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赤ちゃん、子供が発熱した時の対処法!3段階で冷やす温めるがかわる

発熱して泣く赤ちゃんと熱を測る母親

赤ちゃんや子供は急に発熱することが多く、そのたびにお父さんやお母さんはハラハラいてしまいますね。

大人と違って熱が上がりやすいので、中にはあまり心配いらないケースもあるのですが、適切な対処で早く熱を下げて楽にしてあげたいもの。

しかし、子供の発熱時の対処は一つ間違うとこじらせてしまう可能性もあるのです。発熱の正しい対処法を知っておきましょう。


まず落ち着いて!赤ちゃんや子供は体温が上昇しやすい

赤ちゃんや子供はよく熱を出しますよね。これは、まだ免疫力がついていないのでウイルスに感染して風邪などの感染症にかかりやすいためです。しかし病気を繰り返し成長と共に免疫力がついてくると、あまり病気をしなくなり熱を出すことも少なくなってきます。

赤ちゃんや子供は大人より熱が高くなりやすい

熱が出ても赤ちゃんが比較的元気にしていれば、慌てて救急外来や夜間外来に駆け込む必要はありません。

子供は大人より新陳代謝が活発で熱がたくさん作り出されるので、健康な時でも大人より体温がやや高めです。そのため少し熱が出ただけでも高い熱が出たように錯覚してしまうことがあります。

また、私達の体温は活動や外気温の影響で上昇しやすく、特に体温調節機能が未熟な子供はすぐに体が温かくなるので、熱があっても全てが病気による発熱とは限りません。

例えばこんな時に体温が上昇します。

  • 泣いた後
  • 興奮した時
  • 動き回った後
  • 服の着せ過ぎ・毛布のかけ過ぎ
  • 眠い時
  • 水分が不足している時

そのような時に子供の体を触ると、なんだか熱いので「熱が出た」と驚いてしまうかもしれませんが、赤ちゃんや子供は深部体温の割に皮膚表面の温度が高くなりやすいので、実際にはただの微熱ということもあるのです。

もちろん、高熱が出て苦しそうにしていたらすぐ病院へ連れていかなければなりません。赤ちゃんや子供が発熱したら、周りの大人はまずは落ち着いて、適切な判断を行なうようにしてくださいね。

何度から発熱というのかご存知ですか?発熱の定義とは

ところで何度からが発熱というのかご存知でしょうか?昔から使われてきた水銀体温計の目盛りも37℃が赤字で表示されているように「36℃台までが平熱で37℃以上が発熱」というイメージを持っている人も多いかもしれませんね。

感染症法で37.5℃以上が「発熱」、38.0℃以上が「高熱」と定義され、臨床的には「平熱より1℃以上高い場合」が発熱とされているのです。

実は平熱との差が肝心

日本人の平熱(脇下で測った場合)の平均が36.5~37.2℃なので、37.5℃の熱が出た時には「微熱」と感じる人と「熱が高い」と感じる人の差が生じます。

定義では37.5℃からが発熱ですが、赤ちゃんや子供の平熱は36.5〜37.4℃と大人より少し高めなので、37℃台の熱があっても具合が悪くて発熱しているとは限りません。

肝心なことは、平熱に対しどれくらい体温が上昇しているかという点です。体温の上昇が大きいほど、体内で大きな異変が起きている可能性が考えられます。

「平熱より1℃以上高い場合が発熱」と言われているのは、体温が1日を通して活動や時間帯によって1℃以内の範囲で変動しているためです。

1℃以内の範囲で平熱より体温が高くなっていても子供が元気にしていれば、様子を見守っていて心配ないでしょう。

一方、平熱より1℃以上高くなっていれば、何らかの問題があって発熱していると判断することができます。

また、平熱とあまり体温が変わらなくても、いつもと様子が違うようなら病気が原因で熱の出始めという可能性も考えられます。

熱が出た時は、体温計の数値だけにとらわれず、子供の様子をよく観察することも大切なのです。

子供の平熱を把握しておきましょう

体温には個人差があるので、平熱が低めな子供は37.5℃以下でも高い熱で辛い場合があります。是非、普段から家族の平熱を測っておきましょう。起床時、午前と午後の食事前、夜に計4回測り、それぞれの平熱を把握しておくと発熱時に非常に役立ちます。

一般に午前は体温が低く、午後から体温は高くなる傾向があります。体温は同じ時間帯で比較しましょう。

子供が発熱した!すぐ病院に連れていくべき?受診の目安は

大人よりも平熱が高く、病気ではなくても体温が上昇しやすい赤ちゃんや子供。しかし病気による発熱も多いので、子供が熱を出した時にはすぐ病院に連れていくべきか、家庭で様子を見るべきか悩んでしまいます。

受診の目安を熱の高さごとに分類しました。子供の病状と併せ、受診すべきか判断してください。

赤ちゃん・子供に39℃以上の熱がある場合

赤ちゃん・子供に39℃以上の発熱があれば、いかなる場合でもすぐ病院へ連れていき、速やかに治療を受けましょう。

39℃以上の発熱がある場合は、ウイルス感染などが原因で高熱が出ている状態です。

このまま高熱が続くと発汗による脱水や食欲不振によって著しく体力を消耗するおそれが出てきます。また体温が41℃を超えると、まれに脳が障害を受けて命に関わる重篤な状態に陥る可能性があるので緊急治療が必要になります。

赤ちゃん・子供に38℃台の熱がある場合

子供に38℃以上の熱があれば、病気などが原因で発熱していると考えられます。病状を観察して、受診などの適切な対処を行ないましょう。

赤ちゃん・子供に37℃台の熱がある場合

37℃台の熱は、子供にとっては平熱とほぼ変わらないので、単に活動や気温の影響で少し体温が上がっている場合と、何らかの原因で微熱が出ている場合が考えられます。

救急治療を急ぐような高熱ではないので、子供が元気なら家庭で様子を見ておいて問題ありません。しかし、いつもと様子が違う場合はすぐ受診させます。

こんな時はすぐ病院へ

赤ちゃん・子供が発熱に次のような病状を伴っている場合は、すぐ病院に連れていってください。診察時間外の場合は、迷わず夜間外来・救急外来を受診しましょう。

  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんで38℃以上の高熱がある
  • 強い腹痛・下痢がある
  • 38℃以上の熱に伴い、頭痛や嘔吐がある
  • ひきつけを起こす
  • 苦しそうな呼吸をしている
  • うつらうつら眠っている時間が多い
  • ぐったりしている
  • 尿量が減っている
  • 水分が摂取できていない
  • 意識がもうろうとしている

まだ言葉の話せない乳幼児は自分で症状を訴えることができません。仕草をよく観察し、次のような異変を見逃さないようにしましょう。

  • 顔色が違う(赤い、蒼白い)
  • あやしてもずっと機嫌が悪い
  • 好きなキャラクターやおもちゃを見ても喜ばない
  • 呼びかけても反応が弱い
  • など

子供が発熱していても機嫌がそれほど悪くなく、水分や好きな食べ物がとれている場合は家庭で子供の病状をよく観察しながらケアをして過ごし、診察時間内に受診すると良いでしょう。

家庭での対処が重要!子供が発熱した時の適切な対処法

赤ちゃん・子供が発熱を伴う病気で療養している間は、家庭での適切な対処が重要です。

発熱には

  1. 上昇期…免疫力を高め病原菌を死滅させるために熱をどんどん作ろうとしている段階
  2. 極期…熱が上がりきり、病原菌と闘っている最中
  3. 解熱期…病原菌をやっつけ終わり、汗をかいて体温を下げようとする段階

の3段階があります。 発熱の段階に合わせて体を冷やしたり温めたりすることで回復を促進させ、体の負担を軽減することができます。

しかし、対処を間違えると熱がなかなか下がらず、体力を消耗して回復が遅くなってしまいます。どのような対処をすれば良いのかポイントを覚えておきましょう。

むやみに解熱剤を使わない

発熱が続く場合は、体力の消耗や熱による細胞のダメージを防ぐため、タイミングを見計らって解熱剤を使うことが推奨されています。ただし、むやみに解熱剤で熱を下げようとしてはいけません。

病院から解熱剤を処方された時に、医師・薬剤師から使用上の注意をよく聞いておいてください。解熱剤を使うタイミングは次のように判断します。

機嫌が良い時
高熱があっても水分がとれていて機嫌が良い時は、無理に解熱剤を使って体温を下げる必要はありません。
機嫌が悪い時・ぐったりしている時
38℃以上の高熱があり、水分がとれていない時、機嫌が悪い時には解熱剤を使います。熱が下がらなくてもすぐに解熱剤を使う必要はありません。熱が高いままなら最低6時間の間を空けて解熱剤を投与します。

発熱には

  • 免疫力を活性化させ、病原菌を死滅させる力を高める
  • 病原菌の増殖に適した温度よりも体温を高くして病原菌の増殖を抑える

といった目的があります。

ですから、せっかく体温を上昇させて病原菌と闘っている時に解熱剤で体温を下げてしまうと、病原菌を死滅させることができず、かえって病気を長引かせ体に負担をかけてしまうことになるのです。

ケースバイケースですが、発熱が必要な場合もあり必ずしも危険とは限らないので、子供の病状を観察しながら解熱剤の力を借りるようにしましょう。

熱の上昇期は体を温める

体温が38.5℃以下で次のような仕草があれば熱の上昇期です。

  • 子供の手足を触ると冷たい
  • シバリング(寒気で体がガタガタ震える)が起こっている
  • 鳥肌が立っている
  • 唇の色が紫色になっている

これから病原菌を死滅させるために深部体温を上昇させて免疫力を高めるところです。熱の上昇期に体を冷やしたり解熱剤を使ったりするのは間違いです。体をしっかり温めてあげてください。

寝かせる時は布団や毛布をかけて保温します。それでも寒がっているようなら湯たんぽや電気毛布で温めます。

そして、これから汗をたくさんかくので肌着やパジャマの替えと水分を用意しておきましょう。

極期に入ったら体を冷やす

熱が上昇することで体の中では免疫が活性化し、病原菌と闘っています。シバリングが止まったら熱が上がりきっている証拠です。

熱が38.5℃以上あり、次のような仕草があれば発熱の極期に入っています。

  • 顔が赤い
  • 毛布や布団から手足を出し暑そうにしている
  • 手足を触ると冷たい
  • 脈拍数が増える

極期に入ったら、これ以上体を温める必要がありません。ここで保温すると体内に熱がこもり、さらに熱が上昇して体力を消耗させてしまうので逆効果です。熱を発散させて涼しくしてあげます。子供が辛そうなら解熱剤を使っても良いでしょう。

布団の中に熱がこもらないよう、布団や毛布は枚数を減らします。パジャマは薄着にして、汗をかいた体はぬるま湯で拭いてあげるとさっぱりします。

38.5℃以上の熱がある場合は、保冷材をタオルにくるんで体に当てるのが効果的です。太い動脈が走っている脇の下、足の付け根に保冷剤を当てると、冷された血液が全身を巡り効率的に体を冷やします。

30~1時間おきに熱を測り、熱が38℃以下に下がったり、子供の手足を触って熱さが感じられなくなったりしたら、冷すのをやめてください。

解熱剤を使ったり体を冷やしたりしても高熱が2~3日以上続く場合は受診しましょう。

なお、おでこに貼るタイプの冷却シート(冷えピタなど)は、深部体温を下げる効果がそれほど期待できないので高熱がある時には適していません。

また、乳幼児は謝って鼻や口をふさぎ窒息するおそれがあるので、使う場合は大人が監視してください。

解熱期は体を涼しく保つ

病原菌に克ち体温を上昇させる必要がなくなると、熱を下げるために汗をたくさんかく解熱期に入ります。

解熱期に入ったら、体を温めたり積極的に体を冷やしたりする必要はありません。

引き続き体を涼しく保ち、気持ちが良ければ氷枕や冷却材などで頭を冷やすと良いでしょう。肌着やパジャマが汗で濡れるのでこまめに交換してあげます。

こまめに水分を補給する

発熱時で注意したいのが、発汗による脱水です。汗をたくさんかいて体内の水分が失われる上、気分が悪いために水分をあまり受け付けなくなるので、脱水が起こりやすくなります。脱水が起こるとさらに熱が上昇するので、こまめな水分補給は欠かせません。

水分補給は、特に発汗量が増える極期~解熱期において重要です。

水、白湯、ミルク、ジュースなど子供が受け付けるものなら何でも構いませんが、経口補水液、子供用のアルカリイオン飲料など水分に糖分と塩分が含まれているものを与えるのが一番です。

吐き気や嘔吐のある場合は、一度にたくさん飲ませると吐き気が悪化しやすくなるので、スプーン1杯くらいずつゆっくり水分を補給します。

食欲のない時は無理に食事を与える必要はありません。受け付けるようなら水分が多くてのどごしの良いアイスクリーム、ゼリー、ヨーグルトなどを与えるのがおすすめです。

しかし、家庭で水分を受付けず、熱の高さに関わらずぐったりしてうとうとしているようなら、脱水が進んでいる可能性があるのですぐに受診が必要です。脱水が進んでいる場合は輸液を点滴して水分を補給しなければなりません。

乳幼児は言葉で喉の渇きを訴えることができないので注意が必要です。あまり水分を受付けず尿量が減っているようなら、脱水を疑いましょう。

急な発熱も安心…発熱に対して備えておきたいもの

子供は急に発熱することが多いので、普段から発熱に備えて準備をしておくと安心です。

子供は夜間に体調が悪くなりやすいのですが、夜間はお店や病院が開いていないので準備がないと大変です。赤ちゃん・子供のいる家庭では、次に挙げる用品を買い揃えておくと良いでしょう。

  • 乳幼児専用の体温計
  • 保冷剤(すぐ使えるよう冷凍庫で冷やしておく)
  • 小児用解熱剤
  • イオン飲料・経口補水液
体温計は家族とは別にして、乳幼児専用のものを用意しましょう。感染を予防でき、検温もしやすいためです。

たくさんある!赤ちゃん・子供の発熱を引き起こす病気は

最後に赤ちゃん・子供が発熱した時の原因として考えられる主な病気を紹介しておきます。ほとんどがウイルスによる感染症ですが、たくさんの種類があります。

病名 発熱の特徴 主な症状
インフルエンザ A型…38~40℃台
B・C型…38℃以下
  • 喉の痛み・鼻水
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 嘔吐・下痢
扁桃炎 38~40℃
  • ものを飲み込むと喉が痛い
中耳炎 38~40℃
  • 耳を触ると痛がる
  • 耳だれが出る
ヘルパンギーナ 39~40℃
  • 喉に小さな水疱ができる
  • 喉が痛む
手足口病 38℃以下
  • 口の中・手足に発疹が出る
咽頭結膜熱
(プール熱)
39~40℃
  • 結膜炎を伴う
  • 喉が赤く腫れて痛む
突発性発疹 38~40℃
  • 発疹が出る
溶連菌感染症 38~39℃
  • 発疹が出る
  • 舌がブツブツする
  • 喉が赤く腫れて痛む
麻疹(はしか) 39~40℃台
  • 発疹が出る
風疹(三日ばしか) 38℃台
  • 発疹が出る
川崎病 38℃台
  • 舌がブツブツして真っ赤になる
  • 目や唇が真っ赤になる
  • 発疹が出る
うつ熱
(熱中症)
37・5℃以上
  • ぐったりする
  • 暑熱の環境にいる時に発症する

子供は免疫力が弱い上に保育園・幼稚園などの集団生活でウイルスをもらいやすいので、しょっちゅう感染症にかかります。周囲で感染症が流行している時は、ウイルスの感染予防にも努めてください。

子供が発熱しても過剰に慌てないこと

赤ちゃんや子供の高熱で気になるのは、熱による脳の障害かと思います。確かに高熱で脳炎を起こすと脳に障害が残る可能性は高くなりますが、高熱自体ですぐに脳が障害を受けることはないので、あまり心配し過ぎないようにしてください。

親は子供が発熱するたびにとても心配になってしまいますが、過剰に慌てると適切な対処ができなくなってしまうので、様子をよく観察して冷静に判断することを心がけましょう。

体を温めるか冷やすかの判断は、ママと義理母など新旧の意見が分かれることもあるかもしれませんが、今回紹介したタイミングを参考にしていただくと良いかと思います。
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