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胃がんの初期症状をチェックしよう!こんな症状は胃がんのサイン

みぞおちが痛む男性

統計的にみれば、私たち日本人の命を脅かす最大の病気はがんです。日本人が一生のうちにがんにかかる確率はおよそ50%、がんで亡くなる確率はおよそ30%です。2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで亡くなっているのです。

がんで亡くなる人の数は心筋梗塞など心疾患で亡くなる人のおよそ2倍、脳卒中など脳血管疾患で亡くなる人のおよそ3倍にものぼります。そして、この傾向は20年以上前からほとんど変わっていません。

過去の統計から推測すれば、少なくとも今後20年くらいは日本人の死因となる病気の中で最も大きい割合を占めるのは、がんだと考えられます。これは国立がん研究センターの予測でも同様に指摘されています。

そして、数あるがんの中でも私たち日本人が最も注意しなければいけないのが、胃がんです。他の国や地域と比較しても、おしなべて日本人は胃がんにかかりやすい傾向があります。

日本人が胃がんにかかるリスクが高い理由

世界的にみても、日本人は突出して胃がんにかかる人が多いといわれています。なぜ日本人は胃がんになるリスクが高いのでしょう?

1.日本人は塩分の摂取量が多い

日本人に胃がんが多い理由の1つは、日本人の食習慣にあります。日本人は昔から味噌や醤油など塩分が高い調味料を使い、味噌汁や漬物など伝統的な食文化として塩分が強い食べ物を好む傾向にあります。

塩や塩分自体が、がんを引き起こすことはありませんが、塩分が強い食べ物は胃壁を刺激するため、がんの元になる胃の炎症が起こりやすくなるのです。

そして、塩分が濃い味付けの食習慣を続けていると胃が慢性的に炎症を起こす状態となり、それががんを誘発する原因になると考えられるのです。

これは大規模な統計調査でも明かになっており、同じ日本人でも、日本で暮らす人と欧米で暮らす人の胃がんの発症率を比較すると、日本で暮らす人のほうが有意に高いことから、塩分の多い食生活が日本人に胃がんが多い理由だと考えられています。

2.ピロリ菌の感染率が高い

塩分のほかにも大きな原因があります。それはピロリ菌の感染です。

ピロリ菌は2004年に発見されましたが、胃の中は強い酸性のため、細菌が住み続けることなどありえない、という医学の常識をひっくり返した大発見でした。

ピロリとは胃の出口(幽門)のことを英語でピロルスということからとったもので、ヘリコプターの羽根のように繊毛をグルグル回しながら移動するため、正確にはヘリコバクターピロリといいます。

ピロリ菌のイラスト

ピロリ菌は胃壁や胃の粘膜に住み着き、特殊な酵素を分泌し胃の粘膜細胞を破壊します。胃の粘膜細胞が破壊されると胃が荒れたり炎症を起こしたりします。

ピロリ菌の影響によって胃の粘膜に慢性的な炎症が起こると、やがて胃潰瘍や萎縮性胃炎という胃がんを引き起こす一歩手前の状態に悪化します。

胃潰瘍や萎縮性胃炎の状態になれば、胃が発がん物質の影響などを受けやすくなることや、ピロリ菌自体の働きによって胃の粘膜細胞のDNAが破壊されるため、胃がんを引き起こすリスクがとても高くなるのです。

ピロリ菌の感染率は40歳以上では少なくとも6割以上、50歳以上なら8割以上がすでに感染しているといわれています。はっきりとした原因は分からないことも多いのですが、日本人はとくにピロリ菌の感染率が高いのです。

3.日本人は無頓着!?喫煙の影響

日本は諸外国と比べて、喫煙の有害性に無頓着だといわれています。

喫煙者は非喫煙者に対して2倍以上も胃がんの発症率が高くなります。それはタバコには遺伝子を傷つけたり、細胞のがん化を促進する発がん物質が含まれているからです。

とくにピロリ菌に感染している人で喫煙者の場合は、胃がんの発症リスクが、非喫煙者に対して11倍にも跳ね上がります。悪影響を起こす因子が重なるとレバレッジ(てこの原理)が働き病気のリスクが乗数的に増加するのです。

また、タバコを吸わない人であっても受動喫煙(ほかの人のタバコの煙りを吸ってしまう)による胃がんの発症率は1.3倍に高まります。タバコを吸っていなくとも、受動喫煙の環境におかれれば、胃がんにかかりやすくなるのです。

意外と知られていないのですが、喫煙は肺がんや肺気腫など呼吸器への影響だけでなく、胃がんのような消化器の発がん作用にも極めて悪影響を及ぼします。

4.その他の原因

その他にも、胃がんを引き起こす原因として次のことがあげられます。

  • 肉や魚の焼き焦げ
  • 食品添加物の影響
  • 大量飲酒
  • 強いストレス

こうした要因がピロリ菌の感染と合わさると、胃がんを引き起こす確率は大きく上昇します。

早喰いをすると胃がんリスクが高くなる!?

早食いをすると胃がんのリスクが高まるというデータもあります。

それは、早食いをすると消化に時間がかかり、たべものが胃の中に滞留する時間が長くなるため胃の粘膜が荒れるからです。食べるものだけでなく食べ方によっても胃がんのリスクが増加します。

早期発見できれば90%以上は治る!胃がんの初期症状とは?

万が一、胃がんが発生した場合でも早期発見できれば、がんを克服することは十分可能です。

過去の豊富な経験を活かした診断や医療技術の進歩によって、いまでは胃がんは「かかりやすいがん」でもありますが、「治しやすいがん」ともいわれています。

ごく初期の胃がんであれば、5年生存率は90%以上とも報告されています。

胃がんを初期の段階で見つけるためには、次のような自覚症状を感じた場合、決して放っておかずに、かかりつけ医に相談するか専門医を受診することが大切です。

【 A 】

  • みぞおちの辺りの痛み
  • 胃の膨満感や圧迫感
  • 腹部の張り
  • 胸焼け
  • 吐き気
  • 胃の不快感(ムカムカとする感覚)

こうした症状は、胃がんでなくても日常で時々感じる症状だと思います。実は、胃がんが命を脅かす最も危険な要因には、一時的な胃の不調なのか胃がんによる症状なのか区別がつけにくいことがあげられます。

受診の目安は、少なくともこうした症状が複数あるか、同じ症状が長く続いているという場合には受診をお奨めします。

さらに、こうした症状【A】に該当することがあり、次の【B】にあげる項目にあてはまる人は危険因子が重なっている状態です。すでに胃がんへのレバレッジ(てこの原理)が働いている恐れが強いので、どうにかして時間をつくり早期に受診することが必要です。

【 B 】

  • 40歳以上の人〔年齢が高くなるほど要注意〕(加齢の要因)
  • タバコを吸う人 (喫煙の習慣)
  • 血圧が高い人 (塩分の摂りすぎ)
  • 野菜をあまり食べない人 (抗がん作用・免疫力の低下)
  • 家族に胃がんになった人がいる(遺伝的な要因)

市販薬にたより過ぎてもいけない!

胃の不調を感じることが多い人の中には、忙しくて病院には行っていられない…といって市販の胃腸薬で対処しようと考える人も多いと思います。

その場合でも、胃腸薬の添付文書をよく読むと、”2週間くらい服用しても症状が改善されない場合は医師に相談すること”と必ず書かれてあります。

市販の胃腸薬をしばらく使ってみて、症状があまり改善されない場合は、もしかすると胃がんの初期症状かもしれないと考えて、かかりつけの医師や消化器科など専門医を受診することが必要です。

胃の調子が悪いと感じるときは、胃腸薬を1~2週間服用してみて、治らなければ胃がんを疑い受診する、と受診のタイミングを決める要素にしてはどうでしょう。

そうすることで、胃がんの早期発見につながりますし、いつまでもダラダラと胃腸薬を服用してごまかすこともなくなります。胃腸薬でも商品によって塩分(ナトリウム)が多く配合されているものもありますから、過剰な服用にも注意して下さい。

こんな症状があれば大至急受診して下さい!進行がんの症状

もし胃がんの初期症状を見逃してしまった場合、胃がんがさらに悪化するとそれまでとは違った症状が現れるようになります。次のような症状に1つでも該当する場合は、何よりも最優先で専門医を受診する必要があります。

  1. みぞおちのあたりで食事がつかえる感じがする(噴門部のがんが肥大するため)
  2. 腹部の張り(がんが拡がり胃の粘膜をかたくするため)
  3. 貧血(胃内部での出血による)
  4. めまい、ふらつき(出血による)
  5. 吐血(出血による)
  6. 便が黒色になる(出血による)
  7. 腹部のしこり(がんの肥大や転移)
  8. 発熱や倦怠感(がんによる胃の炎症の悪化)
  9. 急激な体重の減少(食べ物を飲み込みにくいことやがん細胞のエネルギー消費)
  10. 腹部の激しい痛み(がんによる胃壁の損傷)

こうした症状に1つでも心あたりがある場合は、かなり進行した胃がんの疑いもありますので、最優先で受診するようにして下さい。かかりつけ医、消化器科、総合病院の総合診療科などを受診し相談して下さい。

早期胃がんと進行胃がんの違い

早期胃がんと進行胃がんの違いは、イメージしやすいようにいえば、虫歯が悪化する段階によく似ています。

ほとんどの胃がんは、胃の浅い部分にある粘膜の部分から発生します。がんが大きくなるに従って奥の方へ進行していきます。

胃がんの進行とステージ

また、がんの進行度合いを表わすとき、ステージ1やステージ2などということを聞いたことがあるかもしれません。

これは胃がんの進行度合いや他の部分への転移の状態を総合的に判断してがんの進行度を示す指標です。胃がんの場合は8つのステージに分類されており、治療の方針などを決める要素になっています。自分でステージを判断することは難しいです。

スキルス性胃がんの危険性ついて

胃がんの中でも最も厄介なのがスキルス胃がんです。本来、胃がんの細胞は一塊となってだんだんと大きくなっていくのですが、スキルス胃がんの場合、がん細胞が大きな塊になる手前くらいで、細かなかけらに分裂し胃や胃の周りの広い範囲に飛び散るように拡散していきます。

例えていえば、バラの花びらは大きく成長してから、ゆっくりと枯れ落ちますが、たんぽぽの綿毛は少し風が吹いただけで、あっという間に遠くまで飛んでいきます。

スキルス胃がんのがん細胞は、バラの花のように見つけやすい大きな塊にならず、たんぽぽの綿毛のように小さく早く広く拡散していく性質があるのです。

そのため、発見が遅れやすく治療も難しいため、現在でもスキルス胃がんの5年生存率は15~20%程度にとどまっています。また、理由ははっきりしませんが、スキルスがんは30~40代の比較的若い人(とくに女性)に多いといわれています。

だた、スキルス胃がんも発生のメカニズムは胃がんと変わりません。ピロリ菌など危険因子の影響によって、胃の粘膜の細胞からがんが発生し初期症状もほぼ同じです。

検査を受けるかどうか不安な人へ…どんなの検査をするのか?

先述した胃がんの初期症状が続いていたり、進行した症状に心当たりがある人で、受診するかどうか悩んでいる人は多いものです。

もし、本当にがんだったらどうしよう…、受診したいけれどどんな検査をするか不安という人もいると思います。検査に不安を抱えてしまうと、早期発見の貴重な機会を逃すことにもなってしまいます。胃がんの疑いがある場合は次のような検査をします。

1.胃のエックス線検査

健康診断や人間ドックなどで胃のエックス線検査を受けたことがある人は多いと思います。バリウムを飲み発泡剤で胃を膨らませて、胃の形や粘膜の状態を調べる一般的な検査です。少々の胃の不調であれば、まずエックス線検査が行われます。

痛みもなく簡単な検査ですが、がんを発見できる確率は70%程度といわれており、簡単なわりに精度の高い検査です。40歳以上の人は異常があってもなくても、できれば年に一度のペースで検査を受けたほうが良いでしょう。

2.胃内視鏡(胃カメラ)検査

おそらく受診をためらっている人の多くは、胃内視鏡検査のことを不安に思っているのではないかと思います。

一昔前は、胃内視鏡(胃カメラ)の検査は、かなり苦しいという評判があったためか、検査を嫌がる人が多かったのですが、最新の内視鏡はとても小型化していて、口から入れる内視鏡で直径はたったの1cm、鼻から入れる内視鏡ならさらに小さく直径は5mmです。

胃カメラの先端写真と直径

内視鏡で検査をする場合には、あらかじめ胃の痙攣を抑える薬を服用したり、のどにスプレータイプの麻酔薬を噴霧したりして、嘔吐の反応を抑える処置をしてから内視鏡を入れていきます。

現在の内視鏡は小型化していることや、胃の痛みや吐き気を抑える処置をしてから検査をしますので痛くも苦しくなるようなこともありません。安心して検査を受けましょう。

胃がんで死なないために…最大の治療は予防!今からすぐにできること

人生に大きな後悔を残して死んでしまうことほど辛いことはないでしょう。なにより若くして亡くなることほど悲惨なことはありません。

どんながんでも突如としてぽっこりと出てくるわけではありません。最初はたった1つの細胞が分裂ミスを起こし、がん化が始まりそれが1cmくらいになるまで5~10年もの長い時間がかかります。

がんが大きくなるまでの間に、からだの免疫力などによってがんの分裂を抑えこみ、がんをなくしてしまえば何の問題もありません。

ところが、がん化が促進してしまうような悪い生活習慣を続けていると、細胞のがん化をくい止めることができなくなり、がんが大きくなっていくのです。がんを予防するためには次のことから始めていきましょう。

1.ピロリ菌検査と除菌

先述したように、胃がんの発生にはピロリ菌の影響が大きく関わっています。そのため、まず行うべきことはピロリ菌の検査と除菌です。

ピロリ菌は40歳以上では60%以上の人が感染しているといわれています。そして胃がんの原因の99%はピロリ菌が関わっているという専門家もいるほどです。

ピロリ菌の検査はとても簡単で、専用の袋に呼気(息)を入れ、呼気の成分を機械で測定すれば、ピロリ菌の有無がわかるようになっています。検査は痛くもかゆくも何ともありません。検査自体は5分もかかりません。

もし、胃の中にピロリ菌がいたとしても、40歳以上なら60%以上、50歳以上なら80%はピロリ菌の保菌者ですから何も驚くことはありません。ちなみに10代でも5%の人にはピロリ菌がいると推測されています。

ピロリ菌を除菌するには、一時的に胃酸を止める薬と抗生物質を数種類を一定期間服用するだけです。検査だけでなく除菌のときにも痛みや苦痛は全くありません。

胃がん予防に必要なことは、ピロリ菌の除去など誰でもできるごく簡単なことなのです。それゆえ、胃がんで命を落とすようなことになっては、後々大きな後悔が残ってしまうことになりかねません。

また、ピロリ菌の除去に対しては健康保険が適用されています。これは国がピロリ菌の除去には胃がんの予防効果があるとお墨付きをつけたことの証でもあります。

食べ物ではピロリ菌除去効果をうたっている明治乳業のLG21ヨーグルト、梅干し、海藻類のネバネバ成分、ココア、シナモン、ブロッコリーの新芽などがあり、ヨーグルトは1日に2回以上食べると更に有効だそうです。

これらの食べ物はピロリ菌を100%除去できるかは不明ですが、減少させる効果は期待できます。

2.塩分を控える!日本人の目標は1日8gまで

先述したように、塩分自体ががんを発生させるわけではありませんが、塩分は胃の粘膜細胞や胃壁に刺激を与え、がんを誘発する原因になります。

日本国内でも、塩分の強い食文化が多い東北地方と比較的塩分の使用量が少ない沖縄地方では、東北地方のがんの発症率が明かに多いことなど、根拠となる研究結果が多数報告されています。

平成23年国民健康・栄養調査によると、日本人の一日あたりの塩分摂取量は、男性で11.4g、女性が9.6gとなっています。循環器学会などでは、一日6g未満の塩分摂取になるように推奨しています。

ある大学の調査では、回転すし寿司1皿に醤油をつけて食べる場合、1皿あたり0.6~1.2gの塩分を摂ることになるそうです。この計算であれば、たった5~10皿(10~20貫)食べただけで1日6gの基準をオーバーしてしまいます。

日本人の食生活には塩分が欠かせませんが、それを理解して少しでも塩分を控える心がけを積み重ねることで、将来のがんの発症率を大きく減らすことができます。

3.肉や油っぽいものはできるだけ控える

肉や油っぽい食べ物は、胃の中で消化に時間がかかるため胃により多くの負担をかけることになります。それが食事の習慣になってしまえば、胃の働きは常に低下した状態となり胃がんを引き起こすもとになる慢性胃炎の状態が長く続くことになります。

食事には肉や油っぽいものをできるだけ控えるとともに、肉の脂分を排出する食物繊維がたっぷり入った海藻類や根菜類をたくさん摂るようにしましょう。

4.野菜と果物は毎日摂る

WHOでは、胃がん予防のために野菜と果物を毎日摂ることを推奨しています。どのような野菜や果物が良いのかまでは明かにしていませんが、野菜や果物には、ビタミンCやポリフェノールが含まれているため、発がんを抑制する効果があると考えられます。

特定の野菜や果物に予防効果があるといっても、そればかりを毎日食べることになると、そのうちに必ず飽きてしまい長く続きません。種類にこだわるよりも、どんな野菜や果物でもとにかく毎日少しずつでも摂るようにすることのほうが大切です。

野菜や果物を欠かさずに摂るポイントは、できるだけその季節の旬の野菜や果物、その土地で獲れたもの(地産野菜)を摂るようにすると、栄養価も高く安心安全で美味しく食べることができます。美味しい野菜を食べていれば野菜好きにもなりますね。

5.胃はストレスの影響を受けやすい!ストレスを減らすよう工夫する

胃はストレスの影響を受けやすく、精神の不安定さが慢性胃炎の原因という場合も多いものです。とはいえ、ストレスを解消するために暴飲暴食となってしまっては、さらに胃の状態を悪化させてしまいます。

ストレス解消のために、飲むこと食べること以外で1つでも楽しみを見つけることから始めましょう。ストレスの解消は、一見すると胃がんの予防とは関係ないと思われるかもしれませんが、実は胃がんを予防する上で大きな要素になります。

6.どんなに忙しくても年に1回は健康診断を受ける

ピロリ菌感染による胃炎やごく初期の胃がんの場合、大きな自覚症状を感じることはほどんどありません。これまでにあげた自覚症状があっても、ほとんどの人はすぐに胃がんと考えることがありません。そのため胃がんの発見が遅れるのです。

そこで、どんなに忙しくても少なくとも年に1回は胃の検査を受けることが胃がんを発見する上でとても大切です。

若い世代ほど子育てや仕事などで、時間に追われ忙しい毎日でしょうが、そのために胃の不調を放っておいたり健康診断を後回しにしてはいけません。胃がんを決して他人事と考えないことが一番大切な心がけです。

将来かかるかもしれない病気を予測することの大切さ~私の叔母の例~

私ごとで恐縮ですが、胃がんで亡くなった叔母の話をしたいと思います。

もうずいぶん昔のことになりますが、私の叔母は35歳という若さで進行胃がんのために亡くなりました。当時、叔母には2人の子供がいて10歳の男の子と7歳の女の子でした。

亡くなる間際に親戚が集まり、叔母のところへ最期のお別れの挨拶に行ったとき、叔母は病床で涙を流しながら「子供のことをよろしくお願いします」「どうか子供のことをよろしくお願いします」と病院のベッドの上で何度も何度も頭を下げ、ついにはこの世を後にしました。

私は、叔母がどれほど無念だったか、幼い子供の成長を見届けられずに亡くなっていくことがどれほど辛かったか、いまでも思い返すだけで胸が張り裂けそうな気持ちになります。

こうした経験は決して珍しいことではないと思います。同じような経験や闘病をされたご本人や家族の方もおられるでしょうし、周囲の人から耳にしたということも少なくないと思います。

神様でもない限り、自分がいつ亡くなるのか誰にもわかりません。自分は何歳まで生きられるのか? 自分は将来どんな病気にかかるのか? 誰もがそんな漠然とした不安を抱えながら生きていかなければならないのは人間の宿命かもしれません。

でも、そうした漠然とした悩みや不安を解決する方法が1つだけあります。それは統計を利用することです。私たち日本人はどんな病気にかかりやすいのか、どんな理由で亡くなっている人が多いのか、過去の統計や経験に学ぶのです。

そして、その経験からこれから将来の私たちに起こりうることを予測し予防することによって、将来起こるかもしれない不幸なできごとを、最小限にとどめることができるのだと思います。

今回紹介した胃がんについて、どんな感想をお持ちになりましたか?胃がんの発症は他人事ではないのです。

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