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多くの人が苦しんでいる花粉症の歴史を探って対策を練ろう

いつから花粉症がこんなにポピュラーになったのでしょう?今や国民病のようにすらなってしまっていますが、昔はそんな病名すら聞いたことがなかったほどのはず・・・。一体いつ、どこで見つかったのが最初で、そしてなぜ日本でここまで爆発的に増えたのか?あまり知られていない花粉症の歴史を探って有効な対策を考えましょう。

初めて花粉症が見つかった国とは

ここまで日本に広がっていると、最初が日本なのではないかとさえ思えますが、実は一番最初に見つかったのはイギリスでした。しかも、今から約180年も昔の話。その当時は花粉症という病名もなく、もちろん花粉でアレルギーを起こしたという認識すらない時代でした。

初めての発症例として残っているのは農夫とされています。症状としては、くしゃみや鼻水、目のかゆみや充血で、今言われている花粉症の症状そのものですが、中には喘息に似た反応を起こす人もいたようです。

その時には花粉が原因とは全く考えられず、枯れた草や干し草に触ったことが原因だろうという結論に至ったようです。

世界中に花粉症はある

花粉症そのものは世界中にあります。どの国にも植物は生えているのですから、同じ病気があっても当然ではあります。しかし、実は地域によって花粉症の原因となる植物に違いがあります。

まずヨーロッパ各地で主に言われているのはイネ科による花粉症です。これは牧草をたくさん作っているためで、肉食の文化が招いたとも言えるでしょう。

次に、アメリカ全土で多くみられるものがブタクサ。空き地も多かったアメリカでは大量に生えていたのかもしれませんが、土地の開発により少しずつ減っていると言われています。

そして日本。これはもう何と言ってもスギの花粉です。スギは日本固有の植物なので他国にはなく、日本で発症する花粉症のほとんどがスギが原因とも言われるほどです。スギの花粉症は日本にしかありません。

しかし日本は米食文化ですから当然イネ科の植物も栽培していますし、ブタクサもアメリカから持ち込まれて以来繁殖を続け、今ではそこここでよく見かける一般的な野草となりました。となると、花粉に触れる機会は他国に比べてかなり多いのかもしれません。

日本に花粉症が増えたのはいつ?

スギ自体は日本に古くからある種ですから、色々な場面で生活の役に立ってくれている大切な木であることに変わりはありません。ではなぜ急にこんなに増えてしまったのでしょう?

それは実は、ここ30年ほどの日本の変化に理由があるのです。

もともと日本は湿度が高く、家は湿気をこもらせないように風通しの良い造りになっていました。それが突然の欧米化で密閉性の高い家に作り替えられ、屋内に発生したカビや、持ち込んだ花粉がなかなか外に出て行かないという状態になってしまいました。

スギ自体も、成長が早くすぐに伐採ができるという人間の都合で大量に植えられており、そのために花粉の量も爆発的に増えています。

そして食生活も、草食中心から肉食中心へと急激に変化したために、免疫力や基礎体力にも変化が起きて、花粉などの異物への対応ができない体に育ちやすくなってしまったのも大きな原因と言われています。

つまり、花粉症とは日本の生活様式が変化した高度成長期に一緒に成長してしまった「現代病」というわけです。

花粉症対策のススメ

スギは少しずつですが管理が進められています。将来的には数も減らす方向で考えられているようですが、それもすぐにとは行かないのが現状ですから、まだもう少し花粉症に悩まされる時期は続きそうです。

花粉症を緩和するための対策をいくつかご紹介しますので、そろそろ時期かな・・・と思ったら早めに対策を取って予防につとめましょう。

  • 帰宅したらドアの前で服をはたいて花粉を落とす。
  • うがい、手洗いと一緒に鼻うがいもする。
  • 家に持ち込んだ花粉が舞い上がらないように静かに掃除をする。ウエットシートや粘着テープなどが有効です。

花粉症の薬は、花粉が飛び始める頃より二週間ほど前から飲まなければ効果がうまく現れませんから、病院へ行くなら早めに時間を取りましょう。

そして、本来、免疫が育っていれば花粉に悩まされることもないはずで、急激な都市化で草花に触れる機会がないまま育つことも要因のひとつと言われていますから、お子さんのいる家庭では、室内だけで遊ばせず、大いに自然と戯れることを教えるのも長期的に見て良い改善方法と言えます。

草花も必死で生きていることに変わりはありませんから、嫌うだけでなく上手な共存方法を学んで行きたいものですね。

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