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もはやオジサンの病気ではない?現代の若者にも増えている痛風とは

風が当たっただけで痛む「痛風」

「痛風」という病気は、風が当たっただけでも痛むほどの激痛、または風に吹かれるように痛む場所が移動していく、風が強くなったり弱くなったりするように症状が出たり消えたりする、といった意味からこのような名前で呼ばれています。

風が当たっただけで痛いなんて相当に痛そうですが、まさに関節に激痛が起こり足の親指に起こると歩くこともできないくらい強烈な発作と言われます。昔からよく知られている病気で、美食家や贅沢な食事をしている人に起こることから贅沢病と言われてきました。

しかし、日本でも食生活が豊かになってきたために痛風患者が増えてきているのです。一般には中高年の男性に起こりやすい病気ですが、最近は若い人や女性に起こることもあるといわれています。

痛風とは

痛風は「高尿酸血症」が原因で起こります。高尿酸血症というのは、血中の尿酸濃度が基準よりも高い状態です。尿酸は血中では抗酸化物質として存在し、通常は尿として排泄されていくものです。

しかし、尿酸は水に溶けにくく結晶になりやすいことから血中の尿酸濃度が高くなると結晶化して関節の内側に付着し炎症を起こすようになります。これが痛風です。

痛風は、全身の関節に発症しますが、最も好発するのは足の親指の付け根で、発症する場所の7割にあたります。そのほかにはひじやひざの関節、耳、手首、足首、くるぶし、足の甲、足の指などに発症することがあります。ほとんどは足の関節に発症します。

これは重力によって足に尿酸が蓄積されやすいためです。症状は関節の激痛、腫れ、熱感です。一度発作が起こると1~2週間続いたのち、痛みはすっかり消えてしまいますが、しばらくして忘れた頃に再び発作が起こることもあります。尿酸の結晶は鋭いギザギザ状のため、骨折痛より強いとも言われる激痛になります。

食事と痛風の関係

痛風の原因は尿酸値の高さですが、これは家系遺伝、食生活の内容、ストレス、水分不足が主な原因になります。家系に痛風持ちの人がいる場合、およそ2割の確率で遺伝するとされています。痛風で原因になりやすいのはやはり尿酸値を高めるような食生活です。

尿酸というのは「プリン体」から作られます。プリン体というのはデザートのプリンのことではなく、プリン骨格と呼ばれる構造を持つ分子の総称で私達が生きていくのに欠かせない物質なのです。

プリン体はさまざまな食品に含まれており、私達は食品からプリン体を過剰摂取すると尿酸が大量に発生し、高尿酸血症を引き起こしてしまうのです。アルコールを飲んだ際にはプリン体から尿酸が発症するので、飲酒は痛風の原因のひとつになります。

アルコール飲料自体にはプリン体は多く含まれていませんが、ビールは尿酸を発生させやすいです。最近はプリン体カットをうたうアルコール飲料も増えてきていますね。

ちなみにアルコール飲料の中でもワイン、焼酎、ウイスキー、ブランデーはプリン体が少なく痛風のリスクが低いです。食品では肉、魚にプリン体が多く含まれます。特にアンキモ、白子、牛レバー、カツオ、マイワシはプリン体が多いです。

植物性食品ではほうれん草、納豆、干し椎茸などに多く含まれますが植物性食品の場合は食物繊維が多いために高尿酸血症のリスクが低いとされています。

やはり、肉、魚+お酒といった美味しい食事を好む人に痛風が多いようです。リッチな食生活ができる中高年男性に多い病気だったのが最近は若い男性、女性にも増えているのは、若い人の食生活にプリン体が多く含まれることがあげられます。

痛風の対策

痛風の予防にはまず尿酸値の高さを知る必要があります。定期検診や人間ドックで検査を受けることができます。尿酸値の正常値は7.0mg/dl以下で、これ以上の数値は高尿酸血症となります。

高尿酸血症=痛風というわけではありませんが、痛風のリスクは高いので食事生活や体調管理など予防対策が必要です。 適度な運動、水分補給も行います。痛風の治療には酸産生抑制剤、尿酸排泄促進剤、非ステロイド系抗炎症薬などの治療薬を使用します。

尿が酸性になると発症のリスクを高めるので尿アルカリ化薬が予防に有効です。痛風の発作が起こったら、患部は温めずに冷やします。触ると痛みますので安静にします。発作が起こったら早めに受診することがおすすめです。

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