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二日酔いのときはお風呂に入っていい?症状解消に効果的な入浴法

日本のお風呂場

お酒を慣習的に嗜む方で、ご自身の許容摂取量をある程度把握している方は多いと思いますが、気心の知れた人とついつい飲みすぎてしまうことはあるものです。また、普段あまりお酒を嗜まない方が歓送迎会などでお酒を飲まされる場面も。

そうした場合、アルコールの分解が追い付かずに、翌朝に頭痛や吐き気を伴う「二日酔い」に見舞われることは、ままあります。

ここで、熱いお風呂に浸かって汗を流し“お酒を抜く”という「健康法」は、逆に二日酔いの症状を悪化させることになるかもしれません。

そもそも、二日酔いのひどい朝には何もかもが面倒に感じるものですので、ここでは入浴を二日酔いの症状改善につなげる、比較的手軽で効果的な方法を紹介したいと思います。

肝臓のアルコール分解能力は時間あたり5~6グラム

さて、胃と腸から吸収され肝臓に送られたお酒のアルコール分が、アルデヒド脱水素酵素によってアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に分解されて、息や尿として排出されます。

ここで、正常な肝臓が分解できるアルコールの量は、体重1キログラムあたり1時間で100ミリグラム程度とされています。つまり、ざっと体重50~60キログラムの方で1時間5~6グラムのアルコールを分解できるというわけです。

ビール大瓶1本(633ミリリットル)のアルコール分は23グラム程度のため、アルコール分解酵素を標準的に有している方は大瓶2本を飲んだ段階で、8時間は置かないとアルコールが完全に分解されず、二日酔いの症状に見舞われることになる可能性があることになります。

ここではご自身のアルコール許容摂取量の目安にとどめていただくこととして、以下では二日酔いの症状が出てしまった場合について、危険とされる入浴における効果的な二日酔い解消方法を紹介したいと思います。

こんなときは控えよう!入浴で二日酔いが悪化してしまう諸症状

二日酔いのときの入浴効果の迷信は、入浴時の浮力などによる疑似の胎内記憶といった、ある種の心地よさなどに基づくものかもしれません。

しかし、アルコールの分解に伴う尿の排出促進によって体内の水分不足が起こると、アルコールを分解する肝臓の機能は著しく低下します。

特に頭痛だけでなく以下のような二日酔いの症状があるときには、熱いお風呂に浸かっての入浴は、二日酔いの諸症状を悪化させることになりかねません。

入浴を控えたい諸症状

  • めまい
  • 疲労
  • 吐き気・むかつき
  • 極度の発汗
  • ふらつき
  • 意識の朦朧

こうした著しい二日酔いの症状がある際には、入浴の発汗に伴うさらなる脱水症状による肝臓の機能の低下によって、アルコールの分解作用を引き延ばすことになってしまいます。

この状態での入浴はさらに、熱ばてのような状態や、血管の拡張による低血圧→酸欠→失神といった状態を引き起こし、最悪の場合、お風呂で溺れてしまう危険性も、決してなくはありません。

入浴の前に補給したい二日酔いに効果的な飲み物

二日酔いには水分補給が必要不可欠なわけですが、中でも、レモンを絞った水が効果的です。

肝機能を強化するレモン水

レモンには肝機能を強化するクエン酸が豊富に含まれています。このクエン酸には胃腸の粘膜を保護する働きもあり、胃腸から吸収されるアルコールの刺激をやわらげるほか、体をアルカリ性に傾ける機能があります。

二日酔いのときの体は酸性になっているため、レモン水がそれを中和してくれるわけです。また、レモンが豊富に含むビタミンCは、アルコール代謝に不可欠な要素です。

これらの働きによって、二日酔いを防止、治癒する効果があるため、お酒を飲んでいる最中や、飲んだ後などに、水分補給にもつながるレモン水の摂取が効果的というわけです。

一方、全米頭痛財団によると、二日酔いによる頭痛を解消する最も効果的な方法は、蜂蜜を摂ることとする研究発表を行っています。蜂蜜は果物の大半に含まれない果糖の成分を含み、その果糖がアルコールの分解を促すのです。

そのため、レモン水でも、特に蜂蜜入りのレモン水が二日酔い対策の水分補給にはより効果的と言えます。

さらに、少し時間にゆとりがあるようでしたら、レモン水に加えて、デトックス効果のある紅茶を召し上がることをお勧めします。

不快感を一掃するデトックスティー

紅茶に含まれるタンニンは、胃の粘膜を収縮させ、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。中でも、吐き気などを抑える作用や各種頭痛などを抑える作用などを持つペパーミントティーがお勧めです。

特に、胃液の分泌を促進し、食欲喪失や二日酔いなどの症状に効果を発揮するジンジャーをブレンドし、上述の効果のあるレモンを加えて、さわやかで飲みやすくした、「ペパーミント・ジンジャーティー」が効果的です。作り方を以下に簡単に紹介します。

ペパーミント・ジンジャーティーのおいしい入れ方

  1. ティーポットにペパーミントのティーバッグを入れます
  2. 沸騰したお湯を注ぎ、2~5分置いて抽出します
  3. それにレモン果汁やおろしショウガ、オリゴ糖を加えます
  4. これをよく混ぜて、出来上がりです

二日酔いに効果的な入浴法!適度の湯温や入浴剤

以上のような、アルコールの分解を促すレモン水やデトックスティーの摂取によって、脱水症状は改善されたでしょうか?

上述のめまいや疲労、吐き気・むかつき、極度の発汗、ふらつき、意識の朦朧といった症状が軽減された状態になれば、入浴を二日酔いの症状改善につなげることが可能と言えます。

すでに述べたように、熱いお湯に浸かると、せっかくの水分補給の効果が損なわれて、肝機能の低下につながる脱水症状に向かうため、お湯の温度は38℃程度と比較的ぬるめに設定して、ゆっくりと浸かるようにするとよいでしょう。

頭痛の種・マグネシウム欠乏を補うエプソムソルト

ここで、入浴剤としては、硫酸塩とマグネシウムからなる無機化合物「エプソムソルト」が効果的です。アルコールによる利尿作用でマグネシウムが排出され欠乏して頭痛へとつながるわけですが、ここでエプソムソルトがマグネシウムを補ってくれるのです。

鎮痙効果のあるエッセンシャルオイル:ジンジャー+スペアミント

また、前述の38℃前後のぬるめのお湯に、適切なエッセンシャルオイルをたらして入浴するのもお勧めです。入浴によって皮膚についたエッセンシャルオイルの精油成分が呼吸によって肺に入ると、血液中を通って全身に行きわたり、胃腸など様々な組織に働きかけます。

ここで、デトックスティーとして紹介したジンジャーのエッセンシャルオイルの精油はスパイシーで鋭く、レモンと胡椒を思わせる香りが特徴で、胃液の分泌の促進で二日酔いや食欲不振などの症状に効果を発揮します。このエッセンシャルオイルはまた、スペアミントとのブレンドが効果的とされます。

ジンジャーの胃液分泌の効能に加えて、嘔吐やむかつきを抑えてくれるスペアミントの精油成分、さらには、ぬるめのお湯によるリラックス効果が、二日酔いの症状を軽減する効果的な入浴を成立させるのです。

自分の具合と相談して、入るなら効果的に!

いかがでしたか?せっかくお風呂に入るなら、二日酔いに効果的な入り方をしたいものですよね。

少しの手間で症状がスッキリするかもしれません。是非ひとつからでもお試しください。

でも、最初に紹介した二日酔いの諸症状がある場合は入浴を控えてくださいね。

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