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虫歯だけじゃない!恐ろしすぎるミュータンス菌の実態

ミュータンス菌とは人の口の中に存在し、虫歯の原因となる菌のひとつとされています。赤ちゃんの頃に親からの食べ物の口移しなどにより感染してしまいます。

そして虫歯を防ぐには、赤ちゃんの時期に親が口移しで物を与えたりするのをやめることが、一番効果的なのではないかともされます。

実はこのミュータンス菌、虫歯になるだけでなく、もっと怖い病気を引き起こすかもしれないことがわかってきました。脳出血や潰瘍性大腸炎のリスクを上げるというのです。これは2012年に日本のいくつかの大学のチームが突き止めた研究結果になります。

ミュータンス菌が脳出血、潰瘍性大腸炎のリスクを高める

同じミュータンス菌でもいくつかの種類が存在します。血液の中に入った場合、通常は異物とみなされ白血球に食べられてしまいますが、この中の高病原性株というものは白血球に勝って、血液の中に菌が存在する状態にしてしまいます。

健康な人と脳出血や潰瘍性大腸炎の患者さんを比較したところ、これらの病気のある患者さんのほうが、高病原性株を高い割合でもっていることがわかってきました。

また、高病原性株をそれぞれの症状のあるマウスに投与したところ、どちらも症状が悪化してしまったのです。つまり、ミュータンス菌の高病原性株は脳出血や潰瘍性大腸炎に何らかの関係をしているものと思われるのです。

潰瘍性大腸炎というのは大腸に炎症を起こし、下痢や血の混じったような軟便を繰り返したりする病気です。なかなか治らず長くつきあうことも多い病気で、原因もまだ完全にはわかっていません。今回の発見により、新たな治療法が見つかるかもしれません。

ミュータンス菌の高病原性株により脳出血、潰瘍性大腸炎のリスクは通常の4~5倍も高くなるとされます。この菌は血管の中に入っても白血球に退治されることなく、全身的にいろいろな問題を起こしてしまいます。

歯磨きで出来る小さな傷から血管に入ることもあるので注意したほうがよいでしょう。とはいえ感染したからといって、すぐ病気になるわけではないので心配しないでください。

口の中を清潔に保ってミュータンス菌の数を減らしておくことで、これらの病気にかかるリスクを減らせる可能性もあるとされます。虫歯予防のためにも、ミュータンス菌を日頃から減らしておくことが大切かもしれません。

ミュータンス菌を減らすには?

生まれてすぐの赤ちゃんはミュータンス菌を持っていないとされます。しかし、母親などが口移しで食べ物を与える際に移してしまいます。同じスプーンを使っても移ります。こうして乳児期までに一度感染してしまうと、一生ミュータンス菌を持って生きていくことになります。

母親がミュータンス菌を多く持っていて、虫歯の数が多い場合には、子供のミュータンス菌の数も多くなり、虫歯の数も多くなるとされます。つまり子供のミュータンス菌を減らすには、まず周囲の大人が自分のミュータンス菌を減らす努力をした方がよいのです。

ミュータンス菌を減らす方法は、やっぱり歯磨きや食習慣の見直しでしょう。食べたら歯ブラシをし、寝る前は飲食を控えることです。そして自分で歯ブラシをするだけではどうしても届かない部分もあるので、定期的に歯医者さんでクリーニングをしてもらうことも大切です。

歯ブラシは一日に何度も適当なブラッシングを繰り返すより、一日一回丁寧なブラッシングをした方が効果があります(もちろん、毎食後にした方がよいですが)。そして一日中何かを食べているのは、通常より虫歯になりやすい状態になるので注意が必要です。特に甘いものには気をつけましょう。

食べ物が口に入ると菌は糖分をエサにして酸を発生させます。この酸が歯を溶かしていくのです。食べ物がなくなると唾液が酸を洗い流して元の状態に戻してくれます。

しかし一日中ダラダラと食べている状態だと、唾液が元のきれいな状態に戻すヒマがありません。ずっと口の中が虫歯になりやすい環境のまま続いてしまいます。だから、食べる時は時間をキチンと決めて食べた方がよいのです。

虫歯の原因はミュータンス菌だけではありませんので、乳児期にがんばって菌を移さない努力をしても、その後虫歯になってしまうこと残念ながらあります。

しかし口の中を清潔に保つことで虫歯予防だけでなく、脳出血や潰瘍性大腸炎のリスクも減らせるかもしれないのです。普段から気をつけてみてください。

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