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死と隣り合わせの摂食障害の原因は家庭に?克服する方法は

自分で抑制することができずにひたすら食べてしまう。太ることに対して異常な恐怖心を持ち、食べては吐く、もしくは下剤を乱用し激やせしてしまう。これらの症状は、摂食障害と呼ばれる疾患です。特に女性が多く、思春期に集中して発症します。

これらはテレビなどで話題になりましたよね。現在はおよそ3万人前後。統合失調症やうつ病と比べると、総数はそれほど多くはありませんが、対象年齢にしぼると20人に1人が摂食障害で苦しんでいるのです。

摂食障害は本当に怖い病気

死亡率がなんと7%もあります。以前は18%にまで膨れ上がりました。およそ5人に1人が亡くなりました。リストカットなどの自傷行為をする患者は、高確率でこの摂食障害を持っています。

対象年齢と最近の特徴

拒食症の発症平均年齢は17.8歳。しかし、最近は30歳以上の女性や、15歳以下の女の子の発症も増えています。中学生や、社会人の女性などにも広がっているということです。そして、拒食症から過食症に繋がるケースは70%もあります。その発病のきっかけは、ほぼ「ダイエット」です。更に、ストレスから直接過食に繋がるケースが増えています。

原因は満たされないこころ

摂食障害は行動の障害ではなく、自己意識の障害といわれます。コンプレックスや自己否定です。本人に自覚がないことも少なくありません。この病気は、一般的に中流以上の家庭、親が高学歴な家庭、いわゆる社会的地位の高い家庭の女子に多くみられることが特徴です。

摂食障害になるタイプで多いパターンは、周りに合わせ、決して自己主張しない、ようするに「良い子」と言われるタイプです。自分さえガマンして努力すればいい、と考えます。このような人は、ありのままの自分を肯定されたことが少ないのです。

親からほめられる時は、親が喜ぶことをした時のみであり、「無条件の愛情」表現をされた覚えがありません。愛情表現をされるには、条件が必要だと思っています。たとえば、親が高学歴なら、自分も高学歴にならなくてはと考えます。親がいつもそのように言っている可能性もあります。

高学歴にならないと認めてもらえないと思っているのです。なので自分は、良い子でなければ誰にも好きになってもらえないと考えて育ちます。しかし、思春期になると価値観に揺らぎが生じます。親一辺倒だった価値観から、思春期ならではの価値観に変わってきます。見かけの美しさ、ダイエットです。

もともとキチンとした性格なので、ダイエットは成功します。自分でコントロールでき、結果を出せるダイエット(痩せる)に執着します。そのうち、自分の体調が悪化します。極限になって、ようやく自分が病気だと自覚します。自覚すると、自分と向き合わざるをえません。

すると、自分の中にある長年蓄積されてきた親への反発心に気づきます。そして、親に反発した態度をとり始めます。親はとても苦しい日々を送ることが多くなります。たしかに、この病気で苦しむ多くの人が、親への反発心が大きいです。しかし、実は彼女達は、親への愛情も非常に強いのです。拒食も過食も多くがこのパターンです。

克服するには「自分が自分であろうとする」こと

本人が克服していくには、自分の考え方を変えていくしかありません。最終的には、自分を許し、自分は自分だ、自分で良い、と自覚できるようになることです。そのためには、とても難しいことですが、この7つのことが大切です。

  • 理解してほしいと思わないこと
  • 人にはいろいろな考え方があると知ること
  • 自分も自分の考え方で良いということ
  • 病気になってしまった自分も自分であると受け止めること
  • 白か黒かの思考にならないこと(灰色で良いのです)
  • 完璧でなくて良いと知ること
  • 環境にしろ、病気にしろ、絶望的な状態でも良くなると知ること(良くなった人がいくらでもいる)

完璧な親なんて難しい…

完璧な親の条件はひとつです。子供に「無条件の愛」を持ち、それを伝えることができる親です。それ以外は何ができようが、できなかろうが、失敗ばかりしていようが構いません。何かまちがってもどうにかなります。親は多少ダメなところがあるくらいの方が、子供がしっかり育ちます。

しかし、無条件の愛情を持っていても、伝えなくてはいけません。叱っても、怒ってしまっても、無条件の愛情があると子供が知っていれば、子供は立派に育ちます。病気になってしまったお子さんにも同じです。

時間はかかるかもしれませんが、そう接することで、必ずいつか親の気持ちをしっかり受け止めます。みんなで病気を乗り越えた先には、必ずかつて味わったことの無い、愛にあふれた日常が待っています。

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