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ピロリ菌って何?ピロリ菌を除菌して胃がん予防

数年前からよく聞かれる「ピロリ菌」をご存知でしょうか?ピロリ菌の正式名称は「ヘリコバクター ピロリ」であり、主に人間の胃の内部に生息している細菌の一種です。近年では胃の炎症である胃潰瘍や胃がんの原因菌としても有名であり、これらの予防対策として除菌なども行われています。

ピロリ菌って何だろう

一昔前、人間の胃内部は酸が強く(強酸性)細菌などの生物は、生存できない環境であると考えられていました。1980年代になって胃の中に独自の環境を作ることにより、生存している細菌が見つかったのです。

これが「ヘリコバクター ピロリ(通称ピロリ菌)」です。ピロリ菌は胃の中の酸を中和する酵素(ウレアーゼ)を作り出すことで、胃の中でも生存可能な環境を作り出していたのです。現在の研究により、ピロリ菌が胃の中にいることで様々な病気が発症する可能性が指摘されています。

ピロリ菌による弊害とは

ピロリ菌が作り出すウレアーゼは胃の粘膜である尿素を二酸化炭素とアンモニアに分解します。このアンモニアが胃の中の酸を中和するのと同時に傷つけてしまい、これが胃潰瘍や十二指腸潰瘍と考えられています。潰瘍患者の9割以上がピロリ菌に感染されており、再発率も高い病気です。

胃がんにおいてもピロリ菌は原因物質とされており、世界保健機構(WHO)からも発ガン物質に指定されました。その他にも胃の粘膜疾患などピロリ菌が原因と思われる病気があります。ピロリ菌に感染した全ての人が胃の疾患を発症する訳ではなく、2割から3割程度の確率で発症が見られます。

ピロリ菌はほとんどの人が感染しているのですか?

ピロリ菌の感染は、飲み水からの経口感染が大部分を占められており、保菌者の大多数は日本の衛生状態が悪かった時代の感染が疑われています。特に昭和30年代以前に生まれた日本人(50歳以上)においては、その約7割が保菌者と言われています。

現在は衛生環境も大幅に改善されており、新たに感染することは少なくなっています。しかし、感染ルートが全て判明していないこともあり、井戸水などには注意が必要です。

ピロリ菌が原因と思われる胃潰瘍

胃潰瘍は胃の内側表面が傷つき炎症を起こしている状態です。胃は食べ物を消化するために強酸である胃液を分泌しています。本来、胃壁(胃の中の壁)はアルカリ性の粘液で防御されることにより、胃酸で胃壁が傷つかないようにできています。

しかし、ピロリ菌が胃壁粘膜に感染することで、この粘液による防御機能が崩れてしまい胃液によって胃壁が傷つけられてしまうのです。

ピロリ菌が胃がんの発ガン物質だった

ピロリ菌が胃がんを発症させるメカニズムはまだ解明していません。しかし、胃がんが発症した方の胃粘膜には高確率でピロリ菌が感染しており、除菌することで再発率の低下や発症率の低下が見られるのは事実です。

一説ではピロリ菌が作り出すタンパク質が、胃の粘膜に影響して胃がんが発症するとの説があります。この様なことからピロリ菌が胃がんの原因物質だと考えられているのです。

ピロリ菌の検査はどうやるの

自分がピロリ菌に感染していないかを確かめるためには、病院で検査を行う必要があります。検査には呼気で判定する「尿素呼気試験法」と血液検査で行う「抗体法」などがあります。内視鏡で直接、胃の粘膜を組織を採取して培養する方法もありますが、通常はそこまで必要ないでしょう。

消化器系の疾患と診断されている場合は保険対応で検査が受けられ、人間ドッグや健康診断においては自費で検査が受けられます。

ピロリ菌への対策は(除菌って何?)

このやっかいな細菌である、ピロリ菌に対する最も効果的な治療は「除菌」です。今までは胃潰瘍などの特定疾患に限って保険適用だった除菌が、2013年2月からはピロリ菌が原因による胃炎(慢性胃炎も含む)においても保険が適用可能となりました。

ただし、内視鏡での確認などの条件がありますが、手軽に除菌が受けられるようになったことは画期的です。

除菌そのものは簡単で、抗生物質を2種類と胃酸を押さえる薬の合計3種類を1週間飲み続けるだけです。これにより大部分の除菌が成功します。中には除菌がうまくいかないケースもありますが、その場合には抗生物質を変えて再度行うことが出来るので安心です。

ピロリ菌の予防法ってあるの

感染源と接触しないのが最も効果的な予防法です。特に井戸などの生水によるピロリ菌の感染は明らかであり注意が必要です。親がピロリ菌の保菌者の場合、子供の感染確率が高くなるのがデータで判明しています。家族に保菌者がいる場合は家族全員で検査を受けられることをオススメします。

最近ではピロリ菌の除菌に効果があるヨーグルトも市販されておりますので、上手に利用するのも良いのではないでしょうか。

除菌後の再感染は大丈夫かな

ピロリ菌の除菌が成功した後、再度感染するケースはとても低いと考えられています。私達の生活でピロリ菌が感染する時期は幼少期に限られており、大人になってからの感染は稀です。尚且つ、現代社会においての衛生状態での感染は心配する必要はないでしょう。しかし、ペットとの口移しなどの行為では感染の可能性もあり注意が必要です。

ピロリ菌の除菌は考えていたよりはるかに簡単なことがご理解頂けたと思います。この迷惑な菌が私達の胃に与える影響は明白であり、特に消化器に問題を抱えているのであればすぐに検査/除菌をされることをオススメします。

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