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失明の原因NO.1の緑内障とアルツハイマー病との密接な関係とは!?

視野が狭い

歳を取ると誰でも老化現象を回避することは不可能です。内臓や関節・筋肉はもちろん、『眼』も老化してきます。眼の病気というと目の前にまるで蚊が飛んでいるような飛蚊症やだんだんぼんやり霞みがかかってしまうようになり、よく見えなくなる白内障がよく知られるところです。

どちらも眼の内部が老化したことにより出る症状です。老眼(遠視)であれば、メガネで矯正可能ですが、これらは手術が必要な場合もあります。一方、一般の方にあまり知られていない目の病気に緑内障という病気があります。

これは、視野が狭くなってしまう病気で知らず知らずのうちに症状が進行します。スポーツはもちろん、進行すると日常生活でさえ支障をきたすこともあります。

『ついうっかり』ということが人間誰でもあると思いますが、緑内障によって周りがよく見えなくなると、ちょっとものを置いた場所が見えないため置いた場所を忘れたと勘違いし、脳の老化のせいにしがちです。

しかし、実は視野が狭くなりものを置いた場所が見えなかったりしているだけなのです。しかし、この病気は若年化が進んでおり、40代でも多くなってきています。日常、自動車の運転をする方などは要注意です。

脳が補ってしまう

緑内障は、眼の裏側にある網膜といわれる、カメラでいうとフィルムの役割をする部分が何らかの理由で異常が発生したときに現れる症状です。

しかし一方で、人間の脳は優秀でものが見えたり見えなかったりすると、見えなかった映像を予測して『見えるような気にしてしまう』ことになり、これが錯覚を生み出します。

そのために、視野が狭くなっているという自覚を無くしてしまいます。緑内障は、人間ドックで行う眼圧検査(眼球に空気を吹きかけ眼の内圧を測定します)において数値が高くなったり、眼底検査で網膜の部分や目の奥の部分の血管の状態を確認します。

最近は、それらに加えて眼科での視野の測定や眼のCT・MRI検査といわれるOCT検査において網膜の断面を確認できるようになり、初期症状がないといわれる緑内障の早期発見に役立っています。

緑内障の原因

人間は老化とともに視神経の眼圧が高くなると、視神経が耐えられなくなり少しずつ機能しなくなります。視神経は100万本あるといわれていますが、この半分が機能しなくなると視野が狭くなり始める自覚症状が出てくるようです。

40才以上の20人に1人は緑内障及び緑内障予備軍といわれており、この病気に気付いていない方もたくさんいるようです。実際に治療している患者は20%未満といわれており、ほとんどの方が気づかないままというのが現状です。

また、視神経は一度機能しなくなると元に戻ることはなく、眼圧が高いままですと視神経が少しずつ破壊されていくため視野が徐々に狭くなると考えられています。

そのため、早期に発見し、それ以上に悪化させないことが重要になってきます。治療も、場合によっては内服薬を使用しますが、ほとんどは点眼で眼圧を下げるしか方法はありません。

これに拍車をかけるのが、糖尿病や高血圧などの生活習慣病です。これらの病気によって血管がもろくなり、緑内障の進行を早めてしまいます。これらが進行すると、失明の危険もあり非常に怖い目の病気です。

最近では、眼圧を下げるための手術も開発されてきています。海外では、20年の歴史があり手術後の経過も確立されていますが、眼に異物を埋め込むため日本ではまだ慎重にすべきとしており、特殊なケースを除き積極的には実施はされていないようです。

しばらくは、点眼で眼圧を下げる治療が中心になると考えられています。

脳障害との意外な関係

そのような中、2007年にイギリスの研究チームが、アルツハイマー病の原因といわれているたんぱく質が目の網膜を破壊するため、緑内障を引き起こしている可能性があると衝撃的な発表をしました。

また、ネズミを使った動物実験では、アルツハイマー病の治療薬を使った結果、緑内障の発症を遅らせることに成功し、臨床実験も開始されているようです。

現在では、治療としては眼圧を下げる点眼薬しかないので、治療の選択肢が増えることは患者にとってとても喜ばしいことです。しかし、完治が見込めないことを考えると早期発見が非常に重要です。

初期発症においての自覚症状がなく失明しやすいリスクを考えると、40才を過ぎたら年に1回は眼底・眼圧検査を行うことをオススメいたします。

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