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意識がない!救急車がくるまでにすべき応急処置の5つの流れ

応急処置

目の前で意識がない人に遭遇した!さて、あなたならどのように対応しますか?

最初の応急処置(ファーストエイド)がとても大切になってくること、またその応急処置一つでその後の予後にも大きく関わってくることなど、これから少しずつご紹介していきたいと思います。

適切な方法を覚えておき、もしものときに備えましょう。

救急車がくるまでに何ができる?ファーストエイドとは

急変の遭遇はいつどこで何が原因で起こるか誰にも分かりませんし、予測できる急変などまずありません。自宅で発生する場合もあるし、たまたま外出しているときに急変に遭遇してしまう場合もありえます。

ましてや、あなたの目の前で大切な家族様が倒れてしまった場合、慌てずにとっさの判断、行動がとれますか?

ファーストエイドとは救急車が到着する前に、医療設備や医療資源が全くない場所で的確な応急処置を行うことです。この応急処置一つで、その人の予後が左右されてしまうといっても決して過言ではないのです。

自分の身とその場にある物を上手く活用して、最低限の応急処置を行ってかなければなりません。

もしものときに備え、正しい方法や基礎知識を知っておきましょう!

応急処置の5つの流れをイメージトレーニングしてみよう!

では早速、応急処置のトレーニングをスタートしましょう!準備は宜しいですか?

あなたは突然、目の前で倒れている人に遭遇しました!

1.まずは倒れている人の意識確認

1.まずは倒れている人の意識確認

まずは倒れている人に声をかけ、反応があるかを確認しましょう。

「どうしましたか?」「分かりますか?」と、肩を軽く叩いたりして、声をかけて上げてください。

ここで無理に身体を起こさず、また身体の向きや体位も変えることはしてはいけません。意識や反応がない場合は、脳出血の可能性も高く、無理に身体を動かすことで出血部位が広がってしまう可能性があるからです。

2.次は応援を要請しましょう

2.次は応援を要請しましょう

声をかけても反応がない場合には、すぐに応援を要請します。大きな声を出して他の誰かを呼びましょう。

発見者であるあなたは絶対にその場を離れないでください。次に行う応急手当が現場が安全であることが大前提になるからです。

人を助ける自分自身も、さまざまな危険から身を守ることも非常に大切なのです。そして救急車を呼ぶことも絶対に忘れないでくださいね。

3.呼吸をしているか確認

3.呼吸をしているか確認

救急車が到着する前に、倒れている人が呼吸をしているか確認をしましょう。

呼吸を確認する方法として、男性はお腹の膨らみで観察し、女性は胸の膨らみで見ると分かりやすいかと思います。

10秒ほど見て、普通に呼吸をしているかを見るだけでOKです。呼吸をしていなければすぐに心臓マッサージを始めてください。

4.正しい心臓マッサージの3つのステップ

心臓マッサージの手順を簡単に説明していきます。

4.心臓マッサージ_01

1.あなたの手を置く位置は、乳頭と乳頭を直線に結んだ点、中心線となる位置に手のひらの付け根を置きます。

4.心臓マッサージ_02

2.置いた手の上に、もう片方の手のひらの付け根を置きます。もし、腱鞘炎などでこの手の組み方が辛い場合には、片方の手で手首を握る感じでも大丈夫です。

4.心臓マッサージ_03

3.1分間あたり100回のテンポで、圧迫する胸が5cmほど沈む位、真下に向かって強く押して上げてください。

救急車が現場に到着するまで、ひたすら心臓マッサージを行ってください。

女性は男性に比べて力もありませんので、女性の方が心臓マッサージをする場合には、ご自身の全体重をかけるつもりで心臓マッサージをすると比較的やりやすいのではないかと思います。

平成24年1月1日以前は人工呼吸をセットで行う、というものでしたが、改定後の現在では感染のリスクや蘇生の確率から人工呼吸は無理に行わなくても良いとされています。

時々肋骨骨折の心配をされる方もいらっしゃるのですが、心臓マッサージをする際の手を置く位置が正しい場所であれば、骨折の心配はまずないでしょう。

5.救急車が到着したら説明しよう

救急隊員に引き継ぎます。あなたが見た状況をありのままに説明していきます。あなたの情報は倒れた人を救うとても大切な情報です。慌てずにありのまま説明していきましょう。

そのときに、倒れた人の簡単なバイタルサインも一緒に報告ができるとグッドです。

  1. 意識確認
  2. 応援要請
  3. 呼吸の有無を確認
  4. (呼吸をしていなければ)心臓マッサージ
  5. 救急車が到着したら状況や容態を報告

ですよ。しっかりイメージトレーニングしておきましょう。

効果的な心臓マッサージをするために

実際に心臓マッサージをした経験がある方はご存知かもしれませんが、心臓マッサージは体力、そして労力をかなり強いられます。人命を救助することは本当に大変で、あなたの体力も確実に奪われていきます。

心臓マッサージを効果的にするためにも救助者が適宜交替(約2分ごと)できることが理想なのです。

慣れない現場で焦りは禁物です。焦りがあったがためにあなたのせっかくの知識が台無しになってしまうことのないよう、まずは深呼吸をしてから、現場に臨むことがベストですよ。

いざというとき慌てずに救急車が到着するまで簡単な応急処置を行い、救急隊員に引き継ぐことができたら、本当にかっこいいですね。これはそう簡単に行えるものではありませんが、何度も訓練を受けていくことで自然と身体に身に付いていくものです。

アメリカ心臓協会(American Heart Association)は、医療従事者をはじめ一般市民にいたるまで、緊急事態発生時の死亡および障害を減らすことを目的に、救急蘇生のスキルズトレーニングを、全国各地で積極的に開催しています。

できれば急変には遭遇したくはないものですが、こればかりは本当に分かりません。とっさのときに慌てないように知識の一つとして、上記のような救急蘇生のスキルズトレーニングを積極的に参加していく必要があるのではないかと思います。

また、あなたの知識をより確実なものとするためにも、実際に目で見て確かめて現場の雰囲気を味わうことも大切ですね。

アメリカ心臓協会(American Heart Association)が開催している救急蘇生のスキルズトレーニングで、あなたの知識や技術をより確実なものにしてみませんか?

あなたの大切な人を、あなた自身で救うために・・・。

生死を左右する時間とは?基礎知識を身につけよう

医療設備がない現場での発生に、あなた自身が勇気を持って立ち向かうためには、やはり日頃の訓練が大切になってきます。現場でただただおろおろするばかりでは時間ばかりが無意味に過ぎ、何の意味もまったくありません。

とりあえず救急車を呼ぶことはできても、最初の応急処置があるかないかで、その後の予後は大きく変わってきてしまうのです。救急車が現場に到着するまでの時間は、全国平均で約5~6分と言われております。

さて、人が意識を失ってから、その後の予後を大きく左右する境界線と呼ばれる時間があります。それはいったいどれくらいの時間だと思われますか?

正解は心肺停止後4分間だと言われています。この4分間が生死を左右するゴールデンタイムと呼ばれているのです。

呼吸と心肺停止後5分を越えてしまうと、救命率が限りなく〝ゼロ〟になってしまうのです。また、仮に命が助かっても、大きな障害が残り、社会復帰が非常に厳しい状態となってしまうのです。

最初の4分間であるゴールデンタイムの時間に、適切な応急処置が施されていれば、一人の大切な命が助かるのです。あなたの適切な応急処置で、大切な家族をも守って上げることができるのです。

「死」の判定基準って?3つの兆候とその基準

人間が息を引き取る際には、死の判定基準が設けられています。

<死の判定基準>

心臓の拍動が停止する
心臓が停止して、脈拍がないこと。
呼吸が停止する
息をしていないこと。
瞳孔が散大して対光反射が停止する
瞳孔が全開して、光をあてても反応がないこと。

上記の死の三兆候は従来から設けられておりますが、これに当てはまらない死の定義として「脳死」が存在しています。

脳死とはどのような状態を意味するの?

一言に脳死といっても、きちんと理解している人って案外少ないのではないでしょうか?昨今、臓器移植も増加しており、脳死の見解も年々変化してきております。

臓器移植においては、心臓が停止していない状態で、脳死と判定された人から臓器を摘出して手術を行うことです。

生命維持に必要な臓器として心臓や脳、肺などの場合には、上記でもご説明した死の三兆候に基づいてしまうため、現在のところ賛否両論があるといわれています。

臓器移植の法律では脳死を死の一つとして判定するものの、異義を唱える者も多く、そこは未だにはっきりとした見解がなされていない状況のようです。

生命維持に欠かせないバイタルサインの見方

昨今、健康ブームが賑わいをみせ、自宅でも健康チェックとしてバイタルサインを定期的につけている方も多いことと思います。そもそもバイタルサインとは、どのようなことを意味するのでしょうか?

バイタルサインから読み取れる正常と異常の区別について、ご紹介していきたいと思います。

バイタルサインのバイタルとは生命維持に必要な最低限の情報源です。生きているということはバイタルサインが働いている証です。

心臓が動いていて、血圧がある程度あり、呼吸をしていて、そして一定の体温があることを意味しています。

医療の世界でいうバイタルサインとは、

  • 血圧
  • 脈拍
  • 呼吸
  • 体温

の4つを意味しています。また急変時には意識レベルも同時に観察していくことが何よりも重要になってきます。

血圧ゼロ、脈拍ゼロ、呼吸ゼロの状態は死の三兆候を意味しています。

臨床では瞳孔散大、対光反射を観察して、反応がなければ看取りを行います。

あくまでも脳死は別物ですので、ご注意くださいね。

さて、生命の危険信号となるバイタルサインの値とは、いったいどれくらいの値を意味するのでしょうか?生命維持に欠かせない血圧・脈拍・呼吸・体温の4つの正常と異常を知らせる値について、少し触れておきたいと思います。

バイタルサインは男女別や年代別によっても大きく変わってきます。ここでは一般成人の方を対象にしたバイタルサインの目安を上げておきます。

血圧の正常値と異常値の境界線

血圧は皆さまもご存知のように最高血圧と最低血圧があり、血圧とは心臓から流れ出てきた血液が、血管内を流れているとき血管の壁に加わる圧力のことを意味しています。

血圧は人間の身体が必要とする酸素や栄誉分を全身に供給できるように、心臓を介して血液を循環させる役割があります。血液が循環しなくなると身体の機能が低下してしまうため、血圧は生命を維持するのに重要な役目であることが分かります。

心臓は収縮したり拡張したりしながら生命を維持しています。収縮するときに受ける圧力のことを最高血圧(収縮期血圧)と呼び、拡張するときに受ける圧力を最低血圧(拡張期血圧)と呼んでいます。

では、血圧の正常値っていったいどれくらいの値をいうのでしょうか?異常値と合わせてご紹介していきます。あくまでも一般的にいわれている目安となりますので、年代別によっても多少値が変動してくることをご理解ください。

<血圧の異常値>

最高血圧(収縮期血圧)
150mmHg以上
最低血圧(拡張期血圧)
95mmHg以上

また、血圧計が準備されていない時に血圧をみる一つの方法として、首に手を当てて血圧をみていく測り方があります。

血圧の正常値と異常値の境界線

ここは頸動脈(けいどうみゃく)というもっとも太い動脈が走っており、ここに手を当てて血圧を測るという方法です。頸動脈に手を当てて動脈の拍動が触れていれば、最高血圧(収縮期血圧)が60mmHg以上あるという一つの目安となります。

最高血圧(収縮期血圧)60mmHgは生命に危険を与える最低限の値です。ここはしっかりと覚えておきましょう。

このやり方は医療従事者であれば比較的慣れているものですが、一般市民の方は手探り状態でなかなか難しいものがあるのではないかと思います。普段から自身の頸動脈に触れておくのも良いのではないかと思います。

脈拍の正常値と異常値の境界線

普段、自分の脈拍を測る機会ってなかなかありませんよね。あるとき何かのきっかけで、動悸を感じたりしない限りは、なかなか自身の脈拍には意識を向けないものですよね。

そんな脈拍にも、正常値と異常値の区別がきちんと上げられています。脈拍が少なくなっても危険、逆に多くなりすぎてもとっても危険、そんな脈拍の正常値を上げておきます。

<脈拍の正常値>

1分間の脈拍数
60~80回が正常

上記はあくまでも一般的にいわれている値です。男女別や年代別によっても若干正常値は変動してきます。また1分間に40回未満の脈拍数は生命に危険を与える値です。合わせて覚えておきましょう。

呼吸の正常値と異常値の境界線

呼吸とは全身の代謝を営むために、外部から身体の中に酸素を取り入れ、代謝産物である二酸化炭素を外部に排出する過程を示しています。

呼吸の異常は、直接生命と直結してしまう危険性も非常に高いため、十分注意していきます。とくに1分間の無呼吸は非常に危険です。すぐに救急車を呼びましょう。

<呼吸の正常値>

1分間の呼吸数
15~20回前後(約4秒間に1呼吸が目安)

体温の正常値と異常値の境界線

バイタルサインの中でも、体温はもっとも身近でそして日々の生活でも何かと意識する、そんな人も多いことでしょう。風邪を引いたときなどは、まず熱を測りますね。熱があれば無理をせず、身体を休めることに専念しますね。

そう、体調を崩したときにはまず熱を測り、それから症状の有無を観察していきます。それくらい熱は日々の生活では身近に触れ、何かと意識するそんな方もたくさんいらっしゃいます。

あえて説明するまでもありませんが、一般的にいわれている体温の正常値を示しておきます。

<体温の正常値>

体温の正常値(平熱)
36~37℃

ただ、体温における平熱は個人差も大きく、いちがいに断定することはできません。普段から体温を測って、自分の平熱を把握しておくこともとても大切ではないかと思います。

このような知識をつけておけば、「おや!?」と思ったときの基準とすることができますね。

いつか突然訪れるかもしれない場面のために、他人事とは思わずにしっかり意識をもつことが大切ですよ。

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