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子宮筋腫は大きさでなく場所が問題!手術の必要性や治療法は

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子宮筋腫は女性の5人に1人がかかるとされている一般的な病気で、生死に関わる病気ではないので軽く見られがちです。しかし、ある条件によっては深刻な事態に繋がることもあります。

しかも、私たちには子宮筋腫に関しての大誤解があったのです。今回は治療が必要な子宮筋腫の見分け方とその治療法について紹介します。

根本的な原因は不明?子宮筋腫は子宮の中にこぶが出来る病気

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、悪性腫瘍と違いそれ自体により命にかかわるような病気ではありません。子宮にできるこぶの大きさも大小様々です。

こぶは女性ホルモンによって発育していき、放置したままにすると10Kgを超えるような大きなこぶに成長することもあります。

女性限定の病気の中でもかなりポピュラーな病気で、小さなこぶも含めると女性全体の2~3割の人が子宮筋腫を持っていると推測されています。多くの場合に健康診断でその存在が発見されますが、良性で健康に影響がないため本人の自覚症状がない限り治療はしません。

そのためか多くの女性の認識として「たいした病気ではない」という思いが強く、自己判断で放置してしまう人もいます。しかし、子宮筋腫の中には生活に支障をきたすような辛い症状に悩まされる人もいます。

状態によっては手術が必要な大出血や女性にとって深刻な不妊につながる場合もあります。

このように子宮筋腫はある条件によってはほんとに侮れない病気なのです。

子宮筋腫の根本的な原因は不明

子宮の筋肉の中になぜこぶができるのかその発生についてはまだはっきりした原因がわかっていません。

ただ、月経がは始まっていない女性にはほとんど発生しないことと、閉経が近づくと減少することから、卵巣から出るエストロゲンなどの女性ホルモンが深く関係していると見られています。

子宮筋腫の治療が必要かどうかを分けるのはこぶの場所が大事

子宮筋腫はほとんどの場合において治療の必要のない無害なものばかりです。しかし、時には手術や治療の必要な深刻な場合もあります。

それを見分ける方法が存在します。それはこぶの大きさでしょうか?それともこぶの数でしょうか?実はこぶの大きさや数は問題ではありません。重要なのはこぶができる場所だったのです。

内こぶ型(粘膜下筋腫)の子宮筋腫が危険

子宮筋腫のこぶができる場所は大きく分けると3か所あります。一つ目は横こぶ型(筋層内筋腫)と言われるもので全体の子宮筋腫の7割で最も多く、子宮の周りの筋肉に埋もれるようにできます。

二つ目は外こぶ型(しょう膜下筋腫)と言われるもので子宮の外側に突き出すような形でできます。

この2つの横こぶ型と外こぶ型の子宮筋腫が全体の8割を占めていて、こぶの小さいうちは症状もなく、健康診断で用経過観察として治療の必要なしとされます。一般的に問題ないとされるのがこの2つの型の子宮筋腫です。

しかしながら、こぶが大きくなると腰痛や便秘を引き起こしたり、妊娠や整理にも影響することもあるので、医師の判断を仰ぎつつ、適切な処置をする必要があります。

三つめが内こぶ型(粘膜下筋腫)と言って子宮内に突き出すような形でできます。そしてできる場所としていちばん問題であり危険なのがこの内こぶ型の子宮筋腫なのです。

内こぶ型の子宮筋腫は他の子宮筋腫に比べ発症率は1割程度と低いですが、その症状は重く重症化しやすく、適切な治療や手術が必要になる場合が多いです。下記が代表的な症状です。

内こぶ型(粘膜下筋腫)の症状

  • 不正出血
  • 月経時出血量の増加
  • 過多月経(月経期期間が10日以上)
  • 酷い月経痛
  • 貧血
  • 動悸、息切れ

女性にとって怖いのはこの病気が不妊や早産の原因になることもあるので、そのような場合は手術などによってしっかり治療して不安を取り除くことが重要です。

子宮筋腫に間違われやすい怖い病気!子宮肉腫

皆さん、子宮肉腫という病気をご存知でしょうか。子宮にできる腫瘍で婦人科系のガンの中では症例が少ない病気ですが、平均の5年生存率30%という恐ろしい病気です。

この子宮肉腫は子宮筋腫と見た目も症状も似ているため子宮筋腫と間違いやすく、手術をして組織検査をしたら悪性腫瘍だったという場合がほとんどです。

特徴としては子宮筋腫が閉経後にこぶの成長が見られないのに、子宮肉腫は閉経後でも成長が見られるところです。子宮筋腫だと思って安心していたら子宮肉腫だったということがないように、特に閉経後も経過観察を怠らないようにしましょう。

子宮筋腫の治療は薬物治療と手術に大別される

子宮筋腫は多くの場合、つまり症状がなくこぶの大きさも問題にならない時は「経過観察」ということになります。日常生活に支障をきたすような症状がある場合は治療が必要となります。

子宮筋腫の治療は大別すると薬物治療と手術の2つになります。薬物療法は薬によって症状を和らげたり、ホルモン剤を使用して閉経と同様の状態を作って筋腫を小さくしようとするものです。

手術は症状やこぶの大きさや場所などの条件によって、子宮全体を摘出する場合と筋腫のみを摘出するする手術に分けられます。

子宮筋腫で治療が必要とされる具体的ケース

子宮筋腫と診断された場合に経過観察になるか治療が必要になるか、その基準となる具体的なケースを上げてみます。

治療が必要となる例

  1. 月経痛が酷い、過多月経がひどい
  2. こぶの大きさが大きすぎる
  3. こぶがどんどん成長している
  4. こぶの圧迫による症状がひどい
  5. 本人が妊娠を望み、筋腫が不妊や早産の危険がある

上記のような症状や状態の場合が治療を必要とされるケースとなります。

薬物療法による子宮筋腫の治療

子宮にできたこぶの大きさや場所に問題はないが、本人が気になるほどの過多月経や月経痛などのつらい症状がある場合は、症状の緩和を目的とした薬物療法がおこなわれます。

月経血量が多い場合は、血量を抑えるためにめにピルを使用したり、薬によって人工的に閉経の状態を作る「偽閉経療法」という方法があります。どのような薬物療法になるかは症状や個々のケースによって変わってきます。

とこに「偽閉経療法」は女性ホルモンがでなくなってしまうため体への影響が大きいので、若い人には不向きです。すでに閉経が近づいている人や若い人でも短期的な治療に限定するなど患者さんへの配慮が重要です。

手術による子宮筋腫の治療

こぶの大きさや場所などに問題があり、薬物療法の範囲を超えている場合は手術による治療になります。

手術の種類は子宮全摘手術、筋腫核手術、非観血的手術の3つに分けることができ、手術法の選択は子宮筋腫の状態や医師の技術レベルによって変わってきます。
子宮全摘手術

子宮を全て取り除く手術です。手術後の再発の危険がないという大きなメリットがありますが、その半面で妊娠出来なくなるという大きな肉体的及び精神的な負担が強いられます。

筋腫核手術

子宮を残して筋腫の核のみを除去する手術で、妊娠は可能になりますが手術後の再発の危険性があります。

子宮筋腫を切らずに治す画期的手術である非観血的手術

新しい手術法で体にメスを入れずに筋腫を小さくします。筋腫への栄養を断つ方法(子宮動脈塞栓術)と超音波のパワー(集束超音波治療)の2種類があります。もちろん子宮は温存されます。

いずれも腹部に傷を残すこともなく痛みもほとんどありません。デメリットとしては再発の危険性と卵巣機能が低下する恐れがあります。

この新しい手術法は、適用条件やメリット、デメリットなど考慮すべきことはいろいろありますが、痛みもなく体を傷つけることなく妊娠も可能であるので女性にとっては画期的な手術法です。

子宮筋腫は怠りなく経過観察して必要ならばしっかり治療する

子宮筋腫を軽く見て放置したままにすると後で後悔することにもなりかねません。確かにこの病気は命にかかわる病気ではありませんが、女性の生き方に多きく係わる病気です。

だからこそ経過観察は怠りなく行なって、必要ならば医師とよく相談してしっかりと治療することが重要です。

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