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痛風が発症する仕組みを分かりやすく簡単に説明します

昔は「贅沢病」と言われていた通風は、現代日本においてはポピュラーな病気になっています。痛風とは痛風発作が起こることを意味しており、発作発症時の痛さは真に激痛と言われるほどの強さです。

このように重大な病気でありながら、痛風の発症する仕組みを理解していない方が大勢います。今や生活習慣病の一つとも言える通風の発症における仕組みを考えてみましょう。

内部的・外部的な要因で作られるプリン体

人間の身体は膨大な数の細胞で構成されています。その各々の細胞の核にある核酸がプリン体の元になっています。細胞の新陳代謝によってこの核酸からプリン体が作られるのです。これはプリン体が自分の身体で作られていることを示し、内部的な要因と言えます。

外部的要因として考えられるのは食品摂取によるプリン体増加です。私たちは生活の中で様々な食品を摂取して生きています。この食品の中には旨み成分などに含まれるプリン体が存在しています。

中でも肉類の内臓(レバー)やモモ肉、マグロ、カツオなどの魚類にも多くのプリン体が含まれています。この様な要因によりプリン体が増加し尿酸も多く作られていくのです。

プリン体から作られる尿酸

身体の中にあるプリン体は肝臓において尿酸へと分解されます。尿酸はプリン体を代謝して残った老廃物と考えたら分かりやすいと思います。尿酸は血液に溶け込んでおり、血液中の濃度を測定することで通風発症のリスクを調べることも可能です。

一般的に尿酸が血液中に溶け込むことが可能な濃度は7.0ml/dlまでと考えられており、この数値が痛風発症のボーダーラインとなります。

尿酸プールとは何だろう

私達の身体の中では、1日に約700mgの尿酸が作られており、また同じ量の尿酸が体外へ排出されています。尿酸は尿として腎臓が排出するのがメインですが、汗や消化器官へも老廃物として排出されます。

尿酸プールとは体内に蓄積が可能である尿酸の量のことであり、この量を超えると一定の尿酸の排泄が出来なくります。排泄ができなくなった尿酸は血液中に残り、血液中の尿酸濃度が高くなってしまいます。この状態を高尿酸血症と呼びます。

高尿酸血症にはタイプがある

血液中に尿酸が増える高尿酸血症にはいくつかのタイプがあります。全体で一番多いのが、何らかの原因で尿酸の排出能力が低下する排泄低下型です。このタイプは遺伝や肥満などが関係していると思われており、腎臓に疾患がある場合も同じく排泄低下型になります。

ビールなどのアルコールを多量に摂取するなど、プリン体を多く含む食品を日常的に過剰摂取した場合、尿酸の生産が増加します。このタイプは生産過剰型と言われます。生産過剰型の場合は食事制限などが必要になってきます。

さらに、スポーツ選手など運動が激しい人は細胞を傷つけやすく、代謝が活発化することにより核酸がプリン体となり尿酸が生産されてしまいます。これも生産過剰型の一つです。その他にも排泄低下型と生産過剰型の両方の要素を持つ、混合型もあります。

尿酸結晶の蓄積

高尿酸血症の状態では血液中の尿酸の濃度が高くなり、血液中に溶けこむことが出来ない状態になります。溶け込むことが出来ない尿酸は、細胞や関節で尿酸ナトリウムいう結晶に変化してしまうのです。これを尿酸結晶と呼び、身体に蓄積されていくのです。

尿酸結晶は身体の下の部分に溜まる性質があり、足の親指の関節に溜まることが一般的です。実は尿酸結晶が関節に溜まったとしても、あの激痛は起こりません。痛風発作の激痛の原因は白血球なのです。

痛風発作の原因は白血球だった

尿酸が尿酸結晶になったことでは痛風発作は発症しません。痛風発作の直接的な原因は免疫細胞である白血球なのです。白血球は蓄積された尿酸結晶を外から進入した異物と判断し、攻撃を仕掛けます。

この時に白血球が出す様々な物質(たんぱく質分解酵素、活性酸素など)が炎症を引き起こす原因なのです。痛風発作の痛みは白血球が尿酸結晶を攻撃することにより、引き起こされる炎症が原因だったのです、

痛風発作が起こる仕組みはお分かりいただけたと思います。発作自体は1週間もすれば収まるのですが、治療をしないと再発の恐れもあります。そのまま放置していると、腎臓機能の低下や関節の変形なども発症してしまいます。

血液検査で尿酸値が上がってきたら、この仕組みを踏まえて痛風にならないようにコントロールすることが重要なのです。それには自分の高尿酸血症のタイプを知ることこそ重要ではないでしょうか。

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