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刺身としそを一緒に食べると食中毒の予防になるってホント?

日本食の醍醐味は、なんと言っても生で味わう刺身にあります。一年を通してこれほど美味しい刺身が食べられる国はどこを探しても見当たらないほど、海に囲まれた国ならではの恵みです。

しかし、生ものは食中毒に気をつけなければならないので怖いという声も聞かれます。刺身にしそを添えるのは食中毒を予防できるからという噂もありますが、本当にそうなのでしょうか?しそに隠された偉大なパワーに迫ります。

しそが持つ蘇りの力

しそは紫蘇と書きますが、これは中国に伝わる話に由来します。その昔、カニで食中毒にかかって死にかけた少年に名医がくれたしそを煎じて飲ませると、回復して蘇ったというものです。

実際にしそに含まれているベリルアルデヒドという成分は強い殺菌力を持っています。この成分はあの独特な良い香りの元でもあり、食欲を促進する力も持っています。

その強い殺菌力は、刺身を食べた後にだけ効果を発揮するのではありません。刺身は包丁を入れた瞬間から刻々と味が落ち、空気にさらされることで衛生が保てなくなって行くものですが、その身を菌から守る防腐効果もあるのです。

刺身に添えるのは食中毒の予防だけでなく、魚の鮮度を保ち、生臭さを抑えて食べやすくするという素晴らしい効果があるからなんですね。

添えてあるしそを残している人も多く見かけますが、実はとってももったいないことをしているのかもしれません。

青しそと赤しその違いって?

いわゆる刺身にツマとして添えるのは青しそです。殺菌力を持つベリルアルデヒドの他に「ロズマリン酸」という、血をきれいにしてくれる成分も含んでいます。

このロズマリン酸、即効性があるので、食べた瞬間から効果を発揮してくれます。血をきれいにしてくれる効果もまた、体内に入る悪者の退治に一役買ってくれているというわけです。

赤しそもほぼ同じ成分なのですが、色の違いはアントシアニンという抗酸化作用を持つ赤色の成分が含まれているからで、悪玉コレステロールを撃退できると大変注目され、ドリンクタイプのしそ酢には赤しそが主に使われています。

他にもビタミンCやカルシウム、鉄分、カリウムなど、体の中をきれいにして支えてくれる栄養素が一枚の葉っぱにぎゅっと詰まっています。

しそにも旬がある

ハウス栽培がポピュラーですし、刺身が一年中食べられるからには、しそも一年中必要・・・というわけで、店頭で売られていない日は見かけません。

しかし、野菜であるからにはもちろんしそにも旬があります。それは、初夏から夏にかけて。もしハウス栽培でない地物のしそを見つけたら「買い」です。はっきりとした香りと風味が立って、普段食べているものよりも強い力を感じるでしょう。

和風ハーブとも言われ、生で食べてよし、刻んで薬味でよし、天ぷらでよし。ご飯にもお吸い物にも合う万能野菜です。

赤しそも同じ頃が旬ではありますが、生で食べるには葉がかたくて適さないので、梅干しやしそジュースを作るためなどに必要な時期以外で店頭で売られることはまずありません。生ものと一緒に食べるのは少々難しいようです。そのため、葉の柔らかな青しそが普段の食用として出回っています。

アレルギーや喘息、成人病の予防にもなると言われるほどの抗酸化作用の高さと、頼りがいのある殺菌・防腐効果。これを機会に見直して、毎日の食卓にもっと取り入れてみてはいかがでしょうか。

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