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運動しすぎで痛風が悪化!?激しすぎる運動はプリン体を増やす

日頃から自覚していた食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足。検診で尿酸値が高いと言われて、慌てて運動を始める方も多いでしょう。体を動かすことは脂肪燃焼に繋がり、肥満解消や生活習慣病改善のためにもとてもよいです。尿酸値を下げる効果もあります。

でも、はりきって頑張り過ぎてしまっては逆効果!実は激しすぎる運動によってプリン体が増え、尿酸値が上がってしまうこともあるんです。

プリン体は体内でも作られる

プリン体が尿酸になることはよく知られています。そのため、尿酸値の高い方はプリン体を多く含む食品の摂取は控えるように言われてきました。しかし尿酸のもととなるもののうち、食品由来のプリン体はたったの2割くらいしかありません。残りの8割は人の体内で作られています。

体内で作られるプリン体には2種類があります。ひとつは細胞の新陳代謝の老廃物、もうひとつはエネルギーの燃えかすです。

ひとつ目の、細胞の新陳代謝によって作られるプリン体はこのような経路になっています。細胞にはそれぞれ寿命があり、寿命が尽きると細胞は壊れて、細胞内の核酸が放出されます。核酸とはDNAやRNAで、これらの成分にはプリン体が含まれています。つまり細胞が壊れるたびに核酸は分解されて放出され、体内にはプリン体が増えていくのです。

もうひとつがエネルギーを消費する時に作られる経路です。これが激しい運動によって増えてしまうプリン体の原因になります。

エネルギーを消費する過程で作られるプリン体

食事から摂取された炭水化物、脂肪、タンパク質は消化吸収されエネルギーとして利用されていきますが、そのときいったんATP(アデノシン三リン酸)という形になります。ATPは生体のエネルギー通貨とも言われ、エネルギーを蓄えています。

このエネルギーは筋肉運動、細胞分裂、神経伝達、酵素の活性化などに使われ、生きていく上で欠かせないものです。エネルギーを放出すると、ATPはADP(アデノシン二リン酸)となります。通常ならばその後またATPとなってエネルギーとして再利用されていきます。

しかし激しい運動、瞬発力を使うような無酸素運動をしていると急激に大量のATPを消費してしまい、ADPからATPに戻る暇がなくなってしまいます。そうなると今度は二つのADPからATPとAMP(アデノシン一リン酸)を一つずつ作るという反応系に変わってしまいます。

ATPはまた次のエネルギーとして使われていきますが、残ったAMPはもうATPやADPにはなれず、そのまま分解されていきます。このAMPにプリン体が含まれていて、分解されることでプリン体となり、それが肝臓で代謝されて尿酸になってしまうのです。

運動はどうやればいい?

尿酸が増えるからといって、運動を止めた方がよいわけではありません。むしろ肥満解消、生活習慣病改善のためにも適度な運動をした方がよいでしょう。

適度な運動とはウォーキングのような有酸素運動です。「心拍数が1分間に120回以下程度の軽い負荷のある有酸素運動」がよいとされます。仲間とおしゃべりしながら行える程度がよいでしょう。膝への負担が心配な方は水中ウォーキングなどもよいでしょう。

そして大切なことは長期続けていくことです。毎日は無理でも1日おき、2日おきくらいで続けてみてください。すぐに効果はみられないでしょうが、諦めないで気長に楽しむつもりでいきましょう。それから運動をしたからといって、気を許して食べ過ぎないでください。運動によるカロリー消費は思いのほか少ないです。

サッカーやテニス、ウエイトトレーニングなどでは尿酸値を上げてしまうことがあります。また若いころ運動していたからといって、同じ体力のつもりで急に無理な運動を始めないでください。気付かないうちに・・・残念ながら体力は衰えているものです。

高尿酸血症の状態が長く続いていた方が急に運動を始めると、痛風発作が起きてしまうこともあります。痛風治療中の方、他にも心臓に問題のある方や膝関節に痛みのある方などは、必ず医師に相談してから運動を始めるようにしてください。

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