がすすまなければ、本当の自殺を防ぐ意味にはなりません。

人間とは大変複雑な生き物です。それ故に検査で自殺を防ぐことは難しいところです。しかし、自殺者が増加していることは確かです。何とかして自殺を予想して防ぐことができれば、という研究者らの思いからのこの研究は本当に意義のある試験であったと筆者は考えます。

辛いとき人は誰しもそのような気分になったことがある方も沢山いらっしゃると思います。死んでその苦しみから逃れたいという気持ちが沸いてくることもあります。

しかし、生きているということがどれだけ凄いことなのか、何故自分が人間として生まれてきたのか、自分には何かしらの生きる意味があるからこそ今、命があるのだというように考えて頂きたいです。

自ら死を選ばなくても人はいずれ死にます。どれだけ辛くても自ら死を選ぶことだけはしてはなりません。決して簡単な道を選んで欲しくないのです。

今、自分に起こっていることはすべて意味があって起こっていることであって、いつかこれが先の自分に大きく役立つときが必ずきます。全て受け入れてください。全て自分の生きていく力の元に変えて下さい。大変な勇気と涙が伴うことですが是非とも生きることに全力を注いで欲しいと筆者は願ってやみません。

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