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失明もあり得る!突然の強い頭痛と吐き気は急性緑内障を疑え!

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何の予兆もなく、突然耐えられないほど激しい頭痛…さらには吐き気、嘔吐してしまう場合も!?

こんな症状といえば、くも膜下出血などの脳の病気を疑いますよね。実際救急車に助けを求めた場合、まず脳外科あたりに診てもらうことになるでしょう。

しかし、それが実は緑内障で、それもすぐに対応しないと失明してしまうくらい危険な状態の緑内障である可能性も存在するのです。

失明!?怖い!そう感じたあなた、このページでしっかり知識をつけておけば大丈夫です。
また、あの人は大丈夫かな…?と大切な人を思い不安になったあなたも、是非最後までお付き合いください。

急性緑内障

緑内障というと、年配の人に多い目の病気で、自覚症状があまりないため異常に気付いて受診した時にはかなり症状が進んでしまっている、目の慢性病というイメージが強いですよね。

実際、ほとんどの緑内障はそうした慢性緑内障なのですが、数%の割合で先にお話ししたような急性症状が出る場合があるのです。

原発閉塞隅角緑内障

急性緑内障は「原発閉塞隅角緑内障」のような難しい名前で呼ばれることもあるようです。原発性とは、他の病気の合併症ではなく独立した病気ということです。

隅角(ぐうかく)というのは目の虹彩(いわゆる黒目の部分、目の色というのはこの部分の色です)と角膜(目の表面を覆っている膜)に挟まれた円周部分のことです。

この隅角が閉塞した緑内障という事ですが、これだけではまだ何のことかわかりませんよね。

眼球は房水という体液で満たされていて、その房水が角膜や水晶体に栄養を補給しています。また、常にその圧力が一定になるようにコントロールもされているんですね。

この房水は眼球の中の毛様体という部分で作られ、そして隅角を通って眼球の外へ排出されてゆきます。

この時、隅角やその奥にある房水の排出部が目詰まりを起こし、房水が多くなって眼球の中の圧力、眼圧が上がって視神経を壊してゆくのが緑内障の基本的な流れです。

一方、この目詰まりが急速に起こることで一気に眼圧が上がるのが今日お話しする急性緑内障です。

一晩で失明することもある恐ろしい病気、急性緑内障

まず緑内障について一番重要なことからお話しします。

緑内障は眼球の奥にある網膜の神経節細胞が死滅する病気で、現段階では一度失った視野を取り戻すことはできないといわざるを得ないのです。

また、少し前まで日本人の失明原因の1位は糖尿病性網膜症でしたが、2006年ごろにそれを抜いて緑内障が1位になりました。

もっとも、この場合は患者の少ない急性緑内障ではなく、発見が遅れがちな慢性緑内障が原因ですので、そのお話はまた別の機会に。

起こりやすい人と状態

中年以降の女性で遠視の人に良く起こるのがこの病気です。もちろん、若い人でも遠視でない人でも起こり得るのですが、男性の方は比較的少ないようです。

また、発生しやすいのは夜間から明け方の就寝時です。これは前房深度という角膜と虹彩の距離が浅くなり、隅角が狭くなるからだと考えられているようです。

遠視の人に良く起こるのは、遠視の人はもともと前房深度が深いことが多いので、就寝時などで浅くなった時との差の大きさによるものかもしれません。

失明の可能性

徐々に眼圧が上がり視神経が壊されてゆく慢性の緑内障に比べて、房水が全く排出されなくなり一気に眼圧が上がる急性緑内障では、2~3日から、早いと一晩で失明してしまう事もあります。

症状として吐き気を伴う耐え難い頭痛がありますから、間違いなく救急車を呼ぶことになるでしょう。その時、救急隊員の人に症状をよく見てもらうことも重要です。

誤って脳外科に連れて行かれても、お医者様なら症状を見て脳の病気か急性緑内障かの見分けは付けて頂けるでしょう。

ですから必要以上に恐れる必要はありませんが、自分では脳出血だと思って脳外科の救急に運び込まれたのに、すぐさま眼科へ救急車で転送という事になると不安ですよね。

そうした時に心の平安を保てるよう、こうした病気もあるんだという事を覚えておいて下さい。

急性緑内障の特徴的な症状

頭痛と同時に次のような症状が現れた時は急性緑内障の恐れがあります。

  • 目の充血
  • 視力低下
  • 角膜の白濁
  • 霧がかかったように見える
  • 光の周りに虹が見える(発病直前にも起こります)
  • 角膜のむくみ
  • 瞳孔が開く
  • 視野が欠ける

自覚症状である場合もありますが、他の人が見て気づく症状もあります。病院に駆け込むのが優先ですが、知識として持っておくのは悪くありません。

また、できれば脳外科と眼科を併設しているような総合病院に行けると一番いいですね。なかなかそうはいかない場合は救急隊員さんに判断してもらいましょう。

急性緑内障の原因

なんでこんな怖い病気にになってしまうの?と不安に思われた方!原因についてしっかり知っておきましょう。原因を知れば100パーセント防げる、ということは残念ながらありませんが、ご自身の、または身近な方の生活から注意してみてくださいね。

急性緑内障の原因には、遠視や加齢、先天的な条件によっても起こる隅角の異常というものがありますが、その他の原因として次のようなものが挙げられます。

  • 暗室など暗い場所での長時間作業
  • 近くを見つめて行う長時間作業
  • 不眠
  • 喧嘩や強い興奮
  • うつぶせ寝
  • 強く長いストレス
  • 過労
  • 胃潰瘍などの治療でアトロピン製剤を投与すること
  • 眼科の検査で散瞳薬を投与すること

眼科の検査で使う薬が原因になり得るというのも皮肉な話ですが、胃潰瘍の治療も含めてお医者様での投薬は事前のチェックもありますし、点眼/注射後もしばらくは病院にいるでしょうから特に心配はないでしょう。

意外と怖そうなのは、何かでイライラして寝付けず、枕を抱えてうつぶせに寝ているというような状態ですね。これはこの病気だけじゃなく、身体全体に悪そうです。

急性緑内障の予防

こればっかりは身体に良い食べ物を食べておけば大丈夫!的なものはありません。また、かかりやすい眼球の構造かどうかは調べなければわかりません。

なにせ問題になる隅角は目の表面から見ても見えない位置にあるからなんですね。

眼科ドックの利用

眼科ドックのメニューの中には隅角検査というものが含まれている場合があります。この検査を行ってもらうと、自分が急性緑内障にかかりやすいかどうかが判断できるのです。

お近くの眼科クリニックに問い合わせて、隅角検査を行っているかどうかを確認するのが良いでしょう。

また、眼科ドックは人間ドックと同じで保険対応ではありませんから、そこそこお金がかかります。もし何かの病気で眼科に通っておられるのであれば診察のついでに見てもらうのも一つの手ですね。

事前手術

そして検査の結果、急性緑内障のリスクが高そうだと判断されたら、お医者様と相談の上で、事前に治療を行うこともできます。

なにせ急性緑内障は一刻を争う病気なので、救急車で運んでもらって即手術という事になるのでしょうが、脳外科などとは異なり、目の病気で即死する人はいませんから救急対応のできる眼科が少ないんですよ。

ましてや週末だったりしたら、手術が間に合わなくなる可能性だって否定できません。

ですので、急性緑内障の恐れがある場合、あらかじめレーザーを使って房水を外へ流すためのバイパス通路を作っておくという手術があります。

これを行っておけば、万が一隅角の房水排出路が完全に詰まってしまっても、急性緑内障を発症することはありません。

もちろん手術ですから常にリスクは付きまといます。そのあたりはお医者様とよく相談して決めて下さい。

検査適齢期

もともと遠視気味の女性は40歳になったら一度は眼科で見てもらうのが良いでしょう。

男女とも50歳くらいには一度検査を受けに行っても良いと思います。その頃には老眼は誰にでもありますからね。

また、糖尿病を指摘された人は、糖尿病科のある病院での簡易な眼底検査ではなく、眼科の専門病院で診察を受け、ついでに見てもらうのも良いと思いますよ。

目は健康な生活にとってとても重要です。しっかり目の健康についても、考えてくださいね。

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